10月31日に衆議院議員選挙があって、総括に選挙のことでも書こうと思っていろいろ考えていたら3日になってしまった。

今回の選挙は当初から予想が難しいと言われてきたが、結果が出てからマスコミなどの振り返りを聞いても、「なるほど、そういうことだったのか!」というのがない。たとえば、立憲民主が議席を減らしたのは野党共闘が裏目に出たとか、政治的立ち位置が中庸を得ていて維新が伸びたとか、どうもしっくりこない。

今回の選挙の特徴は、確実に勝ったと言えるのが日本維新の会とれいわ新撰組であることと、与野党問わずベテラン議員が地盤のあるはずの小選挙区で負けたことだ。この二つは関連づけて考えるべきだろう。

たぶん、この二つの事象は、古くさい政治はもういらないということを象徴している。僕たちはコロナ禍を経験して、自民党の意外な(意外でもないけど)力のなさを感じたし、それに対抗する野党の弱さも感じた。もう、与党だの野党だの、右だの左だのではなく、国を運営する仕組みそのものが古くなっていると感じる。

小平の有名な言葉に、「黒い猫でも白い猫でも ネズミを捕るのが良い猫だ」というのがあるが、自民も立憲もネズミを捕ってくれない。もちろん、維新やれいわがネズミを捕る猫かは分からないが、ネズミを捕る猫を捜すよりも、まずネズミを捕らない猫に退場してもらうことが大事だったのである。

もちろん、落選したベテラン議員全員がネズミを捕らなかったというわけではないし、当選したベテラン議員がネズミを捕ったわけでもない。落選した議員は、ネズミを捕れない猫の象徴として、生贄にされたのである。