以前からフィルムスキャナーを買おうと思っていた。フィルムスキャナーとは、いわゆる銀塩フィルムをデジタル化するスキャナーである。

フィルムスキャナーに限らず、スキャナーというものは操作が面倒くさい。一枚ちょこっとスキャンするぶんには大したことないが、何枚もスキャンするとなると、膨大な時間がかかる。その上、写真だとホコリや指紋など取扱いに気を使わなければならない。そんなわけで、なかなか手を出せなかった。

一番面倒がないのは業者に出してしまうことだ。なにしろプロだから画質もいいだろう。しかし、これは金がかかる。持っているフィルムをすべてデジタル化するつもりはないが、それでもかなりの量がある。その中には当然ピンボケ写真なんかも含まれるから、ちょっともったいない気がする。

というわけで、買おうか買うまいか迷っているうちに15年ぐらい経ってしまったのだが、今年は初めて中国に足を踏み入れてちょうど20週年である。いいかげんあの頃の写真をデジタル化したくなった。

「よし、買っちまえ」と思ったのだが、いろいろ調べてみると、機種選びが難しい。今時フィルムスキャナーなんてオワコンである。機種がないのは覚悟していたが、もっと面倒なことになっていた。「ピンからキリまである」という言葉があるが、ピンとキリしかなくてその差が極端なのである。

「フィルムスキャナー」でアマゾンを検索して出てくる日本メーカーのものは、すべてキリ(下)の方である。スキャナーとはいうものの、実際にはフィルムをデジカメで撮っているらしい。だからスキャンは早い。機種によってはプリントもスキャンできるし、PCなしでもSDカードに直接保存できる。その反面画像はイマイチらしい。

ピン(上)の方は、台湾メーカーのもので、画像はキリよりはずっといいらしい。だが、スキャンに時間がかかるし、フィルムのセットや設定など、いろいろと面倒くさそうだ。こちらは単独では動作せず、PCの周辺機器として動作するので準備自体も面倒くさい。しかも、お値段はちょっとお高い。

散々迷ったあげく、ピン(上)の方にした。やはり、大事な写真だから多少手間がかかっても、少しでもきれいにスキャンしたいものだ。

ここまでどんなものを買ったのか、まだ一言も言っていない。もったいぶっているのではない。まだ使いこなしていないので、ショボい写真をあげてメーカーの迷惑になったら困ると思うからである。

というわけで、詳しくは後日書くことにするが、今日セットアップを終えて最初にスキャンした写真がこれ。
徐福
新宮市の徐福公園だから、2002年に熊野古道を歩いた時の写真だ。フィルムはリバーサル(スライド)である。意図的に派手な写真を選んだのだが、ちょっとコントラストが低いようだ。退色したのか、設定に問題があるのか、スキャナーのせいなのか、まだ分からない。それによく見ると、ホコリやキズらしきものも見える。やっぱり難しいなぁ。