物騒な世の中である。集合住宅では昨日紹介したモニター付きドアカメラぐらいいでいいが、戸建だとそうもいかない。妻の実家にWi-Fi対応の防犯カメラを取り付けた。

実はだいぶ前にも別のメーカーのを付けたのだが、これがイマイチだった。センサーの感度を上げると何もいないのに作動するし、下げると人が通っても作動しない。専用スマホアプリは広告がやたら出てうざい。唯一の利点はバッテリーで動作することだが、何故かやたらとバッテリーが減るときと減らない時がある。写りはそこそこだったが、ダミーよりはマシかなというぐらい。

これに比べると、今回取付けたtp-linkのtapoC310は比較にならないぐらい有能である。tp-linkは中国のメーカーで格安のルーターで有名。僕の家のルーターもこれである。最近はIoT分野にも力を入れているらしく、tapoというのはtp-linkのネットワークカメラ・スマートプラグ・スマートランプのブランドである。なお、「中国のメーカーなんか怪しくて使えない」という人は、ここから先は読まなくていいです。

屋外セキュリティWi-FiカメラTapo C310

お値段は破格の5900円。昨日紹介したドアモニターの3分の1である。はっきりいって昨日のドアモニターよりずっと性能はいい。

見た感じ、ガンダムの何かみたいだが飛んだりはしない。これに別売りのマイクロSDカードを入れる。容量がいっぱいになると古い動画から消えていく。必要な画像は保存することができる。
大きさ
屋外用なので防水(IP66)だが、直接風雨にさらされる場所は避けたほうがいいだろう。電源はバッテリーではなくACアダプタからなので、電源を確保しなければならない。妻の家の場合、換気扇の隙間を通して室内の電源から電気を取った。

ちょっと残念なのがACアダプタが直接コンセントに挿すタイプだったことである。屋外用コンセントだと、フードに干渉してしまい直接挿せないことがある。有線LANにも対応しているものの、LANからの給電には対応していないらしい。

C310はネジで取り付けるタイプなので、少々DIYをしなければならない。とりあえずドライバーがあればいいのだが、木材以外のものに付けるときはドリルも必要になる。取り付け用のネジ類はこんな感じで必要なものはすべて揃っている。
プラグと型紙
左は型紙である。シールになっていて、まずこれを設置したいところに貼り付ける。◯の書いてあるところにドリルで穴を開ける。黄色いのはコンクリートや石膏ボードに取り付けるためのアンカープラグで、これをドリルで開けた穴に差し込んだ上で本体をネジ止めする。説明書には書いていなかったが、ドリル穴は6mm。持っててよかった電動ドリル(電動工具(BLACK+DECKERマルチツールエボ)を試してみた:2021年05月07日参照)。
アンカーを差し込む
アンカープラグは指でも押し込めるが、うまく入らないときのために木槌やゴムハンマーを用意しておくとよい。今回は取り付ける場所が石膏ボードだったのでアンカープラグを使ったが、木であればそのまま木ねじで止めることができるだろう。

本体をネジ止めすると、こんな感じになる。
本体(とりつけたところ)
後ろから見るとこんな感じ。
後ろ
小さな穴がたくさんあいているが、これはスピーカーである。ここからアラート音やこちらの音声を送ることができる。もちろん、向こうの音もこちらに聞こえてくる。その左にあるネジ止めされた蓋はマイクロSDカードスロットとリセットボタン。SDカードはあらかじめ用意しなければならない。

設定や動画の閲覧はスマホのアプリから行なう。Wi-FiのPINだけ用意しておけば簡単に接続できる。実は今回は2台目だったのだが、簡単に増設できた。

感度の設定はさまざまあるが全部試してはいない。動体感知だと感度を中にしても、野良猫で反応するレベル。深夜、反応したから何かと思ったらハクビシンだった。それではやたらと通知が来て困るので人物感知にした。これは人にしか反応しないのだが、画面の端にちょっと足が入ったレベルでも感知する。画像は鮮明で、夜でも街灯の光がさすところなら白黒にならない。

電源をどうにかしなければならないのと、ネジ止めにしか対応していないのがちょっと問題だが、そこさえクリアできればオススメ。