僕は自動車を持っていないので、レンタカーをよく使う。コンパクトカーを借りることが一番多いが、人数が多いときはちょっと大きめのミニバンやセダン、物を移動するときは商用車と、いろいろなメーカーや車種を運転するのだが、ちょっといい車を借りた時に戸惑うことが多くなった。その原因がコレ。
エンジンスタートボタンとサイドブレーキ
シフトレバー(セレクターか?)の右にある二つのボタン。自動車の最も基本的な動作を担っている大事なボタンなのだが、こいつが問題だ。

この車の場合、上がエンジンスタート・ストップボタンで、以前はキーを挿していた場所である。ボタンになったからとて、何一つ便利になっていない。場所も以前ならハンドルの付け根と相場が決まっていたのに、今はメーカーや車種によって場所が違う。

これでキーがなくなるわけではない。キーと同じ大きさの小さなリモコンを車内に入れなければエンジンがかからないようになっているのだ。キーの場合、走っている間はキーは挿入されているから、どこかにいってしまうことはない。このタイプだとどこかにしまっておく必要がある。ポケットだと場所によっては邪魔くさくなるし、車内のどこかだと車の揺れとともにどこかへ飛んでいってしまう。蓋のあるグローブボックスなどに入れると、出すのが面倒くさいしどこに入れたか分からなくなる。このボタンとリモコンにする利点が僕には全く理解できない。

もっとにたちが悪いのが、その下のボタン。これ、昔でいうサイドブレーキである。かつてサイドブレーキはその名の通りサイドにあるか、左の足もとにあると相場がきまっていた。外見も自己主張がはげしく、どこにあるか見つからないなんてことはなかった。こんな小さなボタンでは初見で場所が分かりにくい。

しかも引けばいいのか押せばいいのか、見た目では全く分からない。かかっているのかいないのかも分かりにくい。写真のボタンにはLEDがついているが、かかっていると点灯するのか消えるのか、初見では分からない。なにしろこれがかかっていないと自動車が勝手に動き出すというヤバいものなので、毎回スピードメーターのわきにあるインジケータを確認している。

サイドブレーキは引いた時の手応えと「ギッ」という音で「かけたぞ!」と確認する習慣になっているので、こういう何の手応えもないボタンは、ちゃんとかかっているのかとても不安だ。この際、手応えは諦めるから、電子音でもいいので「ギッ」と音を出してほしい。ただし、「ギッ」だけは譲れない。「ピポ」とか「ピッ」は不可。

キーを差しこみエンジンをかけ、サイドブレーキを解除して発進。止めたらシフトレバーをPに入れ、サイドブレーキを引いて(あるいは踏んで)かけてからキーを回してエンジンを止める。こういう一連の動作が身に付いているのに、最初と最後がおかしいから大いにストレスになる。しかもこうする利点がよく分からない。僕はこれが便利だと思ったことが一度もないのだ。

さっさと元に戻して欲しいのだが、メーカーにも何か事情があるのだろう。どうしてもボタンにしなければならないというなら、せめて場所だけでも昔と同じ場所で統一してほしい。