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祖母の文房具屋の閉店にともなって、いやいやながら始めたヤフオク(Yahoo!オークション)だったが、初めて出品してから一年が経った。ちなみに記念すべき最初の出品物は任天堂のシャルマントランプで100円で落札された。

その間、プレミアム会員の会費が上がったり(ふざけんなバカヤロー)したが、なんとか続けている。すでに100人以上と取引をし、10万円以上売った。今のところ特に問題は起きていない。

ヤフオクを試してみた(その1):2011年12月24日
ヤフオクを試してみた(その2):2011年12月25日

半年後の中間報告はこちら。

ヤフオクを試してみた(その3):2012年06月18日

この一年間、様々なものを売った。もともとの目的である文房具、玩具以外に、親戚のベビー用品、ヨメのカバン、僕の本やカメラのレンズなど、とりあえずいらないものはなるべく売るようにした。

一番の売れ筋はベビー用品である。これは出せばすぐに売れる。特にブランド物はあっという間に売れた。

ベビー用品にかぎらず、ファッション関係はブランド次第らしい。ノーブランドのものはかなり安くしてもなかなか売れない。

一眼レフのレンズも出せば売れる。と言ってもまだ二つしか売っていないのだが、プリセット絞りのソリゴール135mmとか、ロシア製魚眼レンズとか、マニアックなものばかりにもかかわらず、出品するとほぼ同時に入札が入った。どちらも希少価値からか、買った値段よりも高く売れた。まだ売りたいレンズがいくつかあるが、出品時に作例写真を撮るのが面倒くさい。

書籍はなかなか売れない。ブックオフあたりにありそうなものはまず売れない。何度も繰り返し出品して、国文関係のマニアックな本がやっといくつか売れただけである。とはいっても古書店に売るよりはずっと高く売れる。

主力商品の文房具で一番売れるのはそろばんである。かなり安くしているせいもあるのだが、出せばすぐに売れてしまう。算盤塾などで一般的な23桁のものだけでなく、12桁ぐらいの小さな算盤もそれなりに需要があるようだ。もともと値段が高い上に、普通の文房具屋では取り扱わなくなってきているからだろう。

一番在庫が多かったのが製図用具である。これは祖父が近所の工場に納入していたものらしい。ただの定規が定価で1000円以上したりして、ちょっとびっくりする。

現在、製図はコンピュータを使うのが当たり前になったので、製図用具はまず売れないだろうと思ってとりあえず出したが、あにはからんや、出したらすぐというわけではないがコンスタントに売れる。他にヤフオクで落札したものを見てみると、製図とは違う用途で買うらしい。それは自動車関係だったり、模型だったり、手芸だったりさまざまである。

ダメなのは置物の類である。実はこれにも売れ筋があるらしいが、そうでないものはいくら安くしても売れない。自分のいらないものは売れないの法則そのものである。

最初は面倒くさくて嫌だったが、やっているうちにだんだん面白くなってきた。ネットオークションでは売りたい人と買いたい人同士が直接値段交渉して売買する。だから一つ一つの取引にドラマがある。考えてみれば、これはプリミティブな商売そのものだ。

そういえば、一時期中学生に株式投資を学ばせる(そういえば投資教育ってどうなった?:2009年06月01日参照)とかいうのがあったが、そんなものよりも、身近な商品を売買するネットオークションをやった方がお金の教育には向いているように思う。
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Kindle Paperwhiteを試してみた(その1)の続き。

ハードとしてのKindle Paperwhiteは前のエントリで書いた通りだが、今回は実際に「読書体験」した感想を書く。

パッケージには本体とUSBケーブル、白と黒の二冊の小冊子が入っている。白い冊子は保証書で、黒い冊子が説明書なのだが、これにはパワースイッチの位置と充電の仕方しか書いていない。冊子になっているのは各国語で書かれているためで説明そのものは見開き2ページしかない。詳しい説明書はKindleの中に電子書籍として入っている。

買ってすぐに電源を入れると、段階を追って使い方の説明が現れる。一通り説明を読んで、Wi-Fiの設定などをすれば、準備完了。これでもう本を購入することができる。amazonから購入すると、すでにアカウントの設定は済んでいるので、IDやパスワードを入れる必要もない。3G版だとWi-fiの設定もする必要がないので、もっと簡単になる。

買った時点ではバッテリーメーターは半分ほどだが、もともと消費電力が少ないので、充電しなくてもすぐに読書が始められる。

とりあえず無料の島崎藤村『新生』青空文庫による)と有料の『ラヴクラフト全集1: 1』(東京創元社)をダウンロードしてみた。あっという間にダウンロード終了。ストアはamazonそのものなので、amazonで本を買い慣れていると使いやすい。PCで購入してKindleで読むということもできる。

文字の大きさは8段階、書体は明朝体かゴシック体、行間・余白は三段階に変えられる。見た感じは紙に印刷された活字そのもので、見慣れた液晶の文字とは違い格段に読みやすい。僕は液晶画面で見る明朝体がどうも読みにくく感じるのだが、Kindle Paperwhiteの場合は明朝体でも違和感なく読める。

kindle(フォント)

画面はマット(艶消し)になっていて、照明の映り込みが気にならず、指紋もほとんど付かない。サードパーティーから反射防止フィルムなるものが出ているが、おそらく必要ないだろう。

しおり、メモ、ハイライト、辞書(国語・英和・英英)など、読書に必要な機能もそろっている。最初、しおりのつけ方が分からなかったが、テキストの右上をタップするだけだった。辞書は本文中の語句を調べるのに使うが、単独で電子辞書がわりに引くこともできる。

Webブラウザも付いている。体験版とか書いてあるし、白黒なのであんまり役に立たないかなと思ったのだが、Gmail等に対応しているので、これで長文のメールマガジンなどを読むと読みやすい。ただし、これはWi-fiで接続したときだけで、3G接続の場合はWikipediaしか閲覧できないらしい。

総じていうと、Kindle Paperwhiteは読書に集中できるようによく考えられていて、すばらしい端末だと思う。液晶画面で長文を読むのが苦手な人も、これならストレスなく読めるのではないだろうか。

しかし、実際使ってみていくつか疑問の点もあった。

まず、紙のマニュアルがあまりにもシンプルすぎる。コストダウンのためには仕方がないのだろうが、せめてどこをタップするとどうなるかぐらいは書いて欲しかった。文字の大小、レイアウトが変えられるのは、高齢者にも読書の機会を広げる可能性を秘めているが、これでは少々敷居が高いのではないだろうか。

また、Windows版やMac版が用意されていないのも残念だ。この端末は漫画を読むこともできるが、やはり漫画は大きな画面で読みたい。レイアウトの複雑な雑誌や絵本も同様だ。ただし日本語非対応のものははすでにあるので、いずれは出てくるのかもしれない。

そして、何と言っても書籍がまだ少ないこと。一番の問題はこれに尽きる。まあ、青空文庫でも読んでゆっくり待つことにしましょう。

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amazonの電子書籍端末、Kindle Paperwhiteが来た。11月13日に注文した時点では、来年1月半ばになるという話だったのだが、前倒しになったらしい。僕が買ったのは一番安いWi-fiのみに対応したもの。自宅に無線LANルーターがあるのと、先日Willcom PORTUSを買ったので、3Gは必要なかった。

キンドル(スクリ−ンセーバー)
これはスタンバイ状態で〈スクリーンセーバー〉が表示されている。スクリーンセーバーといっても、パソコンのそれとは違い静止した絵で、スタンバイ状態にするたびに読書に関係した美しい絵(ペンとか活字とか筆とか・・・)がランダムに出る。

実際にはスクリーンをセーブする意味はないので単なる飾りだが、これがなかなか楽しい。包装も含めて、こういう演出がすごくよく考えられている。なお、液晶ではないので、この絵を表示してもバッテリーは全く消費しない。

キンドル裏面

裏面は、ゴムのような質感で、触り心地がいい。指紋が付きやすいが、片手で持っても滑りにくくて持ちやすいように工夫されている。

キンドル(サイズ比較)


幅は文庫本より9mmほど広い。片手で握るにはやや幅が広いように感じるが、スマホのように握りこんで操作するわけではないので、これでいいのだろう。重さは213g(3Gモデルは222g)で、400ページの文庫本と同じぐらいの重さである。

実際に電子書籍を読むとき、縦書きの場合は左手の人差し指から小指にKindleを乗せ、画面の左端を親指でタップしページを繰る。当然、横書きの場合は逆になる。これは直感的には分かりやすいが、縦書きの本をよむときには利き手でない手(左手)でページを繰ることになり、少し扱いづらい。設定で逆にできるようにしてほしいと思った。

キンドル(厚さ)

比較対象が僕の指で分かりにくいかもしれないが、厚さはこんな感じ。一番左がUSBコネクタで、ここから充電したり、PCから内部のストレージにアクセスしたりする。真ん中の小さい穴がLEDで充電しているときのみ点灯する。一番右がパワースイッチ。これ以外、何もついておらず、電源を入れる以外の操作は画面をタッチしておこなう。タッチの感度は良好だが、e inkの特性上、ときどきもたつくことがある。

パッケージにはUSBケーブルが付いているだけなので、kindleだけを買った場合、PCに接続して充電することになる。AC電源から充電する場合は、amazon純正の電源アダプターを買うか、手持ちのUSB対応ACアダプタを流用するしかない。本体には、USBコネクタの右隣にLEDが付いていて、充電の状況が分かるようになっている。

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携帯電話(PHSだけど)が汚れてきたので、シャツと一緒に洗濯したら使えなくなってしまった。小さくて結構気に入っていたのだが致し方ない。新調することにした。

Willcom PORTUS


一番左の青いのが今回買ったPORTUS(WX02S)、真ん中が洗濯してピカピカになったWillcom9(Willcom9を試してみた:2010年02月07日参照)、赤い丸が付いているのがラッキーストライクである。

ケータイは小さければ小さいほどよいと思っているので、スマホは最初から対象外である。前に紹介したフリスクフォン(Willcomの新端末にびっくりした:2011年09月21日)じゃ小さすぎるし、もう在庫がないらしい。

店でいろいろ出してもらって、検討したのだが、結局たいして小さくもない上にPHSとしては重い、PORTUS(WX02S)にした。

WILLCOM|PORTUS

この端末の特徴は、SoftbankのULTRASPEEDを使ったWifiルーターになることだ。それ以外には何もない。メールはできるが、ブラウザもなければカメラもない。ブラウザがないので、ピコピコ動く絵文字も使えない。そっち方面はスマホなりタブレットなりにまかせて、端末は裏方に回るということだろう。以前はタブレットとの抱き合わせ販売をしていたらしい。

Wifiルータとして使用するため、PHSには似つかわしくない巨大なバッテリーを積んでいる。だから、重さで比較すると洗濯したWillcom9が85gなのに対し、PORTUSは120gもある。これは普通の携帯(いわゆるガラケー)とそれほどかわらない重さである。

このバッテリーのおかげで、バッテリーのもちは非常にいい。PHSはもともと消費電力が少ないので、バッテリーの持ちがいいのだが、これは一回の充電で待ち受けだけなら50日間持つ。あるていど通話をしても一月は持ってしまう。

しかし、実際には一日に何度かはWifiルーターとして使うことになる。Wifiルーターはかなりバッテリーを食うらしく、ルーターの連続使用は公称4時間である。

では、ルーターでバッテリーを使い切るとどうなるか。

この端末は、バッテリーの状態によって自動的にルーターを切ることができる。例えば10時間程度通話できるぐらいまで減ったら切るようにもできし、完全に電池切れするまでルーターを使う設定にすることもできる。

実際に使ってみると、ちょくちょくネットにつないでも一回の充電で一日十分使える。充電用のACアダプタは小さいし、パソコンからUSBケーブルで充電できるので、ヘビーユーザーでもそんなに苦労しないだろう。

ストレート端末なので、キーは小さい。見た感じ押しにくいかと思ったが、キーに微妙な角度がつけてあり非常に押しやすい。Willcom9のときは携帯からメールを打つのが苦痛だったが、これは非常に楽に打てる。重さと機能さえわりきればいいことづくめか・・・

が、しかーし!

Softbankのデータ回線が異常に繋がりにくい。通話用PHS回線はバリ5(死語)なのに3Gは圏外ということがよくある。なんとかしてくれ、宇宙人ジョーンズ。
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「ガリガリ君リッチコーンポタージュ味」、通称ガリポタを試してみた。

ずいぶん話題になっているので、書くつもりはなかったのだが、何日か前にヨメが買ってきて冷凍庫に入れておいたら、売れすぎて生産休止になったとのことなので、「どうだー、うらやましいだろー」の意味を込めて書くことにした。

「ガリガリ君リッチコーンポタージュ」販売休止についてのお詫び:赤城乳業

コーンポタージュとアイスという組み合わせだけでなんだか不味そうな感じがするが、さらにこれはガリガリ君である。ガリガリ君はガリガリしていないといけない。ガリガリ(かき氷)とコーンポタージュはさらに結びつかない。

で、食べてみた。まずはパッケージ。黄色い。

パッケージ


中身。半端じゃなく黄色い。

中身


齧ってみた。中に見えるのがガリガリ成分。ご丁寧にコーンも入っている。

かじってみた


意外にうまい。

ガリガリ成分の食感は練乳かき氷にちょっと似ている。コーンポタージュのトロトロ感が練乳に近いのだろう。そう考えると、そんなにヘンな組み合わせでもないような気がしてきた。

味はしっかりコーンポタージュの味がする。アイスなので普通のコーンポタージュよりも甘味を強くしてあるようだが、砂糖の甘味ではなく、あくまでコーンポタージュの甘味である。この塩梅は相当難しかったんじゃないだろうか。

齧っているとときどきコーンに当たる。クノールカップスープに入っている乾燥コーンみたいな食感だ。なくてもいいかなと思ったが、単体で売っているガリガリ君は少々大きいので、食べているうちに飽きることがある。時々入っているコーンはアクセントになっていいだろう。

というわけで、ストロングバイ。今、売ってないけどね。残念でした。
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教員免許更新講習終了といっても、実際に終了したのは8月22日(水)だったんだけど、その後忙しくて(ブログの)更新ができなかった。

で、教員免許更新講習である。

教壇に立つ以上、教員免許が必要となる。これは教職課程のある大学で所定の単位をとって、教育実習をすれば取れる。

以前は、一回取ると一生使える資格だったが、2007年6月の教育職員免許法の改正によって、2009年4月から導入された。その後、政権が民主党に移って廃止されるはずだったが、結局、廃止されず今にいたっている。

教員免許の更新は10年に一度で、大学で講習を受け、試験に合格することで更新される。講習の費用は更新する人が負担である。費用はだいたい3万円程度だが、僕の場合、母校で受けたので割引があった。

講習の内容は、教育の最新事情に関する事項(12時間以上)・教科指導、生徒指導その他教育の充実に関する事項(18時間以上)となっている。

細かい内容は各大学で決められる。二松学舎大学の場合、

1日目 教育の最新事情1 4時間+試験(AM9:00〜PM5:00)
2日目 教育の最新事情2 4時間+試験(AM9:00〜PM5:00)
3日目 生徒理解に基づく支援と指導 4時間+試験(AM9:00〜PM5:00)
4日目 現代文の教材と指導法 4時間+試験(AM9:00〜PM5:00)
5日目 古典の教材と指導法(又は)書道の教材と指導法 4時間+試験(AM9:00〜PM5:00)

3日目から5日目は大学によって違う。二松学舎大学は国語と書道の教員が多いのでこうなっているが、国語か書道の免許を持っている人しか講習を受けられないわけではない。小学校の先生もいるし、理科や数学など他教科の先生が受けても更新できる。

2日目と3日目の間に一日休みがあったが、あとはブッ通し。試験はそれほど難しくはないが、聞かないでも答えられるという保証はないので、それなりに聞いていないといけない。

さて、ここからは個人的な意見を言わせてもらおう。この制度、教員の資質向上を図って始まったわけだが、どうにも疑問が残る。

まず、なぜ費用を私たちが負担しなければならないのか。本気で資質向上を図るのなら税金から出すべきである。

もう一つは、負担(労力という意味)に見合った資質向上が図れるとは到底思えないということである。もちろん、全然役に立たないということはない。が、受ける側の負担に対して、効果が薄いということである。

免許更新は10年に一度しかない。次に僕が「教育の最新事情」とやらを聞くのは10年後である。10年に1度の最新になんの意味があるのだろうか。

やるなら毎年やるべきだ。だが、こんなハードなのを毎年やるのは、受ける教師の方もやる大学の方も到底不可能である。

もっと、小さくやればできるだろう。年に1日、2日とか。しかし・・・そんなことは研修という名で、すでにやっているのである。
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電子書籍を買うのは初めてではないのだが(ebookjapanを試してみた:2005年12月07日)、あれからずいぶん状況が変わってきたので、久しぶりに買った。

2005年から比べると、電子書籍販売サイトがやたらと増えた。比較しているサイトもあるが、いくら読んでもどこがいいのやら悪いのやらさっぱりわからない。とりあえず、僕が使っている端末に対応しているのと読みたい本があるということで、BookLiveのアカウントを取って、漫画と小説を読んでみた。

かつては、読む端末がパソコンしかなかったのが、タブレットやスマートフォンなどがでてきた。ちなみに、僕の場合は、非力なWindowsパソコン(WinXP・AMDsempron3000+
・メモリ3GB)と、非力なandloidタブレット(ZTE Lighttab)である。

まず、アカウントを取ったあと、どちらも専用アプリをインストールしなければならない。この辺は2005年から何も変わっていない。Windows版の起動がやたらと重いのが気になった。

本の買い方は、最初にクレジットカードを登録しておくと、あとはいちいち入力する必要はない。買う本を選んで決済すればよい。

Windows版は専用アプリだけでは買えず、アプリのストアボタンををクリックするとブラウザが起動するしくみ。andloid版はアプリ内で本を買うことができる。

以前と違うのは、別の端末で買った本を読むことができることである。例えば、WindowsPCで買った本は、実際に本を買ったWindowsPCだけでなく、androidタブレットでも読める。BookLiveの場合、端末は3台まで同時に使える。しおりも同期できるのだが、本によってはできないものもあり、僕が買った本はいずれも同期できなかった。

買った本はダウンロードしたらそれっきりではなく、PCやタブレットに保管されているデータを失っても、再ダウンロードできるので、お金を出して買ったのに端末が壊れてオジャンということはない。これも以前の電子書籍にはない特徴である。

かなりきついコピーガードがされているらしく、いわゆるコピー&ペーストはもちろん、スクリーンショットもできない。むりやりやろうとすると、こんな画面になってしまう。
ScreenClip


さて、問題は読みやすさだが、文字が主体の小説と、絵が主体のマンガではずいぶん違う。

まず小説だが、Windows版はイマイチ読みにくい。

閲覧設定にはフォントサイズ・行間・文字間・余白・組み方向(縦か横か)・文字色・背景色などの設定事項があるのだが、必ずすべて設定できるというわけではないようだ。僕の買った本は、フォントサイズと組み方向しか設定できなかった。これでは様々な解像度、スクリーンの大きさを持つパソコンに対応しているとは言えない。また、これはOSのせいかもしれないが、アンチエイリアスがかかっておらず、フォントがとても汚い。これでは読めたものではない。

Androidも設定項目は同じだが、僕の端末のシステムフォントが良いのか、大変読みやすい。僕の非力な端末でもストレスなく読めるので、たいていの端末は大丈夫だろう。

漫画の場合、Windows版は2ページずつ、android版は1ページずつ読める。

問題はまともな拡大ができないことだ。Windows版は全く拡大ができない。android版は一応できるのだが、むりやり拡大しているようで、小さな文字は大きくしてもあまり見やすくならない。このあたり、もうちょっとなんとかならんかなと思う。

BookLiveでは、アカウントを取らなくても読める本があるので(制限がある)、これを自分の端末で試してから入会するといいだろう。
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去年、パリに行ったときに、スーパー(MONOPRIX)の食品売り場で、なんだかかっこいいペッパーミルを発見。ちょうど欲しかったので買ってきた。食品売り場なので、中身がすでに入っていた。

レジに持っていったら、おばちゃんが何やら言っている。フランス語だから全然わからないのだが、「ミル付だから高いぞ、いいのか」的なことを言っているらしい。大きなお世話だ。

IMGP3678


タグをみたら「PEUGEOT」と書いてある。PEUGEOT(プジョー)といえばフランスの自動車メーカーだ。自動車のエンブレムとは違うが、ライオンのマークも付いている。

IMGP3681


底にもロゴがある。どことなく自動車のロゴに似ている。

IMGP3682


ちょっと調べてみると、これはたしかにあのプジョーだった。自転車が発祥だと思っていたのだが、それより古くは金属加工メーカーで、ペッパーミルはそのころから作っているらしい。さらに昔は粉挽きだったというから、ペッパーミルがルーツみたいなもんである。

透明なので、卓上のオブジェとして美しい。中身が見えるので、あとどのくらいあるか分かる。使おうと思ったらカラだったなんて悲劇がない。

上の丸い部分を回すと、挽き具合が調節できるのだが、使っているうちに勝手に緩んでくるのが欠点。まあ、弛んだらまた締めればいいんだけど。

あとは味だが・・・ペッパーミルを使うとテーブル胡椒に戻れなくなる。香りが全然違う。うまい。

プジョーのペッパーミルは日本でも買える。ということで、お約束のアフィリを貼りつけておこう。

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ヤフオクを試してみた(その1):2011年12月24日
ヤフオクを試してみた(その2):2011年12月25日
の続き。

ヤフーオークション(以下ヤフオク)を始めて半年になった。

僕は主に出品者(売る方)である。すでに60個ぐらい取引をした。商品のほとんどは文房具だが、ヨメのカバンとか自分の重複して買った本なども少々売った。これからヤフオクで物を売りたいという人の参考になると思うので、途中経過を報告する。

売るものをあつめてから始める
ヤフオクで買うのに会費はかからない(ただし5000円以下)が、売るためにはYahoo!プレミアム会員にならなくてはならない。

プレミアム会員の会費は毎月346円である。(あまり魅力的ではない)プレミアム会員の特典を使わないかぎり、少なくとも毎月346円以上売らないと意味がない。始める前にできるだけ在庫を作ってから売らないと、だらだらと会費ばかり取られることになる。

写真を撮る・商品のデータを撮るという作業も、まとめてやった方が時間の無駄にならなくてよい。

商品説明はできるだけ詳細に
大きさ・重さ・スペック・状態などのデータは、できるだけ詳細に記す。写真も同様である。つい都合の悪いことは伏せたくなるが、後でトラブルのもとになり、信用を失いかねない。

大量に取引をするプロなら、少しぐらい信用をそこねても大したことではないが、個人が信用を失うとそれ以後の取引に支障をきたす。

入札する方の立場からすると、余計な売り言葉よりも、十分なデータを提供してくれる方が信用できる。あまり意味がないようなデータでも、書けるものは書いておいた方が良い。

プロの真似をして「新品!」「激安!」などの売り言葉を考えるよりも、誠実な取引を心がけるべきだ。

目的をはっきりさせる
金儲けをしたいのか、物を処分したいのかを考えて出品すること。

前者ならば、一般の商売のように大量に仕入れて、開始価格を考えなければならないし、後者ならばできるかぎり安くして、早く売るようにしなければならない。

物を処分したいのに、「これはいくらで買ったから、いくら以下では売れない」などと考えていると、売れるものも売れなくなる。

開始価格は送料と振込手数料を考慮する
送料は落札者が払う。だから、落札者は落札金額に送料を上乗せした金額を払うことになる。さらに、落札者は振込手数料も負担する場合が多い。それらを考慮して開始価格を決めなければならない。

例えば100円でほぼ新品の文庫本を出品したとする。一番安いクロネコメール便(厚さ1cmまで・重さ問わず)で送料が+80円、Yahooかんたん決済の手数料が+98円で、落札者が支払う実際の金額は278円となる。

仮にこの本が送料無料のamazonで300円で売られているならば、入札する人はまずいない。個人同士の取引のリスクを考えると、22円ぐらいの差ならamazonの方がいいからだ。

簡単に言うと、送料は大きさと重さで決まる。軽くても大きいと高くなるので、軽くて大きい物ほど安く値を付けなければならなし、もっとも安い送り方を考えなければならない。

自分がいらないものは人もいらない
必要ない物だから売るのだが、本当に必要ない物は、いくら値段を安くしてもなかなか売れない。

本当は手元に置いておきたいが、邪魔になるのでやむなく売るとか、間違えて同じ物をいくつも買ってしまったとか、そういう物は売れる。逆に人からもらった物で、最初からいらないような物は売れない。

自分がいらないものは人もいらないのである。

発送は丁寧に
洋服など、絶対に破損しない物以外は緩衝材を入れるなどして、壊れないようにする。緩衝材はリサイクル品でよい。

これも誠実な取引のために必要なことだが、それだけでなく、送られてきたものが壊れていたというようなトラブルを未然に防ぐためにも大事なことである。オークションではとにかく無用なトラブルを避けることが大事だ。

とにかく迅速に
ヤフオクの「評価」を見ると「迅速な取引」という言葉がしばしばでてくる。のんびりやっていると、相手が不安になり信用を失う。

とはいえ、どうしても本業が忙しくて発送などができないということもあるだろう。その時は、相手にのその旨を連絡すればよい。

さて、半年ヤフオクをやって僕が感じた事は以上の通りだ。今のところ特にトラブルはない。わりと硬い商品を扱っているせいもあるのだろう。

とにかく、誠実な取引を心がけること。これに尽きるだろう。

これだけ書くと、とてつもなく面倒くさいものに思えるかもしれない。たしかに、最初は面倒くさい。だが、慣れてくると、これがどうして、なかなか面白くなってくる。
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ヤフオクに文房具を出品しているので、商品撮影が多くなった。

商品撮影なんて、一見簡単そうだが、光の加減で自分の影が写っちゃったり、逆にテカっちゃったり、バックにとんでもないものが写っちゃったりと意外と難しい。

畳の上に置いたりして「この生活感がいい」などと言い訳していたが、ヨメが「それどうなのよ」というので、フォトブース(フォトスタジオ)を買うことにした。商品撮影に生活感なんかいらないのである。

出品するついでにヤフオクで探したら中古で安く出ていたので、すぐ落札。実は初めての「買い」だった。今日、無事届いて開封。そのとたん四次元ポケットから出てくる秘密道具のように、バビュンと巨大化してびっくり。



さて、まずは試し撮りである。このように中に商品を入れる。まわりの布で光が拡散されて、影やテカリが無くなるという寸法。バックの布は白・黒・青・赤の四色が入っていた。赤を使うシチュエーションがよく分からないが、たぶん中国人が使うのだろう(中国の証明写真は赤バックが多い)。
フォトスブース(オープン)


光源はライトを持っていないので窓からの光である。順光にしなきゃいけないので、このまま撮ると光があたりすぎる。そこで、付属のカーテンみたいなのをかける。

フォトブース(クローズ)


これで、真ん中の穴からレンズを突っ込んで写真を撮るわけだが、今回はカトちゃんが少々小さいので、下の隙間から突っ込んで撮った。

言うまでもないが、左がフォトブースを使って撮った写真で、右が取り出して撮った写真である。作品としては右の方が哀愁を帯びていていいが、商品写真としては残念ながら左の方がずっといいのはいうまでもない。

カトちゃん(スタジオ)カトちゃん(直接)

※モデルのカトちゃん時計は、出品していません。

さて、しまいましょうと思ったのだが、何しろ中古なので説明書がない。確認しながら広げるつもりだったのだが、ケースを開けたとたんバビュン!とでかくなってしまったので、そんな余裕はなかったのである。

小一時間格闘したが、ネット検索したら幸い畳み方の動画があったので、一件落着。といってもコツがいるので、ビデオをみても30分ぐらいかかった。

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