カテゴリ: 旅1

スーパーの棚に隙間無く商品が並んでいて感動する。
停電の心配がなくって感動する。
地震がなくて感動する。

ちょっと前まで当たり前のことだったのに。
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中国での移動はバスが多い。このバスがクセモノで、乗り心地のいいものと悪いものの差が激しい。僕はムダに体がでかいので、バス移動はなるべく避けたいのだが、それしかないのだからしょうがない。

どういうわけだか長距離の時に限って、酷いのにのる運命にあたるらしく、なかでも2008年9月29日のエントリにある(乗ったのは2004年)鄭州から上海へのバスは最悪だった。

乗ったときから「ボロっちいバスだな」と思っていたのだが、それでも最初は空いていたのでよかった。1時間ほど経って、ある工場に着くと、そこから汗臭い労働者がぞろぞろと乗ってきた。

運転手が相当なケチらしく、エアコンがあるのにつけても10分ぐらいすると勝手に切ってしまう。前の方の誰かが文句をいうと、再びスイッチが入って10分後に切れる。

暑い狭い臭い(あれ、どっかで聞いたフレーズだな)の三拍子がそろって、さらに途中で高速道路が工事中。幸い車酔いはしなかったが、上海に着いたときにはふらふらになって、顔が土気色になっていた。

どうにも中国のバスにはいい思い出がない。そんな中、こんな記事を見た。

夜行バスは拷問でしかない:暇人速報

あの中国の長距離バスに比べたら、日本の長距離バスは天国である。しかし、今年の夏、泉州から広州へ帰ってくるときに乗った寝台バスは快適だった。この記事のなかほどに、チャイナバス(寝台バス)として出てくるのと同じである。

中国の寝台バス

一応禁煙なのだが、上段で見えないのをいいことにひそかに吸ってたやつもいた。ベッドは三列の二段で、肌掛け程度の布団と枕付き。少し上半身側が上がっているが、ほぼフルフラット。というか、写真を見るまでフルフラットだと思ってた。足の上にちょっとした物を置く場所がある。後ろのやつの足の臭いは・・・気にならなかったな。

ベッドの幅はちょっと狭いが、揺れるのでむしろ狭いほうが安心感がある。長さは僕の身長(183cm)ではちょっと足りないが、かといって短くてどうしようもないという感じではない。あと2・3センチ長ければ、僕でも足をのばせそうだ。

実際に乗ってみると、ふわふわと揺れて実に快適。妙ちくりんな飛行機に乗って、空を飛んでいる夢を見た。ただ一つ不満だったのは、エアコンの吹き出し口が近くて寒かったこと。下のベッドならこういうことはないだろうが、下はテレビが見られない。見ないけど。

このバスの名前が面白かった。その名も「欧洲之星」。これ、ユーロスターだったか!イギリスでは乗らなかったのに、こんなところで乗れるとは思わなかった。
欧洲之星荷物票

写真は欧洲之星の荷物預かり票。荷物は日本のバスと同じく車体の下部に入れるところがある。
長距離バスなので、ものすごい量の荷物だった。
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本当の贅沢とは何か?

贅沢とは金を使うことではない。

例えば、満漢全席を食べるのは贅沢のようだが、食べきれないのを必死で食べたり、食べきれなかった料理を折詰にして持って帰ったりするのは、本当の贅沢とはいえない。それどころかかなり貧乏くさい行為である。二三口食べて「もう結構、次を出してくれ」。これが真の贅沢である。

金のかかる満漢全席でなくても、寒い日に自販機で120円の暖かい缶コーヒーを買い、懐に入れて暖をとった後、飲まずにそのまま棄てれば、贅沢である。しかし、それを飲むのは120円のコーヒーをそのまま飲むよりも貧乏くさい。

満漢全席を持ち帰ろうが持ち帰るまいが、また、缶コーヒーを飲むもうが飲むまいが、かかっている金額は同じである。つまり、贅沢と貧乏は表裏一体で、金をかけたか否かではなく、振る舞いがそれを分けるのである。

さて、昨年の暮れ銚子に行ってきたことはすでに書いたが、これはとても贅沢な旅だった。

まず、泊まった旅館はぎょうけい館。全室オーシャンビューというステキホテルだが、僕たちが泊まったのは「次の間付客室」なる特別室。

15畳+6畳の二部屋からなる広大な客室で、一階にあるのでオーシャンビューどころか波がかかりそうな勢い(実際には絶対にかからない)。

ぎょうけい館


ここに大人数で泊まれば贅沢ではないが、わずか二人で使う贅沢。しかも6畳の次の間は物置に使用。一泊しかしていないので、荷物が少なく一畳も使っていない。押入れで十分なのにあえて一部屋物置にしてしまった。

次の間


まあ、ここまではゼニさえ出せばだれでもできる贅沢である。本当の贅沢はここからだ。

東の空見るゝゝ金光射し来り、忽然として猩紅の一点海端に浮み出でぬ。驚破(すはや)、日出でぬ、と思ふ間もなし。息をもつかせず、瞬く間もなく、海神が手もてさゝ(注)ぐるまゝに、水を出づる紅点は金線となり、黄金の櫛となり、金蹄となり、一揺して名残なく水を離れつ。水を離るゝ其時遅く、万斛(ばんこく)の金たらゝゝと昇る日より滴りて、万里一瞬、此方を指して長蛇の如く大洋を走ると思へば、眼下の磯に忽焉として二丈ばかり黄金の雪を飛ばしぬ。(徳冨蘆花の『自然と人生』中、「大海の出日」より・HOSHINA HOUSEより孫引き


徳富蘆花も書いているように、ここから見る日の出は絶品らしい。「らしい」というのは、僕がそれを見なかったである。見られなかったのではない。寝る方を優先したのだ。これほどの贅沢があるだろうか。

「あしか寿司」のご主人の話によると、夜から明け方、強い風が吹くと雲が無くなるらしいが、大抵は雲から日が出る。つまり、このような雲のない日の出は珍しいらしい(HOSHINA HOUSEよりパクり)。この千載一遇の日の出をあえて見ないで夢を見る。まさに究極の贅沢である。

ニセ初日の出(1024x768)


今回の記事は犬吠埼・その2(銚子2011・その6):HOSHINA HOUSEを徹底的にオマージュ(誤用)いたしました。

【オマケ】

ここにしてください

何をだよ。
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夏の中国自転車旅行のまとめ(その1)
夏の中国自転車旅行のまとめ(その2)
のつづき。そしてこんどこそまとめ。

中国を自転車で走るのは2004年の河北省以来だから6年ぶり。なお、国内も含めたツーリングは2005年を最後に行っていない。

しばらく間があいたのは、いろいろ事情があったことと、サプライズが減ってしまったからである。これは、中国が変わったからというのもあるが、僕が中国に慣れてしまったからというのが一番大きい。

さすがに6年も行かないと、何やら虫のようなものがうずいてくる。結婚してからはツーリングどころか自転車自体に乗る回数が減った。虫がうずいてくるのは葛的先生も同じだったようで、それじゃあ行こうかということになったのである。

そこで、いままで僕が行ったことのない南方へ行くことにした。南方に行くという計画は以前もあったのだが、よく治安が悪いと聞いていたのと、なにしろ暑いので敬遠していたのだ。

しかし、実際に行くと、とくに治安の悪さは感じなかった。それよりも、今まで走った地域(河北省・山東省・江蘇省・浙江省)との違いを鮮明に感じられたし、サプライズもあった。やっぱり中国は本当に広い。

最近はインターネットによって、世界が狭くなった印象がある。しかし、どんなにリアルな映像が見られても、それはやはり現実の世界とは違うものだ。

インターネットで世界(日本も含む)を知ることももちろん大事だが、自分の足でどこかに行くことはもっと大事なことだ。百聞は一見にしかずとはよくいったものである。

それにしても、40歳すぎたオッサンになって、まだこんなことをしているとは我ながらびっくりする。もっとも、45歳過ぎても、ぜんぜん体力が衰えない葛的先生にはもっとびっくりした。

お時間があれば、写真をどうぞ。クリックするとPicasaに飛びます。

2010年8月 中国自転車旅行


福建省泉州市


広東省広州市


2010年8月中国自転車旅行オマケ
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夏の中国自転車旅行のまとめ(その1)のつづき。

【食べ物】
食べ物は、今回走った地方が海に近いせいか、魚が多く、日本で食べている魚と同じような感じである。考えてみれば、例の漁船で捕った魚を食べていたのだから、同じようなのも道理だ。

味はわりと日本人に向いていると思う。広州では従兄弟に広州料理のうまい店に連れて行ってもらったのだが、日本で食べる広州料理とはだいぶ違う印象だった。まあ、そういうのを注文したというのもあるのだが。なお、現地ではサーモンが流行っているらしい。

広東省では、食べる前に食器をお茶で洗うという習慣があるらしい。わざわざ洗った後のお茶を捨てるボールが出てくる。福建省にはそういう習慣はないようで、食器が滅菌され、パックに入って出てくるところが多かった。信用していいかどうかわからないけど、見た感じではきれいになってた。

食器


主食は米で、日本人と同じか、それ以上に食べるらしい。御飯を注文したら、空のお椀だけ渡されたことがあった。御飯は食べ放題ということである。米の種類も日本で食べているのに近いのでうまい。細長い香米がでてくることもあった。これはこれでうまい。

下の写真はスーパーの米売り場。

スーパーの米売り場1


スーパーの米売り場2


蜂蜜の産地でもあるようだ。何の違いがあるのか分からないけど、男用、女用、子供用とわけのわからん種類がある。

蜂蜜


【動物】
前にも書いた(広東省・福建省の動物が、水牛をあまり見なかったのが残念。たぶん、トラクターなどの機械に代わってしまったのだろう。

南方は犬を飼っている家が多いようだ。暑いのでどうしても開放的になるので、ペットというより番犬がわりなのだろう。店の中に放し飼いにしてあるのには閉口した。

まだ続く。
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まだ、夏の自転車旅行のネタを引っ張っているが、さすがにもうじき年も改まるので、いままで書けなかったことも含めてまとめておこうと思う。

【交通】

初めて南方へ行って、一番驚いたのが、道路があまりにも混沌としていたことである。

いままで、慣れると中国は日本よりも(自転車で)走りやすいと思っていたが、ごめん、ウソついた。南方は別。ものすごく走りにくい。

とにかく、どの街に行ってもバイクと電動バイクが多すぎる。それも平気で歩道を走り、その上逆走してくる。おまけにあちこちにでかいガジュマルの木が立っていて走りにくい。

歩道


あまりにひどいので広州市内ではバイクと電動バイクを禁止してしまった。だから広州市内にはバイクは一切走っていない。その話を聞いたときは、さすが中国、むちゃくちゃなことをするなあと思ったが、帰ってきたときには、バイクのいないすがすがしさに感激した。

バイクと電動バイクは素人目には見分けがつかないが、ナンバーに注目。バイクにはちゃんとナンバープレートが付いているが、電動バイクはヘンなプレート(めでたい言葉とかメーカーの名前とか)が付いている。電動バイクは自転車扱いだからである。もっとも、見分けられたからといって、どうってことないけど。

傘をさしているバイクが走っているのが面白かった。

バイクタクシー


これ、実はタクシーである。写真は今、まさに客が乗ろうとしているところ。何しろ暑い地方なので、日よけの傘が付いているのだ。こんなんで大丈夫なのかと思ったが、いろいろな街で見かけたので、よほどしっかり付いているのだろう。

こちらは、自転車タクシー。青島ではほとんど電動自転車になっていたが、こちらは人力健在。

自転車タクシー


後ろに二人乗せるものはよく見かけるが、これは珍しいサイドカー形式である。南方はこの形式が多いらしく他の街にもあった。これに四人乗っているのを見かけたけど、暑いのにたいへんな仕事である。

【お茶】

日本人は中国茶といえば烏龍茶である。だが、実際にはほとんどの地方で烏龍茶は飲まない。地域によっても違うのだが、緑茶を飲む地域が多い。もし、ツアーに行って北京や上海で烏龍茶が出てくれば、それは日本人に合わせて出しているのである。

ところが、今回行った福建省は、烏龍茶の産地である。さすがにどこでも烏龍茶だった。

お茶を飲む道具も、コップやマグカップに茶葉を入れて、豪快にお湯をぶち込むのがほかの地域では一般的だが、福建では急須から小さな茶碗に入れる、いわゆる功夫茶の飲み方である。これは店だけでなく、庶民もみんなそうらしい。外でこの茶器をかこんで雑談している様子をずいぶん見かけた。また、どんなにしょぼいホテルでもこの茶器だけは置いてある。

ホテルの茶器


暑い地域のせいか街角に誰でも飲めるお茶がある。

奉茶


どう見てもヤバい感じがするが、意を決してちょっとだけ飲んでみた。中身は熱い烏龍茶だった。もっとも熱いのは気温が高いからで、この入れ物に保温効果があるというわけではない。

普通、お茶は量り売りが基本だが、この地方ではお茶は小分けにして売られている。これは便利。暑い地方なので味が落ちやすいからだろうか。

福建省のお茶


つづく
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この間、鉄分補給しに銚子行ってきたんスよ!銚子電鉄っス!ぬれせんべいっス!

銚子電鉄1(1024x768)


銚子電鉄1(1024x768)
銚子電鉄1(1280x1024)

銚子電鉄2(1024x768)


銚子電鉄2(1024x768)
銚子電鉄2(1280x1024)

外川駅っす!澪つくしっす!

外川駅(1024x768)


外川駅(1024x768)
外川駅(1280x1024)

鉄分は足りたんで、塩分補給しに行ったんスよ。犬吠埼っス!

LightHouse(1024x768)


犬吠埼灯台(1024x768)
犬吠埼灯台(1280x1024)

【追記】
追加したっス!
銚子電鉄といえばやっぱコレっす!デハ801ッス!

新旧銚子電鉄車両(1024x768)


新旧銚子電鉄車両(1024x768)
新旧銚子電鉄車両(1280x1024)
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次の奇妙な冒険は、自転車旅の最終地点、泉州市の清源山。

清源山

清源山といえば、11月27日の今月の壁紙に載せた老君岩。

清源山老君岩

この老君岩、写真だけ見ているとすごい山の中にあるように見えるのだが、上の写真の登山口から5分ほど歩くと着いてしまう。実に拍子抜けだ。清源山は道教と仏教の史跡がてんこ盛りらしいので、そのまま登山モードに。

地図

まずは「元元洞天」を目指して歩く。「元元洞天」が何だかわかんないけど・・・たぶん洞窟だろう。ところが・・・。続きを読む
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奇妙な冒険は突然やってくる。福建省漳州市の中山公園を歩いていると、売店でヘンな看板を見つけた。

遊覧地洞

「遊覧地洞」と書いてある。なにやら洞窟のようなものがあるらしい。入場料は5元と書いてある。とても暑い日だったので、入ってみることにした。

・・・が、入口らしいものが見当たらない。売店のおばちゃんに聞いてみたら、なんと入り口は売店の中にあった。

おばちゃんに10元(二人だから)渡すと、懐中電灯を貸してくれた。在庫のジュースの箱をよけて、店の中に入ると入り口が・・・。

入り口

洞穴の大きさは、僕の背丈よりもちょっと小さいぐらい。

わし

入るとすぐに「悪鬼出洞→」と書いてある。なんだこれ?

悪鬼出洞

矢印の方向を見ると・・・ギャアアアアアアーーーー

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エミリ・ブロンテ『嵐が丘』を読んだを書いたときに、ついでにほかの写真(へのリンク)も載せようとしたんだけど、忘れてたのであらためて。

写真をクリックするとPicasaに飛びます。キャプション、まだつけてません。

ロンドン(London)

ロンドン(2010年8月)


コッツウォルズ(Cotswolds)

コッツウォルズ(Cotswolds)


ついでにハワース(Haworth)ももう一度。
ハワース(Haworth)


中国写真はもうすぐUpするつもり・・・なんだけど、あまりに多すぎて・・・。
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