12月というものはそういうものと言ってしまえばそれまでだが、なんだかやたらと忙しいまま、今年も残すところ一日となってしまった。忙しいといっても、締切りに追われるようなことはほとんどなかったが、やることがやたらと多かった。

例年、十二月一番のイベントは二学期の成績を出すことである。今年はとくに面倒だったのは、二学期を通して休む生徒が多かったからである。

理由はお察しの通りコロナである。感染したり濃厚接触者になったりして休むのは出席停止だから、欠時数にはカウントされないのだが、後遺症だのなんだので出席停止でない欠席も多い。そしてなぜか遅刻も多い。1年生はそれほどでもないが、2年3年と学年が上がるにつれて欠席や遅刻が増えてくる。一歩間違えると、欠時オーバーで単位が出ないこともあるので、管理するのが大変だ。

「たるんでいる」と言ってしまえばそれまでだが、そうなっちゃう気持ちは分かる。

今年の三年生は、入学した当初から6月までまともに授業が始まらず、体育祭や文化祭、遠足、修学旅行など、ほとんどの学校行事が正常には行われなかった。彼らは前の世代が経験した高校生活を送れていないのである。

ボウリングでもゴルフでも何でもいいが、ゲームの序盤で大失敗して、後半どうやっても盛り返せない状況、それに近い感じだろう。もう高校生活はどうでもいい、進路さえ決まればあとは卒業できればいいという気持ちになるのも理解できる。

コロナ禍もはや三年目が過ぎようとしている。われわれには三年なんてあっという間だが、若い人には十年ぐらいに値する。貴重な三年がメチャクチャになったのは仕方のないことだが、せめて彼らに同情ぐらいしてあげてほしい。そして同情できるなら、将来彼らが社会に出たときに「コロナ世代」みたいなくだらないカテゴリに入れるのだけは慎んでほしい。