やたナビTEXTの『古今著聞集』は2015年1月に作成を始めたのだが、漢文が出てきたり宣命書きがでてきたりで、面倒くさくなってすぐに中止してしまった。その後、一旦やめてしまうとなかなか始められず、五年後の今に至るまでサスペンド状態だった。

しかし、『古今著聞集』といえば、『今昔物語集』・『宇治拾遺物語』と並んで、説話文学を代表する作品である。『今昔物語集』・『宇治拾遺物語』は収録しているのに、『古今著聞集』を入れない手はない。

しかも、有名な作品のわりには、現在入手しやすいテキストといえば、新潮日本古典集成ぐらいしかない。考えてみると、なかなか不遇な作品である。これは是が非でも入れなければならん。

というわけで、今月から『古今著聞集』のテキスト作成を再開した。なにしろ長い作品なので、今年中に終わるかどうかもわからないが少しづつ進めていくつもりだ。

宮内庁書陵部本『古今著聞集』:やたナビTEXT

ひさしぶりに影印を読むと、文字にクセがなく、連綿もあまり長くないので、非常に読みやすい。写本の状態もよい。かし、頭からすべて翻刻するとなると、突然漢文がでてきたりして、どう処理したらいいか迷う場面が多い。『とはずがたり』ほどではないが誤写も多いようだ。

最初に「漢文が出てきたり宣命書きがでてきたり」するので面倒くさくなったと書いたが、実は面倒くさくなったのは他にも理由がある。『古今著聞集』は部立を持った非常に整理された説話集で、部立は神祇・釈教から始まる。これが基本つまらない。なにしろ整理されているから、最初につまらないのが連発で出てくるのだ。

しばらくすればだんだん面白くなっていくはずだし、面白い説話が連発するはずなので、長くなるけど一つよろしくお願いします。