気がついたら9月も終わり。今月は一つしか記事が書けなかった。そんなに忙しかったわけではないのだが、やはり休み明けというのはいろいろゴタゴタするものである。

今月のニュースとしては、何と言っても安倍元首相の国葬(儀)だろう。法律の問題や安倍首相自身の業績を別にして、僕は政治家は基本的に国葬にすべきでないと思っている。

政治というものは、その立場によって、ある人にとっては善政でも別の人にとっては悪政になるものである。すべての国民に称賛される政治家など、例外を除いて存在しない。例外というのは、独立の指導者とか革命の英雄とか、そういう特別な人である。

逆に言えば、平和な時代であれば国葬に付されるような万民に慕われる政治家は必要なく、それは社会にとってむしろいいことなのである。平和な時代の政治家は万民に慕われることはないのだから、税金で運営される国葬などはすべきではない。

僕には、安倍元首相が独立の指導者とか革命の英雄に匹敵する業績があったとは思えない。安倍元首相にあるのは、なんだか薄ぼんやりとした業績ばかりだ。

そう考えると、とくに人気があったわけでもないのに任期がやたらと長かったのも、彼の政策とは無関係に暗殺されてしまったのも薄ぼんやりしている。暗殺の原因になった例のカルト教団は、その薄ぼんやり感につけ込んだのだろう。

あまり興味がなかったから、テレビの中継もほとんど見なかったが、ちょっと見た感じでは国葬と意気込んだわりには、やはり薄ぼんやりした印象を受けた。そこがいかにも安倍元首相らしいし、この薄ぼんやり感が今の日本を象徴しているように思えた。