いよいよ今年もあと一日です。12月は今月の総括と今年の総括を書かなきゃいけません。

実は10月の総括が書けませんでした。内容は決まっていました。が、どうにもうまくまとまらなかったのです。書こうと思った内容は、10月に就任した高市早苗首相のことです。

最初に言っておきますが、私は高市氏は大嫌いです。理由は彼女がいわゆるタカ派だからです。タカ派は勇ましいことを言いますが、それは国民の恐怖を煽ることでもあります。外国の脅威を必要以上にあおって国民を恐怖に陥れ、勇ましいことを言って人気を取る、タカ派とはいわゆるマッチポンプヤローのことです。

今、高市氏が煽っている脅威の対照は中国です。しかし、冷静に考えてください。中国が日本を攻撃する理由がありますか。日本を攻めたって中国の利益になることなんて一つもありません。まあ、ボタンを押し間違えてミサイル飛ばしちゃったなんてこともないとはいえないので、100%ないとは言い切れません。しかし、99.99%、なんならもう一つ9を付けて99.999%ないでしょう。

高市氏の発言で問題になったのは、台湾有事を巡ってです。私は台湾有事もないと思っています。本土と台湾の経済的な結びつきは、一般の日本人が思っている以上に強力です。ただし、こちらは一つだけ確実なトリガーがあります。それは台湾の独立です。

逆に言えば、台湾が独立しようとしない限り台湾有事はありません。香港と違い、台湾は中華人民共和国の支配下にはないので、無理に血を流してまで独立する必要はありません。ですから、99.999%とまではいえませんが、99.9%ぐらいはないと思っています。

しかし、仮に0.1%の確率で台湾有事が起きたとして、日本に飛び火することはないでしょう。本土にとって台湾は中国の一部ですから、そのままなら内戦です。万一日本に飛び火させると国同士の戦争となり、米国などが参戦する口実になります。例の高市氏の発言は、この少ない確率のトリガーに指をかけてしまったから問題なのです。

そんな起きる可能性のほとんどないことを心配するよりも、地震やら熊やらインフレやら円安やら、もっと心配しなければならないことはたくさんあります。ついでにいうと、高市氏はインフレを退治するようなことを言っていますが、ここまで出てきた政策はインフレを助長するものばかりです。来年はインフレに警戒すべでしょう。

私は外国の脅威を煽る政治家を信用しません。ですから、アメリカのドナルド・トランプも日本の高市早苗も、信用に足る政治家だとは思っていません。