那須の殺生石が真っ二つにカチ割れたそうだ。

「那須の伝説「殺生石」が真っ二つ 自然に割れたか:NHKweb
「九尾の狐」伝説にゆかりがあり国の名勝にも指定されている那須町の「殺生石」が真っ二つに割れているのが見つかりました。
地元の観光協会によりますと、自然に割れたとみられるということです。(中略)観光協会は、今月4日より前に同様の問い合わせはなかったことから、「4日の夜から5日にかけて自然に割れたとみられる」としています

実は去年の10月、ここを訪れている。もちろん殺生石は健在だった。
殺生石1
左の「殺生石」と書かれた杭の隣りに見える注連縄をはってあるのがカチ割れた殺生石である。今となっては貴重な写真になったが、近くに寄った写真もある。
殺生石2
これを見ると、すでに大きな亀裂が入っているのが分かる(画像をクリックorタップしてください)。おそらくここから割れたのだろう。

この殺生石が有名なのは、松尾芭蕉がここに訪れたからである。『おくのほそ道』には次のようにある。
これより殺生石に行く。館代より馬にて送らる。この口付の男、「短冊得させよ」と乞ふ。やさしき事を望み侍るものかなと、
 野を横に馬ひきむけよほととぎす
殺生石は温泉(いでゆ)の出る山陰にあり。石の毒気いまだほろびず、蜂・蝶のたぐひ真砂の色の見えぬほどかさなり死す。
というわけで、現地には芭蕉の句碑もあった。
芭蕉句碑
いしの香やなつ草あかく露あつし
この句は『曾良旅日記』の「奥の細道随行日記」にある句らしい。

石碑にはカマキリがとまっていた。
カマキリ
実はこの石が殺生石だという確証はどこにもない。簡単に言えば、それっぽい大きな石を殺生石としていただけである。僕は最初もっと上の方にある大きな岩を殺生石だと思い込んで写真を撮っていた。近づいたら単なる岩を撮っていることに気付いたのだ。
ニセ殺生石
殺生石にしてはまわりが青々としているのが少々気になるが、どうせ何の根拠もないのだから、これからはこれを2代目(何代目だかわからないけど)殺生石ってことでいいんじゃないだろうか。