投資というと、なにやら胡散臭いもののように思われるが、人は生きているかぎり必ず何かに投資している。

たとえば、義務教育を終えて高校に進学しさらに大学に進学する。高い学費を払ってまで進学するのは、中卒よりはその後の収入が多く見込めるからである。英会話教室に通うのも、健康維持のためジムに行くのも、家を買うのもすべて投資である。端的に言えば、投資とは何らかのリターンを目論んでお金を使うことである。

僕は最近まで、株式投資やFXのような他人や物に投資するのは、僕みたいに先の見えてきた人のやることで、若い人は自分に投資すべきだと思っていた。若い人は貯金は少ないが、未来は長い。種銭は少なくても、取り返す時間はたくさんある。自分に投資するのはもっとも合理的な考え方である。

しかし最近は若い人も自分への投資だけではなく、株式投資のような他人や物への投資も同時にした方がいいと考えるようになった。

自分への投資も、投資である以上確実にリターンがあるわけではない。苦労して英語がペラペラになったからといって、今どきはそんな人はいくらでもいる。しかも日本では実力よりもコネが重視されるから、普通のスキルで確実にリターンを得られるとはかぎらない。

もし思ったようなリターンがなかったら大変だ。年金などの社会保障はショボくなる一方である。ちょっと前、金融庁が老後2000万円問題というのを発表して物議をかもしたが、あれは「もう皆さんには満足できる老後の保障ができません」と言っているのだ。

それに対し「ふざけんな!年金出しやがれ」というのも大事だが、その一方で自衛手段を考えなければならない。

そこで投資である。今はiDeCoやつみたてNISA、NISAなど税制面で優遇された制度がある。こういう制度ができたのも、国が「国ではどうにもできません。自分で何とかしてくださいよ」と考えている証左だが、ともあれ若い人はそういう制度を駆使して、早いうちから投資の勉強を始めた方がよい。

投資の勉強をすると、お金の使い方が合理的になる。合理的になるというのはケチになるということではない。効率よくお金を使えるようになるということだ。自分への投資もより効率的になる。そういう意味でも、投資の勉強は早ければ早いほどよい。

投資の話(その2)に続く。