カテゴリ: 池上線

「今月の」なんて言っているけど、先月も先々月も書いていない。まともな「今月の池上線」は、なんと2014年8月9日の池上駅以来である。何しろ「池上線」だから、池上駅で達成感があったのと、行くのが面倒くさくなって、やる気が失せてしまったのだ。

そんなわけで、蓮沼駅の方、長らくお待たせしました。まだ終点の蒲田駅もあるけど、蒲田は有名だから、まあいいでしょう。

池上線の駅は、なぜかホームの屋根が半分ぐらいしかない駅が多い。慣れていないと、大雨の日、屋根のあるホームから乗って、目的の駅についたら屋根がなくって、びしょ濡れになることもある。

この駅の場合、さらに屋根のある部分が短く、ない部分(蒲田側)が異常に狭い。3両編成のうち、満足に屋根があるのは1両ぐらいじゃないだろうか。大雪で間引き運転していた朝、この駅のホームがすごいことになっていたのを見た記憶がある。
蓮沼駅(ホーム)
ホーム終端。「係員以外立入禁止」と書いてあるが、立ち入る奴は100%改札から出ないで逃げるつもりだろうからこんなことを書いてもムダ。
蓮沼駅(ホーム終端)
池上線名物、ホームの電信柱。以外に新しく平成14年製。屋根を支えているのは例によって廃レール。
ホームの電信柱
水飲み場は、これまた池上線名物土管式。
水飲み場
改札はいずれも五反田方面にある。これが五反田方面行き改札。
蓮沼駅(五反田方面改札)
蒲田方面行き改札。
蓮沼駅(蒲田方面改札)
駅の両端は踏切なんだけど、池上線にしては幅の広い踏切である。とくに、改札のない蒲田方面の踏切は広い。
蓮沼駅(蒲田方面踏切)
池上線の踏切警報機は、ここ数年でどこから見ても丸く見えるという画期的なものに変わりつつあるが、ここは昔ながらの警報機。
警報機
五反田方面の踏切は、車通りが多いせいか、警報機もこんな感じでたくさん付いている。
蓮沼駅(五反田方面踏切)
駅の周りは、池上線おやくそくの商店街だが、道幅が広いので、けっこう間延びして見える。
商店街
さて、あとは蒲田駅だけだが・・・さて、いつになることやら。
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昨日(10/12)、池上本門寺のお会式万灯練行列を見てきた。

お会式とは、日蓮上人の命日、10月13日を中心に行われる法要で、一般的には12日夜の万灯練行列が有名である。お会式そのものは、全国の日蓮宗のお寺で行われるが、池上本門寺は日蓮上人入滅の地なので、もっとも盛大なものとなる。

東京のお祭りというと、どうしても神田祭や三社祭のような、昼間神輿を担ぐお祭りが有名だが、お会式の盛り上がり方は、またちょっと違う。

このブログでは、すでに2008年10月15日2006年10月13日の二回記事にしているが、今回はデモでの経験を生かして、動画で撮影してみた。



動画を見ると、ずいぶん賑やかに見えるかもしれないが、これでもずいぶん地味になったように感じる。

現在は午後11時ぐらいまでだが、昔は2時3時までやっていた。夜が更けるにしたがって、みんなだんだんおかしくなって、そりゃもう・・・。
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ローカルすぎてほとんどの人にはどうでもいいことだが、戸越銀座の銭湯「金泉湯」と隣接する惣菜屋「天河」が9月いっぱいで店じまいした。閉店のお知らせが出たのが突然だったので、最後の買い物&一風呂はしていない。

金泉湯と天河

僕の家には風呂があるので、本来銭湯に行く必要はないのだが、冬は熱い風呂に入りたくて、月に二三回、金泉湯に行っていた。

東京の銭湯は、昔から比べるとかなり減ったが、品川区・大田区はいまだにたくさんある。とはいえ、生き残っている銭湯のほとんどは、所謂スーパー銭湯という温泉になっていて(この地域は温泉が出やすいらしい)、あまり銭湯らくしくないところも多い。

金泉湯はごらんのように外見こそ銭湯らしくないビルだが、中身はトラディショナルにも程がある、いかにもな東京の銭湯だった。もちろん、温泉ではない。なお、トラディショナルな東京の銭湯とは、ドラマ『時間ですよ』に出てくるような銭湯を指す。

左右に入り口が分かれているので、一見、男風呂と女風呂で入り口が違うように見えるが、中はつながっていて、どちらから入っても、どちらの湯にも入れる。番台は『時間ですよ』同様、男湯と女湯の間の高い位置にあり、風呂の方を向いている。これが嫌だという人もいるが、東京の銭湯はこうでなきゃダメだ。

金銭湯の隣にある「天河」は、デリカショップとか洒落臭いカタカナ言葉が書いてあるが、どうみてもお惣菜屋さんと言った方がふさわしい。小さな店舗だが、揚げ物、焼き鳥、煮物、天ぷら、等々、おかずになるものはなんでも売っていた。安くてうまいので、ヨメが不在のときによく買った。以前、浦木さんの家に行く時、お土産に唐揚げとコロッケを大量に仕入れたのもこの店である。

鰻の寝床のような狭い厨房で、お年寄り数人で作っていたので、夏の暑い日なんかは中の人がちょっと心配だった。隣がスーパー(オオゼキ)で前がコンビニという、惣菜屋にとっては最悪の立地条件なのに、いままで続いていたのは、それだけ売れていたからだろう。

商店街の昔からある店が無くなるのは寂しいが、仕方がない。商店街というものは、こうして新陳代謝して続いていくのである。ここから、新しい老舗が生まれれば、それでいいのだ。
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今月の池上線は、「のようなもの」ですみません。

イスタンブール旧市街を走るトラム。
イスタンブールのトラム

スルタナメット駅。
スルタナメット駅

写真には写っていないが、改札の近くに運賃を払う機械がある。料金は4トルコリラの統一料金。自動販売機みたようなものに4リラ入れると、コインゲームのメダルみたいなのがコロンと出てきて、それを改札に投入すると中に入れる仕組み。これは、ボスポラス海峡を渡る船も同じ方式だった。

別の駅から一回乗ってみたのだが、券売機が数台あるにもかかわらず、みんな一台しか使っていない。隣の券売機には10歳ぐらいの男の子がいて、僕が買おうとして券売機の前に行くと、この男の子がどいた。たいして気にもせずメダルを買って、さあ電車に乗ろうとしたら、なぜか僕の袖を引っ張る奴がいる。

誰かと思ったら、あのガキだ。なんか右手で袖を引っ張りつつ、左手を出している。なんだかワケがわからんので、そのまま前に行こうとすると、今度は僕の前に出てきて手を出す。なんだこいつ。ウザいんですけどー。

それでやっと分かった。どうやら、こいつはチップを要求しているらしい。券売機の場所を取っておいてやったということらしい。頼んだ覚えはないし隣の券売機(ヨメが使っていた)では普通に買えたのだが。

なんだか憎たらしい顔をしているし、腹が立つので、そのまま逃げようかとも思ったが、子供相手にダッシュするのもいかがなものかと思い、ポケットにあった1リラ(約50円)を渡したら、なにやら礼を言ってどっかに言ってしまった。ひどい商売もあったものだ。

このトラム、歩道のぎりぎりを通るので、イスタンブールに行く人は気をつけよう。どのぐらいぎりぎりかというと、こんな感じ。
すれすれを走るイスタンブールトラム


さて、イスタンブールといえば、かつてのオリエント急行の終着、シルケジ駅。
シルケジ駅

残念ながら正面は工事中で見られなかったが、中には入れる。こちらはホームから見たところ。現在でも駅として使われているが、意外に小さい。
シルケジ駅ホーム

かつて賑わったであろう広大な待合室がある。今は数人の人とネコがいるだけ。
古い待合室

意匠を凝らした天井が美しい。
天井の意匠

待合室の一つはオリエント急行博物館になっていて、当時、オリエント急行で使われていた機材、什器、衣装などが展示されている。入場料は無料。
オリエント急行博物館

運転台があったので運転士になってみた。
運転士になってみた

あ、ポアロだ。
運転台

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東急池上線は、日蓮聖人入滅の地、池上本門寺への参拝客のために作られた路線である。したがって、池上駅は両端の五反田駅、蒲田駅と並んで大きな駅になっている。といっても、そこは池上線、たいしたことはない。また、池上線を一躍有名にした、西島美恵子の『池上線』に出てくる商店街は池上の商店街である。さらにいうと雨○先生の家もここにある。

なお、今回の写真も、前回同様ペンタックスDA 35mmF2.4ALで撮った。

まずは駅舎。写っていないが左は東急バスのロータリー、カメラの後方に池上本願寺に続く参道がある。
池上駅

入り口。他の駅同様、両側にホームがあるタイプだが、上りと下りで入り口が分かれていない。
入り口

ホームはこんな感じ。向こうに踏切が見えるが、これは構内踏切。かつては他の駅にもあったそうだが、現在あるのは池上駅だけ。
池上駅(ホーム)

上り電車で池上駅に着いたら、必ずこの踏切を渡らなければならない。もちろん、発車するまで渡れないわけで、遅刻しそうなときはイライラするだろう。
構内の踏切

で、これが五反田方面ホーム。女子高生にピントがあたってないのは、あくまでホームを見てほしいからですよ。
五反田方面ホーム

硝子戸とそれを守る金網がいい味を出している。
硝子戸の中

梁と屋根。
梁と屋根

水銀灯。昔は裸電球だったんだろうな・・・。
水銀灯

据え付けベンチ。なんで白く塗るかなー。今のところ塗っていないのは旗の台駅だけ。
ベンチ

五反田方面ホームから蒲田方面ホームを見たところ。ホームの土台はレンガ造りらしい。
蒲田方面ホーム

あ、電車入れるの忘れてた。
電車

再び外に出てみよう。バスロータリーの側では、なぜか靴修理屋がいる。
池上駅の靴修理屋

改札前にはなぜか珍味を売っている。
珍味屋

商店街は四方に伸びているので、とりあえず、今日はその中のひとつだけ。
商店街

さて、今月の池上線シリーズも残すところ、二駅となった。だが、せっかく池上駅まで来たのだから、やはり本門寺に行かないわけにはいかないだろう。というわけで、次は池上本門寺を紹介する。
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「今月の」なんて言っているが、4月3日以来の池上線シリーズ。千鳥町駅である。

ちょっと技術的な話をすると、いつもはシグマ17-70mm F2.8-4 DC MACROというズームレンズを使っているが、今日は先日衝動買いしたペンタックスのDA 35mmF2.4ALを使っている。この話は後日したい。

さて、千鳥町である。あまり縁のない駅で、正直、島忠・HOME'Sがある駅という印象しかない。まあ、見てみよう。

下りホームと電車。
千鳥町のホームと電車

下りホームはご覧のように鉄骨と石膏ボードでできた安普請。池上線のホームは、半分だけとか部分的に安普請というパターンがけっこうある。道路拡張のためだろうか。
下りホームの鉄骨

上りホームは、池上線らし白く塗装された木造。電信柱が貫通しているのもお約束。
上りホームと電柱

上の写真にも二つ写っているが、この駅、なぜだか物置がたくさんある。イナバ物置かヨドコウかは知らないが、一般家庭にあるものと何ら変わらない物置がこれだけたくさんあるのは珍しい。
物置

石川台駅のときに書いた高圧電線は「千鳥線」といい、千鳥町が終点(始発か?)である。だから、五反田方面を見ると、線路をまたぐ高圧鉄塔が並んでいるが・・・
五反田方面の線路

蒲田方面はすっきりしている。
蒲田方面の線路

入り口はこんな感じ。五反田方面のりば。
千鳥町(五反田方面のりば)

同じく蒲田方面。
千鳥町駅(蒲田方面のりば)

踏切。妙に背の低い電信柱がある。しかも傾いているような・・・。
千鳥町踏切

この塗装を隈取に似ていることから「歌舞伎塗装」というらしい。
かぶき塗装

かぶき塗装2

駅前の薬屋。
「保険調剤」は分かるけど、「世界の国旗」って何だろう。
世界の国旗を売っている薬屋

池上線のお約束、商店街。道幅が広いので、他の池上線沿線の商店街にありがちなごちゃごちゃ感がない。
千鳥町商店街

線路沿いにあった質屋。これほど絵に書いたような質屋はなかなかない。
質屋

線路沿いに咲いていた花。名前が分からないので、ご存知の方がいらっしゃったら教えてください。
花

というわけで、次は池上線命名の由来になった池上駅に参ります。
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今月の池上線は久が原駅。駅舎(五反田方面行き)はこんな感じ。六角形の窓がいい味をだしている。

久が原駅(駅舎)

久が原駅(駅舎2)


ホームには作り付けのベンチがあるが、壁と同じ真っ白に塗られている。この白塗りベンチは池上線や多摩川線の駅でよく見かけるが、東急はなんでこんな無粋なことをするのだろうか。
久が原駅(ベンチ)


下の写真は、長年尻油で磨かれた旗の台駅のもの。どうかんがえてもこっちの方がいい。
旗の台の木製ベンチ

久が原駅はホームの端が異常に狭い。わざわざ「ホームの広い場所でお待ちください」と書かれたプレートがあって、「ここに立っちゃいけないってわけじゃないんですけどね、できれば立ってほしくないな〜」という駅員の気持を表しているようだ。

久が原駅(狭いホーム)

狭い上に(といっても一番狭いところではないが)、例の高圧鉄塔がじゃまをしている。池上線の駅は、ホームに電信柱やらなにやら、わけのわからないものが突き抜けていることが多い。

久が原駅(高圧鉄塔)

御嶽山駅同様、この駅も廃レールを部材に使っている。

久が原駅(柱)

駅を降りると、池上線お約束の踏切。

久が原駅(踏切)

もちろん商店街もある。「ライラック通り久が原」という。公募で決まったとのことだが、なぜライラックなのかはよく分からない。

ライラック通り久が原

商店街

いい感じのお肉屋さん。腹が減ってきたので、ここで帰ることにした。

肉屋
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今月の池上線(番外編・御嶽神社 その1)はこちら。

さて、末社の大鳥神社の狛犬を撮影して、本殿の裏手に回った。

裏手には、石碑がずらっと並んでいる。もともと境内のあちこちにあったものを、最近になってここに集めてきたらしい。この石碑の数を見ると、御嶽信仰がいかに盛んだったかが分かる。

石碑群

ん?何かヘンなものが・・・。人だ!人が埋まっている!一瞬、ビビってしょんべんちびりそうになった。

BlogPaint

が、よく見たら単なる胸像だった。たぶんもともと台座があったんだろうが、胸像を直接地面に置くだけで、こんなに怖くなるとは思わなかった。それにしても、あなた一体誰ですか?ハナ肇さん?

誰?

ここにはもう一人、人がいた。こちらはコワモテの全身像。たしかに顔は怖いが、行者の格好をしているし全身像なので、さっきの胸像の怖さはない。渡辺菊太郎さんらしいんだが・・・。

誰?2

本殿には彫刻が施されている。天保二年(1832)に藤原篤意という人が彫った(建築も同じ)ということで、大田区の文化財に指定されている。

社殿彫刻

本殿の向かって左側には、古い井戸がある。「杜の霊神水」といい、「一山行者」なる行者が水行をしていたところだという。

杜の霊神水

井戸

その隣に一山行者を祀る一山神社がある。

一山霊神社


一山行者とは、この神社の中興の祖らしい。一山行者についてはこちらに詳しく書かれている。

一山行者について:大田区御嶽神社

その他、御嶽神社の写真はこちら。

東京都大田区 御嶽神社
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池上線の御嶽山駅という印象的な駅名のもとになったのが、御嶽神社である。駅名になっているだけあって非常に近く、駅から歩いて数分で着く。

「御嶽神社」と書かれた石碑と、鳥居の比率がどう考えてもおかしい。書かれている字も、石に対してデカすぎるので、ものすごい迫力だ。

御嶽神社鳥居

この「御嶽神社」、僕は「みたけじんじゃ」と読むものだとばかり思っていた。ところが、御嶽山駅のエントリで「おんたけじんじゃ」ではないかと言われて調べてみたら、たしかに公式サイトに「ootaku ONTAKE shrine」と書いてあった。

大田区御嶽神社

中世文学が専門なので、御嶽といえば吉野の御嶽神社(金峰山)を想起してしまうのと、この神社の隣に「みたけ幼稚園」があるので、「みたけ」だと思い込んでいたのである。実際は、金峰山にルーツを持つ神社は「みたけ」で、木曽御嶽山にルーツをもつものは「おんたけ」と読むらしい。

木曽御嶽山の御嶽信仰は金峰山に影響を受けたもので、江戸時代以降、庶民の信仰を集めたという。山岳信仰なので、ここには狼型の狛犬がいることが予想できる。

さて、鳥居をくぐると、まず大きな狛犬が目に入る。丁寧に柵に入っている。

御嶽神社(参道狛犬右)

御嶽神社(参道狛犬左)

とてもいい細工だと思うが、足をみると石材が剥がれ落ちているのが分かる。砂岩のような柔らかい素材でできているらしい。台座には慶応三年(1867)とあるように見えるのだが、狛犬と材質が違うので、もともとのものかどうかは分からない。

本殿の手前にもう一対の狛犬がいる。これが狼型狛犬である。

御嶽神社(本殿)

古そうに見えるが、いつのものかは分からない。壊れていてよくわからないが、チョコレートみたいな謎の物体を咥えているのと、狼なのに右には角があった形跡があるのが珍しい。
御嶽神社(本殿狛犬右)

御嶽神社(本殿狛犬左)

狼型と言っても、狛犬に興味のない人からすると、犬にしか見えないかもしれない。おそらくこれを作った人も犬を参考にしたはずなのでそう見えるのは仕方がない。だが、ちゃんとオオカミである工夫をしている。

その一つは肋骨だ。上の写真をよく見ると、脇腹にスジが入っているのが見える。犬型の狛犬にはこれがない。もう一つは牙で、これも犬の場合は表現しない。

狼型は山岳信仰の神社でよく見られる。「浅間神社」や「御嶽神社」なら狼型である可能性が高いので、要チェックである。

この本殿を右に回ると、もう一つ小さな神社(末社という)があった。大鳥神社となっている。ここにもなかなかいい狛犬がいた。

御嶽神社(末社大鳥神社)

御嶽神社(大鳥神社狛犬右)

御嶽神社(大鳥神社狛犬左)

なぜか上目遣い。ただ、この置き方はちょっとおかしい。本来向かい合っていたのではないだろうか。

後ろ姿もキュート。

御嶽神社(大鳥神社狛犬背中)

この狛犬にも台座に銘があるが、崩れていて「天」ぐらいしか見えない。

<つづく>
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さて、いよいよ御嶽山(おんたけさん)である。

と、言っても、なにがいよいよだか分からないが、何を隠そう御嶽山駅は職場の最寄り駅で、10年以上通っている。だから、それなりに詳しいし、思い入れもあるのだが、逆に知り合い(と書いて生徒と読む)に会う危険性が高く撮影がやりずらい。

で、こちらが御嶽山駅のホーム。駅名は、すぐそばにある御嶽神社(おんたけじんじゃ)に由来している。本家(木曽の御嶽山)を差し置いて駅名にするとはなかなかいい度胸だ。ところで「木曽のなかのりさん」って誰?

御嶽山駅ホーム

この駅では、ホームの屋根を支える柱に古いレールを用いている。廃レール独特のアールが美しい。

廃レールの柱

池上線は全線にわたって、柵や踏切などに廃レールがよく使われているが、ホームに使われるのは御嶽山駅から先(蒲田方面)に限られるらしい。

もちろん、すべてが廃レールというわけではなく、改札に近い所は、他の駅と同じ木造である。

木造部分

この駅には、おそらく日本中でここだけの特徴がある。

池上線

上の写真を見ると、ホームの背の高いフェンスが付いているのが確認できるだろう。この下はJRの線路になっている。そしてこの線路には東海道新幹線が走る。御嶽山駅からは新幹線の屋根をみることができるのだ。さらに、これが西の方に伸びていて建物に邪魔されないおかげで、天気のいい日には富士山も見える。

反対側のホームに渡ることが出来ないので、駅を下りて新幹線を撮ってみた。もうちょっとマシな写真が撮りたかったのだが、なにしろいつ〈知り合い〉に合うか分からないので・・・。

新幹線

この線路は、新幹線だけでなく、横須賀線・湘南新宿ライン・成田エクスプレスなどが通るので、休日になると、子テツ(鉄道好きの子供)がセミみたようにフェンスに張り付いているのが見られる。先月、試しに親戚のショータくんを張り付かせてみたら、数時間剥がれなくなった。

セミになるショータくん

なにしろ新幹線の架線には25000Vの電流が流れている。ネオジム磁石なみに子テツを引き付けるらしい。ショータくんを剥がすのには一苦労したが、仮面ライダーの磁力でなんとか引き剥がした(が、その後雪が谷大塚の雪が谷検車区でまたへばりついた。電圧は関係ないらしい)。

2500V

改札はこんな感じ。赤いエプロンのおばさんは、逃げた犬を追いかけている。

御嶽山駅(改札)

改札の右側には、僕がいつもお世話になっている、私設の喫煙所がある。ヘンな造花と、火を消すための扇風機の部品がいい味出してる。

私設喫煙所


お約束の商店街。狭いのに自転車がやたらと多い。御嶽山の商店街はあまり長くないが、周辺は住宅街なのでとても賑わっている。

御嶽山(商店街)

この写真の後方に、御嶽神社がある。ここの写真もたくさん撮ってきたので、後日紹介したい。

恐れていたとおり、新幹線の撮影直後に〈知り合い〉に会った。生徒ではなく先生、それも集団で。土曜日の昼間なので、大丈夫だと思っていたのだが、今日は卒業式だった。すっかり忘れてたよ。

さて、次は久が原です。
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