『伊曾保物語(いそほものがたり)』の電子テキスト化を始めた。
『伊曾保物語』は江戸時代初期に成立した仮名草子で、いわゆる『イソップ物語』の翻訳である。同時に本邦最初のヨーロッパ文学の翻訳でもある。底本は国会図書館蔵の慶長元和頃と考えられている無刊記古活字本。
伊曾保物語のテキストは、すでにいくつかネット上にある。
「イソップ」の世界 別館
伊曾保物語:ウィキソース
特に、『「イソップ」の世界 別館』は古活字本と万治二年刊本の翻刻と、『エソポのハブラス』(通称『天草版伊曾保物語』)のテキストがあり、充実した資料になっている。ちなみに『伊曾保物語』と『エソポのハブラス』は同じイソップ物語がもとではあるが、親子・兄弟関係にはない。
そんなわけだから、今さら僕がやることもないかとも思ったが、どちらも資料としては素晴らしいものの、いかんせん読みにくいし検索の便もよくない。読みやすくすれば、あらためて本文を作成する意味もあるんじゃないだろうか。
とはいえ、ただ本文を載せるだけでは面白くない。底本は古活字本だが、万治二年刊本には挿絵がある。古代ギリシヤなのに、イソップはボーサン風に、その他の人々は江戸時代風チョンマゲ野郎になっている。しかしこのチョンマゲ野郎、ヒゲが跳ね上がっていたりしてどこかヘンだ。たぶんあのヒゲが古代ギリシヤなのだろう。もちろん、『イソップ物語』だから動物もたくさん出てくる。
そんなわけで、伊勢物語のときにもやったように、万治二年刊本の挿絵も載せようと思う。
乞うご期待。
『伊曾保物語』は江戸時代初期に成立した仮名草子で、いわゆる『イソップ物語』の翻訳である。同時に本邦最初のヨーロッパ文学の翻訳でもある。底本は国会図書館蔵の慶長元和頃と考えられている無刊記古活字本。
伊曾保物語のテキストは、すでにいくつかネット上にある。
「イソップ」の世界 別館
伊曾保物語:ウィキソース
特に、『「イソップ」の世界 別館』は古活字本と万治二年刊本の翻刻と、『エソポのハブラス』(通称『天草版伊曾保物語』)のテキストがあり、充実した資料になっている。ちなみに『伊曾保物語』と『エソポのハブラス』は同じイソップ物語がもとではあるが、親子・兄弟関係にはない。
そんなわけだから、今さら僕がやることもないかとも思ったが、どちらも資料としては素晴らしいものの、いかんせん読みにくいし検索の便もよくない。読みやすくすれば、あらためて本文を作成する意味もあるんじゃないだろうか。
とはいえ、ただ本文を載せるだけでは面白くない。底本は古活字本だが、万治二年刊本には挿絵がある。古代ギリシヤなのに、イソップはボーサン風に、その他の人々は江戸時代風チョンマゲ野郎になっている。しかしこのチョンマゲ野郎、ヒゲが跳ね上がっていたりしてどこかヘンだ。たぶんあのヒゲが古代ギリシヤなのだろう。もちろん、『イソップ物語』だから動物もたくさん出てくる。
そんなわけで、伊勢物語のときにもやったように、万治二年刊本の挿絵も載せようと思う。
乞うご期待。
コメント