前回の記事(第二種電気工事士の資格取得までの費用:2023年08月22日参照)に電工ナイフというものが出てきたが、これがなかなかいいのでご紹介。いかにも特殊な工具っぽい名前だが、なんのことはない、ごく普通にもほどがあるただのナイフである。だが、それがいい。

最近は通販で物を買うことが多くなったから、ダンボールを切ったりビニール紐を切ったりすることが多い。こういうときに、ごく普通のナイフがほしいのだが、意外にちょうどいいものが身の回りにない。

例えば、身の回りの刃物で代表的なのはカッターナイフだが、あれは本来紙を直線的に切るためのもので、それ以外の用途には刃が薄くて頼りないし、切れすぎて余計なところまで切れてしまう。包丁は食材以外は切りたくない。十徳ナイフ(アーミーナイフ)はいい感じだが、機能が多いので使いたい刃がすぐにでてこなくてイラっとする。子供の頃使っていた切り出し小刀や肥後守が使いやすそうだが、今となってはどちらも先が尖っていて形状が物騒すぎる。

電工ナイフは適度な厚みと刃渡りがあって先が尖っていない。力を入れて使うものなので握りやすい。理想的なごく普通のナイフである。
電工ナイフ
こんなふうに電線やケーブルの被覆を剥くために使うのが主な使い方。
電工ナイフ使用中
上の写真はホーザンのもの。刃は鋼でグリップは木。いかにも「ただのナイフで候」という見た目がいいのでこれをチョイスした。

研ぐのは面倒くさいという人のために替刃式のもある。こちらは刃がステンレスなので錆びる心配もない。

他にもいろいろなメーカーが出していて形状もさまざまだ。僕が買ったのはコンパクトな折りたたみ式だが、鞘におさめるタイプのものもある。常備しておくならそっちの方が使いやすいかもしれない。
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