戸越銀座にフィッシュ・アンド・チップスの店が来た。六本木に本店があるそうだ。

MALINS

ラージサイズでこんな感じ。お値段は800円。意外とリーズナブル。この季節、これとキンキンに冷えたビールの相性は最高だ。

FishandChips
アジア唯一の英国フィッシュ・アンド・チップス協会認定だそうで、味は基本的にイギリスで食べたのと同じ。白身魚はおそらくタラで日本のものらしい。イギリスで食べた時はもうちょっとフニャっとした感じ(マックのフィレオ・フィッシュみたいな感じ)だったと記憶しているが、これは普通のタラなので噛みごたえがある。

イギリスと言えばフィッシュアンドチップスだが、これは美味いという人と不味いという人が分かれる料理だと思う。ジャガイモを揚げたものと、白身魚に衣を付けて揚げたものなんて、天ぷらを食う日本人にとってはだいたい味が想像できる。想像以下だったら不味いということになるのだろう。

僕は美味い派である。これにはちょっとしたエピソードがある。

ロンドンに行ったとき、ホテルの近くにあるレストランに入った。僕はとりあえずフィッシュアンドチップスを注文した。まずいとか言われていても名物には違いない。むしろまずい方が話のネタにはなるので、別の意味でおいしい。

しばらくして、インド人かパキスタン人らしき店員がフィッシュ・アンド・チップスを持ってきた。チップスの方は同じだが、フィッシュの方は上の写真にあるようなカットしたのではなく、でろ〜んとした一本の揚げ物だった。一見揚げたてでうまそうだが、塩はかかっているものの食べてみると味がない。「なるほどこれは聞きしにまさる不味さだな」と思った。

妻に「これ味がないんだけど。なるほど不味いな」と言うと、「これ何かかけるんじゃなかった?」と言ってウェイターを呼んで何やら言うと、ウェイターはニヤニヤしながら香水瓶のようなものに入った液体を持ってきた。あとで分かったが、これはモルトビネガーという麦が原料の酢だった。

店員の態度に腹が立ったので、ほとんど残らないぐらい酢をバシャバシャかけた。するとどうだろう、これがむちゃくちゃ美味くなった。実はあまり酢が好きではないのだが、どういうわけかこれはいける。

というわけで、フィッシュ・アンド・チップスは酢を思いっきりかければ美味くなると知った。とにかく衣がズブズブになるぐらいかける。フィッシュだけではなく、チップスの方にもバシャバシャかける。これが美味い。

戸越銀座で買ったものにもたくさんかけてもらったのだが、マンションのエレベーターが酸っぱい匂いになってしまった。家に持ち帰る時は注意しよう。