網膜剥離一周年(その1)の続き。

かくして行きつけの眼科に行った。これが月曜のことである。事前に電話したものの予約していないのと同じなので、診察までにものすごく時間がかかる。診察そのものもやたらと時間がかかる。時間がかかるだけでなく、上を見よ、下を見よ、右を見よ・・・と疲れることこの上ない。すべて終わったときには8時近くになってた。月曜は授業が6時間あるのでクタクタだし腹もへった。

診断は予想通り網膜剥離。写真を見せてもらったら、でかい穴が二箇所もあいている。網膜はカメラでいうとフィルムで、ようするにフィルムに穴があいて剥がれた状態である。レンズを通った光は上下逆さまに結像する。だから僕のように視野の欠損が下に見えるということは、実際の穴は上の方にあるということになる。これがヤバいらしい。

この穴から眼球内の液体が入ってさらに網膜が剥がれるのだが、重力は下にかかるので、上に穴があると網膜が全部剥がれて失明ということになる。眼科医は明日朝イチで入院の準備をして大学病院に行けという。さらに、道中絶対に転ぶなと言われた。

ここからが問題である。まだ二学期の成績を出していなかったのだ。さらに、提出しなければならない原稿もあった。成績の材料は揃っていたが、これを計算して5段階にしなければならない。翌日に授業のある定時制が病院の近くだったので、帰りに直接行き事情を話し、授業を休むこととメールで成績を送ることを了承してもらった。もう一校の方も電話で許可を得た。

家に帰りPCの電源を入れる。検査のために散瞳剤を使っていてるので瞳はガン開き。白い部分が晴天時の雪原を見ているみたいで、眩しいことこの上ない。サングラスをかけてみたが今度は暗すぎる。ディスプレイの輝度を最低に下げても、青みが強く目に刺さる感じがする。

我慢して使っているうちに、ふとディスプレイにブルーライトカットモードなるものがあることを思い出した。青みが強いならブルーライトをカットすればいいんじゃないか。白が赤っぽくなって変な色になるので使っていなかったが、かなり楽になった。

ディスプレイの問題はクリアしたが、計算は自分でしなければならない。成績と原稿をメールで送り、すべての仕事を終えたときには午前3時を回っていた。明日は早起きして大学病院に行かなければならない。ちょうど妻が留守だったので、入院の準備なんざ全くできていない。「まあ、入院になっても、妻になんとかしてもらえばいいか」などと安易に思っていたのだが・・・。

その3へつづく。