8月の終わり、あまりの暑さで時計が壊れた日、父の作った小屋を壊した。

この小屋は10年以上前に、耕耘機を保管するために父が作ったものだ。この畑は別の場所にあったのだが、そこを宅地にするというので今の場所に台車に乗せて移動してきた。このころの写真を見ると、いかにもまだ作りたてという感じがする。
小屋の引っ越し(2011年9月)
今はこんな感じ。扉に穴があき、塗料もハゲていてボロボロ。壊す過程で網戸を枠にしてベニヤ板を張ったものと判明した。全体に風雨にさらされてボロくはなっているものの、一度も台風などに吹き飛ばされたことはない。
小屋(正面)
ご丁寧に雨樋が付いている。これは雨水を溜めて畑に撒くためのもので、すばらしい工夫ではあるが、おかげでボウフラが湧いて蚊の養殖場になっていた。蚊の養殖場は早々に撤去したので、ここには写っていない。
小屋(側面)
素人が作ったものなので、簡単に壊せるだろうと思っていたのだが、あにはからんや、なかなか苦戦した。素人が作ったから簡単ではなく、素人が作ったからオーバースペックだったのだ。

まず、片側の壁と屋根を取り外した。壁は長い木ネジ数十本と針金でとまっている。この木ねじの本数がすでにオーバースペックである。木ねじは例の電動工具を使って一本につき数秒で外せた、父はそんなものは持っていない。すべて普通のドライバーで締めたはずである。

小屋の正体はご覧の通り、みんな大好きERECTAのスチールラック。父がマンションの管理人をやっていたときに、ゴミ捨て場に出ていたのをもらってきたもので、実家にはこのラックがたくさんある。
小屋の正体
反対側から見るとこんな感じ。三本の鉄の棒が地面に刺さっていて、これで小屋を支えている。この棒が両側にあって、抜くのに一苦労した。この壁を取ると日陰がなくなって休憩できなくなるので、涼しくなるまで残しておいた。
小屋の(裏)
後日、分解した小屋はレンタカーで借りた軽トラに積んで運んだ。他のゴミもあるので三往復した。
軽トラ
そして何もなくなった。
アフター