カテゴリ: 試してみた2

引っ越ししてから、どういうわけだかUPSの電源が入らなくなってしまった。amazonの購入履歴を見ると2017年11月に購入したとある。UPSの寿命は5〜6年らしいので、故障は仕方がないだろう。

UPSというのは「無停電電源装置」のことで、ようは停電した瞬間にバッテリーから交流100Vを供給する装置である。停電やブレーカーが落ちたときの保険みたいなものだから、無いと困るというものではない。バッテリーに繋がっていないコンセントは生きていたので、やたらでかいテーブルタップとして使っていた。

CyberPower無停電電源装置 (常時商用給電/矩形波出力) 375VA/255W CP375JP
CP375JP
ところが、先日のゲリラ豪雨で埼玉の実家が停電した。その後、大阪で大規模停電がおきた。なんだか停電が増えているような気がする。だんだん怖くなってきたので、UPSを買い換えることにした。

買ったのはCyberPowerのSX550UJP。今まで使っていたものよりもでかいが、これにしたのはSynologyのNAS(SynologyのNASを試してみた(その1):2017年07月21日参照。)と連動させることができるからである。

いままで使っていたのはコンパクトで安いのはいいのだが、PCやNASに連動する機能がなかった。何らかの原因で停電すると100Vを供給してくれるのだが、その間アラームが鳴るだけである。これでは僕がいないときに停電したら何の役にも立たない。今回買ったのはUSBでPCやNASとつなぐことにより、UPSのバッテリーが少なくなると自動的にシャットダウンしてくれる。

SX550UJP CyberPower UPS 無停電電源装置 常時商用給電 矩形波 550VA/330W:amazon

SX550UJP
というわけで繋いでみた。繋ぎ方は簡単、付属のUSBケーブルでUPSとNAS本体を繋ぐだけである。WindowsPCの場合は別途CyberPowerのソフトウェアをインストールする必要があるが、SynologyのNASは繋いだだけで認識してくれる。
UPS情報
あとはNASのコントロールパネルから設定すればいい。現在はバッテリーが少なくなるとスタンバイモードになるようにしている。Windowsの専用ソフトウェアだともっと細かい設定ができるらしい。
コンパネ

繋いだあとコンセントを抜いてテストしてみたところ、無事電源が供給されアラームが鳴るのを確認した。本当は自動的にシャットダウンされるところまでやってみたかったのだが、時間がかかるしそのあと充電しなきゃいけないのでやめた。

さて、古いUPSは捨てなければならないが、バッテリーは自動車のバッテリーと同じ鉛蓄電池なので、簡単に処分ができない。CyberPowerは同じメーカーの同等品であれば送料のみで引き取ってくれるので引き取りを依頼した。

バッテリの引き取り:CyberPower
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僕はレンタカーのヘビーユーザーなのだが、コロナ禍以降近所の営業所がどんどん減ってしまい、現在では電車で一駅行かなければ借りられなくなってしまった。営業時間も短くなっていて、昔のように24時間営業の営業所は皆無になった。これは返却時間を考えなければならないから煩わしい。

というわけで以前からカーシェアを検討していたのだが、月会費が必要だというので使わなかった。月に一回以上乗れば会費のもとは取れるようになっているようだが、今までの経験上、一回も使わない月が多そうなのだ。

ところが、最近月会費無料のカーシェアがあると知った。会員になるだけならタダなので、とりあえず会員になって使ってみた。

会員になったのは三井のカーシェアーズである。当時はまだカレコという名前だった。これにしたのは会費無料コースがあるのと、僕の家の近所や実家の近所にステーションがあるからである。

使い方は、スマホアプリかサイトから予約をし、時間になったらステーションへ行ってスマホアプリで解錠して乗る、終わったらスマホアプリで施錠して終了という流れになる。初めてのときは少々戸惑ったが、慣れてしまえばレンタカーを借りるよりよほど手軽で簡単だ。

時間貸し駐車場(三井のリパーク)の一角がカーシェア専用のスペースになっていて、そこに車がある。車種は場所によって違っていて、アプリから確認できる。

ガソリンは半分以下になったら、車内にあるカードを使って入れることになっている。ガソリン代は払う必要はないし、入れると次回乗車時に安くなるクーポン(たしか400円)がもらえる。半分以下になっていなければそのまま返せばいい。

料金は10分単位で課金される。一番やすい「ベーシック」だと180円である。6時間以上だと6時間パックで5280円とお得になる(12時間・24時間もある)ものの、今度は1km22円の距離料金が課金される。

実際どのくらいかかるかは使ってみないと分からない。これまで何回か使ってみたが、結論からいうとこれはレンタカーの代用にはならないようだ。

レンタカーの場合、6時間・12時間のような区切りでしか借りることができないが、ちょっと遠くへ行くと12時間ぐらいはすぐに経ってしまうのでそれで問題ない。一方、カーシェアは距離料金のせいで12時間借りるとレンタカーよりもかなり割高になってしまう。

逆に言えば6時間未満ならカーシェアの方が安い。基本ガソリンを入れて返さなくていいので、時間も有効に使える。距離料金がネックなので、乗っている時間より降りている時間の方が長いという使い方なら、6時間以上でもカーシェアのほうが得かもしれない。

まとめると、カーシェアは車で近所に行く場合には便利だしお得だが、ちょっと遠くへドライブに行くような用途ならレンタカーのほうがよさそうだ。これはカーシェア会社も意識しているようで、三井のカーシェアーズの場合、会員は24時間利用の場合ニッポンレンタカーを割安で借りられるようになっている。とにかく使い分けが必要らしい。

料金のことはおいておいても、空いていればすぐに借りられるのと24時間使えるのは魅力である。会員になるだけならタダなので、レンタカーヘビーユーザーのあなたには、とりあえず会員になっておくことをおすすめする。
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先日、昼食で焼きそばを作ろうとして、キャベツに包丁を入れたら、バキっと音がして急に手応えがなくなった。見ると包丁がキャベツに食い込んだまま、バッキリ2つに折れている。
折れたヘンケルス
この包丁は十六年前に、三徳包丁・ペティナイフ・パン切り包丁・料理バサミ・ナイフブロック(差し込むやつ)のセットで買ったものである。ヘンケルス謹製で揃いでいくらだかは忘れてしまった。

キャベツなんてそんなに固いものではないし、ステンレス製だから錆びてもいない。たぶん繰り返し使ったことによる金属疲労だろう。何度も研いだので、かなり刃が減っている。僕は使い込んだ道具が好きなので、「だいぶ迫力が出てきたな」と思っていた矢先に折れてしまった。よもやこんな壊れ方をするとは思わなかった。

まだペティナイフは生きているが、一番使う三徳包丁が一日でもないのは不便である。というわけで、急遽武蔵小山パルム商店街の丸清へ行って買ってきた。

今回買ったのは木屋のNo333。ヘンケルスのペティナイフはまだ使えるが、ついでに同じ木屋のNo.170を購入。お値段は三徳包丁が12100円、ペティナイフが4400円。ちょっとお高いが、長く使うものをケチってはいけない。

木屋 No.333 三徳包丁 (鎌型) ステンレス
買った木屋
というわけで、この日は夕食当番(週二回僕の当番になっている)だったので、早速使ってみた。

やはりよく切れると気持ちがいい。この時は魚を料理したのだが、前と比べてきれいに切れる。きれいに切れると料理していて楽しくなってくる。

切れ味以外に気づいたのは、以前使っていたものよりも軽いことだ。包丁の重さなんか考えたこともなかったが、軽いと取り回しがしやすい。

この包丁は以前使っていたものと比べると柄がかなり細い。僕は手が大きく包丁を握り込むくせがあるので、これがちょっと使いにくい。まあいずれ慣れるだろう。もっとも、この包丁は手の小さい妻が使うことが多いので、こちらのほうが使いやすいと思う。
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さすがに50年以上生きているので、日常生活で必要な工具はたいがい持っているのだが、引っ越しをするにあたっていくつか新しい工具を買った。その中から、今回大活躍したものを2つご紹介する。

1.電ドラボール
引っ越しでは組立家具を分解したり、組み立てたり、家電を外したり据え付けたりと、ドライバーの出番が多い。全部ドライバーでやっていたら腱鞘炎になりそうだ。

そこで電動ドライバーを買った。電動ドライバーは各社から出ているが、ドライバーといえばベッセルということで、電ドラボールをチョイス。お値段は3600円ぐらい。

BESSEL電ドラボール:amazon.co.jp

電ドラボール
電動ドライバーというと、インパクトドライバーみたいなピストル型のを想像する人が多いと思うが、あれはそれ単独で締め付けたり緩めたりするものなので、最初からネジ穴が切ってあるものではちょっと使いにくい。

電ドラボールはドライバーの形をしている。回すのを電動で、締めこむのを手動で、ドライバーを持ち替えずにできる。最後は手動だから、力を微妙に調整できる。

グリップはいわゆるボールグリップだが、電動であるぶん少し大きい。
電ドラボール(グリップ)
真ん中の赤いスイッチをビット側(写真では左)にスライドすると締める方向に回り、グリップ側にスライドすると緩める方向に回る。スイッチの前には白色LEDがついていて、スライドすると光るので、ネジが暗い場所にあっても見えるようになっている。スイッチを切ってもしばらく光っている親切設計だ。

ビットは一般的なインパクトドライバーのビットが使える。なぜかプラスドライバービット一本付きのほうが本体のみより安かったので、ビット付きをチョイス。家具の組み立て・分解なら六角レンチビットもあったほうがいいだろう。

充電はUSBでできるが、USB-CではなくマイクロUSBなのが残念。一応オマケにUSBケーブルが付いてくる。普通のドライバーに比べればちょっとお高いが、一度使うと普通のドライバーが使えなくなる便利なもの。

2.バッテリー式投光器
投光器とは作業用の明かりのことである。懐中電灯などと比べて明るいだけではなく、広い範囲を照らせるので便利。引越し先で電気が通る前に作業するために買ったが、それよりも何かの陰になって見えにくい場所を照らすのに役に立った。
投光器
ハンドルにはマグネットが仕込んであって、鉄にくっつけて使うこともできる。
投光器(くっつけた)
これまた、いろんなメーカーから出ているが、僕が買ったのはグッド・グッズの20Wのもの。これで明るさは十分だった。なお、比較検討したわけでもないので、これがとくにオススメというわけではない。

GOODGOODS LED充電式投光器:amazon.co.jp

本来作業用だが、災害時など非常用としても考えられている。なんと点滅でSOSが発信できる。まあ、絶対に使わないと思うけど。USBType-A端子がついていてモバイルバッテリーにもなる・・・のはいいのだが、なぜか充電はACアダプター。モバイルバッテリーにならんでいいから、USBで充電できるようにしてほしかった。

これもちょっとお高いが、一家に一台あると便利だと思う。
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昨日の記事で書いた、リモコンになるスイッチ、なかなか便利だったのでご紹介。

さてこのスイッチ、一見なんの変哲もないホタルスイッチ(Offの時にLEDが光ってスイッチの場所が分かる)に見えるが・・・。
とったらリモコン
何と押す部分が外れる。
はずす
本体がわに磁石が仕込んであってくっついているので簡単にはずれる。では、はずしてどうするかというと・・・。
リモコン
外れた方の裏側がリモコンになっている。もちろん、壁に残った本体の方もスイッチになっているので、外した状態でもON・OFFができる。これはON・OFFしかできないが、タイマーがあるものや、調光ができるものもある。

商品名は「とったらリモコン」。配線器具ではおなじみのPanasnic謹製。

とったらリモコン:Panasonic

寝室などで普段は本体に付けておき、部屋に入る時に壁のスイッチでONにして、はずして横になってから枕元でOFFにするというのが一般的な使い方になるだろう。

最近のシーリングランプには最初からリモコンが付いているので、あまり必要を感じないかもしれない。しかし、ヒモが付いている照明や、天井に仕込まれたダウンライトには便利である。僕の場合、寝室として使っている和室の照明が和風に仕立てられたものだったのでこれにした。これでじゃまくさいヒモともおさらばだ。

お値段は一番安いON・OFFだけのものでも5000円ほど。電気屋さんの工事費用を加えると1万円以上になるだろう。そう考えるとちょっとお高いが、天井に据え付けられたランプを交換するともっと高くなるので、便利にしたいなら悪い選択ではないと思う。

一応amazonでも売っているのだが・・・

パナソニック WTC56219W:amazon

取り付けは資格がないとできないので、電気屋さんに依頼してください。
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8月中にスマホが壊れたので、新しいのを買った。買ったのはRedmi Note 11 Pro 5G。

このスマホはFerica(おサイフケータイ)に対応していて、モバイルSuicaになる。

これまで、スマホ決済はPayPayを使ってきた。PayPayとクレジットカードで、現金を使うことはかなり減ったのだが、これでSuicaが使えれば財布はほぼ必要なくなる。というわけで、モバイルSuicaを導入してみた。

SNSなどを見ると、モバイルSuicaの方がQRコード決済よりよほど便利だという声が多く聞かれる。一番の理由は、電源をONにしなくても使えるということで、たしかにそれは便利そうだが、慣れるとPayPayがそんなに面倒なわけでもない。大事なのはそれ以外である。

結論から言えば、僕にとってモバイルSuicaはあまりいい印象をもてないものだった。たしかに、タッチだけで決済できるのはいい。しかし、それ以外があまりにダメだ。

最初はモバイルSuicaアプリをインストールしようと思ったのだが、android版のアプリがあまりに評判が悪い。なので、モバイルSuicaアプリはやめて、プリインストールされているGoogleウォレット(旧GooglePay)にモバイルSuicaを入れることにした。

最初は試しに3000円だけクレジットカードからチャージした。チャージされ画面が更新されるまで、やや時間がかかる。これがPayPayと比較するとかなり遅い。

実際に使ってみた。たしかに、スマホだけで改札に入れるのは便利だし、自動販売機もタッチで買えるのはすごく便利だ。学校の自販機でPayPayを使っているが、QRコードを読ませるよりはタッチ決済の方がはるかに早い。

そんな感じで使っていると3000円なんてすぐに使ってしまう。「それでは、またチャージしましょう」と思って、5000円チャージしようとしたら、次の画面が出てきてチャージできない。
mobilesuica
「上限に達しました」とか言われても、何の上限だかさっぱり分からない。続く文章には「しばらくしてからスマートフォンでチャージしてください」とあるので、時間の上限なのかと思ったが、何日待っても同じ画面がでるだけ。一ヶ月ほったらかしても同じ。

エラーコードで検索しても有益な情報が出てこない。同じようにチャージできない人もいるようで、一旦カードを削除するとか、いろいろネットに対策は書いてあるが、どれを試してもダメ。もう面倒くさくなったので、残高が数十円になったところでほったらかしにした。

ところが、偶然モバイルSuicaは最初は3000円しかチャージできないという記事を見かけた。試しに2500円チャージしてみるとなんとチャージできるではないか。

どうやら初回は3000円だったので偶然チャージできたということらしい。実は、調べている過程で限度額があるらしいことはSuicaのFAQで分かっていた。
「クレジットチャージには、一定期間にご利用いただける上限額を設けております。(2320)(2321)」の旨のエラーメッセージが表示される。:モバイルSuicaよくあるご質問
モバイルSuicaではクレジットカードでのチャージについて、セキュリティ上の観点から当社独自の利用限度額を設定しており、当該エラーは利用上限を超える場合に発生します。当該エラーが表示された場合は、クレジットカードでのチャージはできませんので、現金でのチャージをご利用願います。

しかし、エラーメッセージもエラーコードも違っているし、いくらが上限なのか一定期間がどのくらいなのか、具体性を欠いていて文意がわかりにくい。今どきちょっと遠いところへ行けば、往復で3000円ぐらいすぐに越えてしまう。まさか3000円が上限とは考えもしなかった。

使い込んでいけばチャージ限度額も上がるらしいが、それならそれで初期は3000円までと書いておくべきだ。そもそも、クレジットカードでもあるまいし、限度額が上がっていくというのもおかしな話である。

過度にリスクを恐れ、言質を取られるのを恐れて具体的なことを言わないのは、お役所のよくやることである。国鉄が民営化されて30年以上。昔に比べてずいぶんサービスが良くなったなと思ったが、どうも中身はあまり変わっていないらしい。
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前回の記事(第二種電気工事士の資格取得までの費用:2023年08月22日参照)に電工ナイフというものが出てきたが、これがなかなかいいのでご紹介。いかにも特殊な工具っぽい名前だが、なんのことはない、ごく普通にもほどがあるただのナイフである。だが、それがいい。

最近は通販で物を買うことが多くなったから、ダンボールを切ったりビニール紐を切ったりすることが多い。こういうときに、ごく普通のナイフがほしいのだが、意外にちょうどいいものが身の回りにない。

例えば、身の回りの刃物で代表的なのはカッターナイフだが、あれは本来紙を直線的に切るためのもので、それ以外の用途には刃が薄くて頼りないし、切れすぎて余計なところまで切れてしまう。包丁は食材以外は切りたくない。十徳ナイフ(アーミーナイフ)はいい感じだが、機能が多いので使いたい刃がすぐにでてこなくてイラっとする。子供の頃使っていた切り出し小刀や肥後守が使いやすそうだが、今となってはどちらも先が尖っていて形状が物騒すぎる。

電工ナイフは適度な厚みと刃渡りがあって先が尖っていない。力を入れて使うものなので握りやすい。理想的なごく普通のナイフである。
電工ナイフ
こんなふうに電線やケーブルの被覆を剥くために使うのが主な使い方。
電工ナイフ使用中
上の写真はホーザンのもの。刃は鋼でグリップは木。いかにも「ただのナイフで候」という見た目がいいのでこれをチョイスした。

研ぐのは面倒くさいという人のために替刃式のもある。こちらは刃がステンレスなので錆びる心配もない。

他にもいろいろなメーカーが出していて形状もさまざまだ。僕が買ったのはコンパクトな折りたたみ式だが、鞘におさめるタイプのものもある。常備しておくならそっちの方が使いやすいかもしれない。
電工ナイフの検索結果:amazon.com

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7月の終わりに受けた第二種電気工事士技能試験、どうやら合格したようなので、筆記試験と合わせていくらかかったかを計算してみる。

筆記試験に必要なのは知識と筆記用具である。筆記用具はたいがいの人が持っているはずだから費用には含めない。あとは知識だが、スマホアプリと各種Website、Youtube、過去問題を繰り返しやればなんとかなる。これらはすべて無料。いい時代になったものだ。それぞれ検索してもらえば山ほど出てくるが、一つだけ工具メーカーホーザンのYoutubeチャンネルを紹介しておく。

電工試験の虎_ホーザン:Youtube

なお、過去問は電気技術者試験センターのサイトにある。それにしてもshiken.or.jpってすごいドメイン名だ。

試験の問題と解答:電気技術者試験センター

とはいえ、一応テキストは買った。『第2種電気工事士筆記試験すい〜っと合格』なる本で2080円。

よくできたスマホアプリがあるのでテキストはなくてもいいが、出題内容が体系化されているのと、工具などの写真が見られるので、ないよりはあったほうがいい。特に電気の基本的な知識に自信がない人は買ったほうがいいだろう。いずれにしても、筆記試験は過去問を繰り返しやることが肝要である。

技能試験は工具が必要になる。全く持っていない人は、ホーザンなどからセットにして売り出されているのだが・・・。

最低限必要とされる工具は、
  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
  • ペンチ
  • メジャー
  • ウォーターポンププライヤー
  • 電工ナイフ
  • 圧着ペンチ
  • VVFストリッパー
の8つで、最初の4つはたいがいどこのご家庭にでもあるだろう。僕の場合、ウォーターポンププライヤーも持っていたので、あらためて買ったのは電工ナイフ・圧着ペンチ・VVFストリッパーの三つだけ。

電工ナイフはホーザンのこれ。1618円。どう見てもただのナイフだが、主にケーブルの被覆を剥くのに使う。ただし後述のVVFストリッパーがあれば必要ない問題が多い。僕のときはVVRケーブルを使う問題が出たので使用した。


圧着ペンチは中スリーブまでしか使えない小型のものにした。専用工具だけあってちょっとお高く4391円。「圧着工具なら持っているよ」という人もいるかもしれないが、リングスリーブ(E形)用の黄色いグリップのやつじゃないとダメ。しかもプロにでもならないかぎり二度と使わない可能性が高い。

圧着ペンチもいろいろな工具メーカーから出ているが、ロブテックス製にしたのは単にエビマークが可愛かったから。

定番VVFストリッパー、ホーザンの P-958。2900円。必須の工具ではないものの、これ一本でVVFケーブルの被覆剥き、切断、輪作りができるので、技能試験を受験するほとんどの人はこれに類する工具を持っている。


あとは、ケーブルだのスイッチだのの技能試験実習の材料が必要となる。個別に買うのはさすがに面倒くさいし、普通のホームセンターでは売っていないものもあるので、セットになっているものを買った。僕が買ったのはこれ。15000円。


これもいろいろな会社から出ているが、内容は似たりよったり。値段やオマケで判断すればいいだろう。公表問題1回分か2回分かは悩ましいが、僕は一通り1回やれば十分だと思う。もっとやりたければVVFケーブルやリングスリーブなどの消耗品だけをamazonやホームセンターなどで買い足せばいい。

あと必要なのは受験料と登録料。受験料はネットで申し込めば9593円、合格して免許を発行してもらうのに5300円。

まとめると、以下のとおり。
教材…17090円
工具…8909円
受験料等…14893円
合計 40892円

工具を持っていない場合はもう少しかかるが、電工の工具は一般的なものばかりなので、よほどの高級品を買わないかぎりそれほど変わらないだろう。

これを安いと思うか高いと思うかは人それぞれだが、生業とするならかなり安いと思う。そうでなくても、コンセントやスイッチの増設・交換など、簡単な工事なら電気屋さんに頼むことなく自分で出来るのだから、すぐに元が取れるだろう。
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Twitterを見ていたら、小学生用の「読書感想文の書き方」なる教材が紹介されていた。一定の文章の空欄を埋めれば読書感想文が成り立つようになっている。

どのようなものか、実際にこれで読書感想文を書いてみよう。まず、この教材が提示している型は次のようなものである。バックを青にした部分を埋めると読書感想文が完成するようになっている。

 わたしは【本の名前】という本を読みました。この本を選んだのは、この本が【選んだ理由】からです。
 この本は、【だれ】が主人公の物語です。【だれ】は、【どのような】人です。そして【だれ】は、【どのような理由】で、【どのような体験】をします。
 わたしがこの本を読んで、いちばん心に残ったところは、【だれ】が【どうした】ところです。わたしはこの部分を読んで、【感想】と思いました。

パターン1
 なぜなら、わたしも【だれ】と同じような体験をしたことがあり、その時に【どのような思い】をしたからです。

パターン2
 なぜなら、もしわたしが【だれ】と同じような立場だったらと考えると、【どのような思い】だろうと思うからです。

 わたしはこの本から、【どのようなこと】を学びました。これから、【どうしたい】と思います。

それでは作文をしてみる。太字は僕が入れた部分である。パターンは1を採用した。

 わたしは『水滸伝』という本を読みました。この本を選んだのは、この本が四大奇書の一つでおもしろそうだからです。
 この本は、宋江が主人公の物語です。宋江は、なぜか好漢に好かれる小役人です。そして宋江は、うっかり妻を殺してしまったので、山賊の仲間に入って梁山泊の首領をします。
 わたしがこの本を読んで、いちばん心に残ったところは、盧俊義呉用に騙されてむりくり宋江一味の副首領にされたところです。わたしはこの部分を読んで、山賊って怖いなと思いました。
 なぜなら、わたしも盧俊義と同じような体験をしたことがあり、その時にあまりの怖さに「あ、ちょっとトイレ」とウソついて逃げることをしたからです。
 わたしはこの本から、山賊と小役人はヤバいということを学びました。これから、山賊と小役人には絶対に関わらないようにしたいと思います。

なるほど、これは書きやすい。読書感想文をどう書いたらいいかさっぱり分からない児童にとっては助けになるだろう。

一方で、型にはめることでどうしても説明不足になってしまうところが出てくる。例えば「同じような体験」は新興宗教に入れられそうになった体験なのだが、このフォーマットではそれは書けない。このままだと僕に山賊に入れられそうになった体験があるということになってしまう。

大事なことは型にとらわれる必要はないという指導をすることである。読書感想文がうまく書けない児童に型を与えるのはいいが、書ける児童までこの型を使うと、かえって文章が上達しなくなるだろう。逆にうまく使えば推敲まで学ぶことができるかもしれない。

この型で一番気になるのが、最後の「わたしはこの本から・・・」の下りである。本から教訓を得るのは悪いことではないが、得なければならないものでもない。面白かった、つまらなかった、怖かった、悲しかった、幸せな気分になったというのが結論でもいいはずである。無理に教訓を得ようとするとおかしなことになる。小役人はともかく、山賊とは関わりたくてもそう簡単には関われないのだ。
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ついに新しい一眼レフを買った。「レフ」がミソ。つまりミラーレスではない。買ったのはPENTAX KF

思えばちょうど一年前、デジカメを買い換えるか迷っているという記事(デジカメを買い換えようか迷っている:2022年07月17日)を書いた。まる一年逡巡していたことになる。

一年間も迷っていた理由は、スマホで十分だからとか旅行にあまり行かなくなったからだけではない。この記事を書いた時、PENTAXはK-70が一番安い機種で7万円弱で売られていた。K-70は2016年発売で、モデルチェンジの可能性もある。また、黒死病と言われる絞りの不具合が多く報告されていた。そんなわけでK-70を買う気はなかった。

そこへ後継機のKFが2022年11月に発表された。内容も外観もほぼ同じ、値段だけが10万円オーバーになっていた。仮に黒死病が克服されていたとしても、もうデジカメいらないかと思っていたところに10万円オーバーはさすがに考えてしまう。

しかし、なんだかんだいってデジカメがないのは不便である。最近値段もこなれてきて、クーポンだのなんだので値引きして10万円を割った機会に買った。これから夏休みだし。

今日来たばかりなので、使い勝手などを云々できないが、これまで使っていたK-30と違い乾電池が使えなくなっているのが残念。さすがに乾電池ではおっつかなくなったのだろう。

というわけで、とりあえず撮ってみた。
作品
またそれかよと思われるかもしれないが、明日試験なんでしょうがないです。

せめてカメラの写真を撮ろうと思ったのだが、スマホが調子悪く、カメラアプリを起動するととたんに落ちてしまう。ほら、やっぱりデジカメあったほうがいいでしょ。

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