カテゴリ: インターネットとコンピュータ2

先日、二つめのTwitter Botを作ったのだが(日本の奇妙な説話Bot:2023年01月11日)、ひと月もたたないうちに永久凍結されてしまった。
Twitter違反奇妙
ついでに以前からある、面白説話Botの方も凍結された。
Twitter違反面白
Twitter社からのメールによると、「プラットフォームの悪用とスパムを禁止するルールに違反」しているらしい。
ご利用のTwitterアカウントは凍結されました
この二つのBotアカウントは、説話の内容を簡単に紹介してやたナビTEXTへのリンクをはるものである。自分のサイトに誘導しているのだから、いわれてみればSPAMといえなくもない。「情報を人為的に拡散」する行為なのだろう。

しかし、SPAMとは知らない相手にのべつまくなしにメールやメッセージを送り付けることである。SNSに書かれた記事は基本的にフォロアーが見るものだ。リツイートや検索でフォロアー以外の人が見ることもあるが、それはフォロアーなり検索なりのフィルターがかかっている。それをSPAMというのはちょっとおかしいんじゃないかとも思うが、管理者がそう判断したのでは従うしかない。

もちろん僕としてはSPAMを発信していたつもりは毛頭ない。ただ、生の古典の面白さを伝えたかっただけである。

なお、メインのアカウント(@yatanavi)の方は凍結されていないので、よろしくお願いします。
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夏休みのメンテナンス第二弾、今日はパソコンの掃除とケーブルのリストラをした。PC主要部に手を入れるわけではないので、これで動かなくなったりはしないはずだが、汗だのヨダレだの垂らすと一巻の終わりなので、頭に鉢巻き、口にはマスクで作業した。

まず、今回やることは、ケースを開けて内部を掃除することと、使っていないFDDドライブの代わりにカードリーダーを取り付けること、ケーブルのリストラをすることである。やることは単純だが、

まず本体ビフォー。
本体ビフォー
1997年に買ったパソコンなので、やたらとでかく重い。今の自作PCケースのように簡単には開かず、いくつものネジを外してやっと外れる。

中を見ると、予想通りCPUクーラーにホコリが溜まっている。
CPUクーラー(掃除前)
以前、この前のCPUクーラーをYoutubeにUPしたら、フォロアーなんかそんなにいないのに「汚い」だの「掃除しろ」だのコメントに書かれた(CPUクーラーのファン故障)。実は掃除した後の動画だったのだが、ちょっとショックだったので、もう少し頻繁に掃除しようと思った次第。

今のクーラーに換装したのが二年前なので、思ったほどは汚れていない。ブロアーで吹けば、すぐにきれいになった。CPUグリスも交換しようかと思ったが、まだ二年だから大丈夫だろう。もちろん他の部分もきれいにした。
CPUクーラー(掃除後)
次は3.5インチベイのFDDドライブを取り外し、カードリーダーを取り付ける。買ったのはこれ。マザーボードが古いのでUSB2.0である。お値段は1200円ほど。
カードリーダー

換装するためにボルト8本をはずして、ドライブが入っているケージを外さなくてはいけない。こんな感じ。
ベイケージ
なぜこんな面倒な仕組みなだろうと思っていたら思い出した。「横置きにも出来ますよ」というのが売りだったのだ。
横置きモード
当時は本体の上にディスプレイを置くのが一般的だったのだが、その当時でさえこんなバカでかい筐体を机の上で横置きにする人なんかいるのかと思ったものだ。

というわけで、取り付けるとこんな感じになった。DVDドライブとカードリーダーの間にあるのは、たんなる引き出しである。小さいのであまり入らないが、USBメモリとかSDカードなどが入れてある。
本体アフター
さて、もう一つの課題は、机の下のケーブルをリストラすることである。
ケーブルビフォー
ケーブルというものは、少しずつ増殖していく。増えるとホコリが溜まる上に掃除がしにくい。結束バンドでまとめるという方法もあるが、なぜかまとめた直後に外す必要が出てくる。

そんなわけでこんなふうになっちゃったのだが、この機会にあまり使わない機器のケーブルをはずし、使っているケーブルは机に付属しているケーブルダクトに隠すなどして、すっきりさせた。これでしばらく使ってみて、問題がなければ結束バンドで縛ってもう少しすっきりさせたい。
ケーブルアフター
書くとこの程度のものだが、なかなかしんどい仕事で一日かかってしまった。とりわけ、机の下に潜り込んで線を抜き差しするのが大変だった。このとき役に立ったものを紹介して終わりにする。

まず、ヘッドランプ。登山用具だが両手が開くので暗い所での作業に便利。防災用品としても使える。僕はずいぶん前に買ったペツルのジプカというのを使っている。


もう一つは、インラインスケートをするときに使うニーパッド。固い床にひざまずいても、まったく痛くならない。ちょっと暑苦しいけど。
ニーパッド

とりあえず、これで夏休みの宿題がまた一つ終わった。
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UbuntuのLTS(長期サポート版)の更新は2年ごと(サポート自体は5年)で、今年の4月に最新版の22.04 LTSがリリースされた。ちなみに22.04は2022年4月の意味である。今使っているのは20.04LTSで、まだ3年このままでもいけるのだが、できることなら更新したい。

しかし、メインで使っているPCがはなはだ古くなってきて、動きがもっさりしてきた。今のPCは2013年9月にCPU・マザーボードを交換したもので、気がつけば9年も経っている。しかも、当時としてもスペック低めで組んでいるから、そりゃ遅くもなるのも道理。

PC大改造終了(ハードウェア編):2013年09月16日

どこも壊れてはいないが、さすがに大改造の時期が近付いている。できれば今年の夏休みに大改造とOSのアップデートがしあいが、円安と半導体不足のせいか部品が高い。あとどのくらいで好転するか分からないが、せめてもう一年ぐらいはもたせたい。

このままUbuntuのアップデートをするとさらに重くなりそうな気がする。少なくとも軽くはなるまい。だがUbuntuには軽いデスクトップ環境のバージョン、XubuntuLubuntuがある。この機会にどちらかにしてみるのも手だ。

とはいえ、いきなりそれらに変えるのも不安がある。そこで、今使っているUbuntuのデスクトップ環境をだけを変えて、しばらく様子をみることにした。どちらにしようか迷ったが、LubuntuのLXDEは以前使ったことがあるので、今回はネズミキャラ(Xue(ズー)という。メスらしい。)のかわいいXFceにした。適当にカスタマイズしてこんな感じになった。
Xfce
こうしてみるとあまり違いがないように感じるが、さすがに多機能なGNOMEと比べると見劣りする。カスタマイズはむしろGNOMEよりできるように思えるが、やりかたがちょっと面倒くさい。例えば画面の左のランチャーにアプリを登録するのも、GNOMEならアプリを起動してランチャーに現れたアイコンを固定するだけだが、Xfceだといろいろと面倒だ(説明が面倒なので省略)。もっとも設定なんか何度も変えるもんじゃないので、一度自分好みに設定すればたいした問題ではない。

一番残念なのは、スマホとの連携ができなくなった(Ubuntu(Gnome)とAndroidを地味に連携:2019年08月08日ことである。かなり便利に使っていたので、何か代替手段がないか考えている・・・がたぶんない。

カスタマイズしてGNOMEとの使い勝手の違いは少なくしたが、どうしようもないこともある。例えばGNOMEではランチャーがタスクバーを兼ねていて、ウィンドウを最小化するとランチャーに入るが、Xfceでは上のタスクバーに入る。ついいつものクセで、ウィンドウを戻そうとしてランチャーのアイコンをクリックしてしまい、2つ目のウィンドウを開いてしまうことがよくある。

期待された軽さは、まあそこそこという感じである。デスクトップ環境が軽くなったところで、アプリまで軽くなるわけではない。しかし、たくさんウィンドウを開いた時や、ブラウザのタブが多くなってしまったときでも、以前よりはスムーズに動いているようだ。すでに一ヶ月使っているが、挙動に関するストレスは感じなくなった。
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ネットのニュースをみていたら、こんなのが目に入った。

なぜ「SIMカードなし」のスマホから緊急通報を利用できないのか?:ITメディア
AndroidやiPhoneなどでSIMを挿していない、あるいは解約済みのSIMを挿した状態で「緊急通報のみ」といった表示を目にしたことがある人もいるいでしょう。一部の国では実際に利用することが可能ですが、実は表示が出ても日本ではSIMなしで緊急通報をかけることはできません
いやいやいや、そんなこと知らなかったよ。

SIMカードが入っていないスマホでも、WiFiに接続することはできる。その状態では、画面の上の方にこんな表示が出るのだが・・・
緊急通報のみ
なんと、実は緊急通報もできないそうだ。いや、たしかに緊急通報が〈できる〉とはどこにも書いていないんだけど、「のみ」って書いてあるから、できると思うじゃん。

詳しくは上のリンク先を読んでほしいが、ようするに「(日本では)SIMカードがないと電話番号がないため、緊急機関からの呼び返しができず、総務省の規定する緊急通報機能の必要条件を満たせなくな」るからだそうだ。

僕は使わなくなったスマホを、SIMカードを抜いて目覚まし時計代わりに枕もとに置いている。家のWiFiが繋がっているので、目覚ましだけでなくちょっとした用には使える。寝ている間にメインのスマホは充電しているという寸法だ。

「緊急通報のみ」とあるから、万一のことがあったらこれで電話すればいいと思っていた。できないならできないでいい。一歩間違えたら大変なことになるので、できそうなことは書かないでくれ。お願いしますよ。
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先月、マイクロソフトのInternet Explorerがついにサポート終了となった。この機会に僕のブラウザ遍歴をまとめておこう。

1.MOSAIC時代
初めてインターネットに繋いだのは、忘れもしない1994年である。「MOSAIC in a BOX」とかいう、接続ソフトとブラウザ、メーラーがセットになった市販のソフトウェアを買って繋いだ。当時はまだ背景は灰色、リンクは青で固定されていた。

家に来た友達が「MOSAIC in a BOX」と書かれた箱を見て、AVのモザイクを消すソフトだと勘違いしていたのが懐かしい。

2.Netscape Navigater時代
Netscapeは3.0から使った。同じ回線を使っているのにMOSICより表示が早かったのですぐに乗り換えた。MOSAICはたしか一年も使っていないと思う。最初からNetscapeにしなかったのは、ダウンロードする手段がなかったからである。

バージョンが3.0になるとHTMLの表現力も上がってきて、背景の色や画像はもちろん、フレームを使って画面を分割するサイトが増えてきた。その反面、意味もなくアニメーションgifを使ったりjavascriptを使ったりして、ウザいサイトも多かった。

3.Internet Explorer時代
しばらくNetscapeを使っていたのだが、だんだん重くなってきてIEに変えた。IE全盛の時代で、MacにもIEが搭載された。

4.Firefox時代
FirefoxはNetscapeの生まれ変わりである。ブラウザとしての機能しかなく、非常に動作がかるい。機能はエクステンションで好みのものを追加するというのが斬新だった。それが気に入っていたのだが、逆にこれが原因でFirefoxを使わなくなった。

エクステンションは第三者によって作られる。Firefox本体がバージョンアップすると、エクステンションが使えなくなることもある。遅れてエクステンションがバージョンアップすればいいほうで、それっきり使えなくなることも多かった。これに嫌気が差しOperaに変えた。サブとしては今でも使っている。

5.Opera時代
Operaは無料で使えたが、厳密に言うとフリーウェアではない。最初はブラウザの隅に広告が入っていた。

Firefoxとは違い、機能てんこ盛りだが、バージョンアップで使えなくなることはない。Firefoxに比べると少々重かったが、まあ我慢できる程度だった。タブ・マウスジェスチャー・スキンなど、今のブラウザではあたりまえの機能をかなり早くから取り入れていた。

Operaはマイナーブラウザではあったが、当時使っていた京セラのPHS端末にも搭載され、個人的にはブラウザがすべてOperaになった。

6.Chrome時代
GoogleがChromeを出して、しばらくOperaと平行して使っていたのだが、すぐにChromeがメインになった。Googleアカウントで同期するのがあまりに便利だったからだ。

7.Chromium時代
OSをUbuntuにしたので、Linux版のないIEやOperaは使えない。幸いその前にLinux版のあるChoromeにしていたので、何の影響もなかった。

ChromiumはChromeのオープンソース版で、ほぼ同じ機能を持っていてUbuntuではChromeよりもインストールしやすい。UbuntuのデフォルトのブラウザはFirefoxで、こちらは最初からインストールされている。

このChromium、最初はGoogleのアカウントで同期できたのだが、後に使えなくなって、やむなくChromeに戻した。そして今に到ると。

本当は何年から何年と書きたかったんだけど、すっかり忘れてしまった。
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午前2時すぎ、寝ようと思っていると突然電話が鳴った。母である。こんな時間にかかってくるのは尋常ではない。どう考えても父になにかあったということだろう。あわてて受話器アイコンをスワイプするが、なぜか通話にならない。何度も繰り返したがダメなので、僕のスマホが不調なのかと思い、再起動してこちらからかけ直した。

ところが、聞こえてくるのはププッという聞いたことのない音だけで、何度かけてもいっこうに繋がらない。ためしに妻にかけてみると、こちらはちゃんと通じている。僕のスマホの問題じゃないことだけは分かった。

そこでLINEを送ったところ、こちらはすぐに既読が付いた。ということは母は起きているということだ。ますます尋常ではない、はずなのだが・・・。

スクショ1
それにしてはずいぶんのんきな返事である。そっちからかけてきたのに「こんな夜中どうしたの」もないもんだが、父に何かあったわけではないことは判明した。きっと寝ぼけて変なボタンでも押しちゃったのだろうと思って寝たら、朝になって母からLINEが。
スクショ2
電話がどこにも繋がらないらしい。とりあえず言われたとおり固定電話に電話した。これで昨夜の顛末が分かった。

母の話によると、前の晩9時ごろ、僕に電話をかけたらしい。その時は僕の電話は鳴っていないし着信履歴もない。なぜか4時間後の午前2時過ぎに僕の電話が鳴って、取ろうとしたが取れなかった。かけた本人はとっくに寝ていたのだから当然である。

そのあと僕はLINEでメッセージを送ったのだが、これは何故か繋がり、その着信音と扇風機のタイマーが切れた暑さで母が起きて、「こんな夜中にどうしたの」ということらしい。

電話をかけたあとTwitterを見たら、KDDIの回線に大規模な障害がおきていることが分かった。たぶんこれが原因だろう思って、再度実家の固定電話に電話してみた。

僕:KDDIが障害で繋がらないんだってよ。電話会社何使ってたっけ?
母:京セラ。
僕:いや、それはスマホのメーカー。NTTドコモとかソフトバンクとかAUとかだよ。再起動したときに何か出なかった?
母:そんな有名なのじゃない。再起動したときに出たのは…、アンドロイド!
僕:それも違う。スマホのOSだね。電話料金払ってるところだよ。
母:(電話の向こうで)◯ちゃん(妹)、わたしの電話会社何だっけ?
妹:わたしのは楽天モバイルだよ。今繋がってる。
僕:楽天も一部ダメらしいけど、お前のじゃない!
母:UQナントカ・・・
僕:それだ!

通信会社を聞くのも一苦労である。UQはKDDIのサブブランドだから、同様にダウンしている。とりあえず復旧するまで待つしかない旨を伝えた。

障害がでるのは仕方がないが、自分の端末・自分のキャリア・相手の端末・相手のキャリアと四つも原因の可能性があるので、どれが原因か特定するのに手間がかかる。ましてインターネットにつなげる回線が一つしかない人は、それがダウンすると情報が入ってこないからさらに難しくなる。

今回の障害で、一部のAUのショップに行列ができたというが、これも仕方のないことだろう。何かキャリアの障害を伝えるいい方法はないものだろうか。
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物騒な世の中である。集合住宅では昨日紹介したモニター付きドアカメラぐらいいでいいが、戸建だとそうもいかない。妻の実家にWi-Fi対応の防犯カメラを取り付けた。

実はだいぶ前にも別のメーカーのを付けたのだが、これがイマイチだった。センサーの感度を上げると何もいないのに作動するし、下げると人が通っても作動しない。専用スマホアプリは広告がやたら出てうざい。唯一の利点はバッテリーで動作することだが、何故かやたらとバッテリーが減るときと減らない時がある。写りはそこそこだったが、ダミーよりはマシかなというぐらい。

これに比べると、今回取付けたtp-linkのtapoC310は比較にならないぐらい有能である。tp-linkは中国のメーカーで格安のルーターで有名。僕の家のルーターもこれである。最近はIoT分野にも力を入れているらしく、tapoというのはtp-linkのネットワークカメラ・スマートプラグ・スマートランプのブランドである。なお、「中国のメーカーなんか怪しくて使えない」という人は、ここから先は読まなくていいです。

屋外セキュリティWi-FiカメラTapo C310

お値段は破格の5900円。昨日紹介したドアモニターの3分の1である。はっきりいって昨日のドアモニターよりずっと性能はいい。

見た感じ、ガンダムの何かみたいだが飛んだりはしない。これに別売りのマイクロSDカードを入れる。容量がいっぱいになると古い動画から消えていく。必要な画像は保存することができる。
大きさ
屋外用なので防水(IP66)だが、直接風雨にさらされる場所は避けたほうがいいだろう。電源はバッテリーではなくACアダプタからなので、電源を確保しなければならない。妻の家の場合、換気扇の隙間を通して室内の電源から電気を取った。

ちょっと残念なのがACアダプタが直接コンセントに挿すタイプだったことである。屋外用コンセントだと、フードに干渉してしまい直接挿せないことがある。有線LANにも対応しているものの、LANからの給電には対応していないらしい。

C310はネジで取り付けるタイプなので、少々DIYをしなければならない。とりあえずドライバーがあればいいのだが、木材以外のものに付けるときはドリルも必要になる。取り付け用のネジ類はこんな感じで必要なものはすべて揃っている。
プラグと型紙
左は型紙である。シールになっていて、まずこれを設置したいところに貼り付ける。◯の書いてあるところにドリルで穴を開ける。黄色いのはコンクリートや石膏ボードに取り付けるためのアンカープラグで、これをドリルで開けた穴に差し込んだ上で本体をネジ止めする。説明書には書いていなかったが、ドリル穴は6mm。持っててよかった電動ドリル(電動工具(BLACK+DECKERマルチツールエボ)を試してみた:2021年05月07日参照)。
アンカーを差し込む
アンカープラグは指でも押し込めるが、うまく入らないときのために木槌やゴムハンマーを用意しておくとよい。今回は取り付ける場所が石膏ボードだったのでアンカープラグを使ったが、木であればそのまま木ねじで止めることができるだろう。

本体をネジ止めすると、こんな感じになる。
本体(とりつけたところ)
後ろから見るとこんな感じ。
後ろ
小さな穴がたくさんあいているが、これはスピーカーである。ここからアラート音やこちらの音声を送ることができる。もちろん、向こうの音もこちらに聞こえてくる。その左にあるネジ止めされた蓋はマイクロSDカードスロットとリセットボタン。SDカードはあらかじめ用意しなければならない。

設定や動画の閲覧はスマホのアプリから行なう。Wi-FiのPINだけ用意しておけば簡単に接続できる。実は今回は2台目だったのだが、簡単に増設できた。

感度の設定はさまざまあるが全部試してはいない。動体感知だと感度を中にしても、野良猫で反応するレベル。深夜、反応したから何かと思ったらハクビシンだった。それではやたらと通知が来て困るので人物感知にした。これは人にしか反応しないのだが、画面の端にちょっと足が入ったレベルでも感知する。画像は鮮明で、夜でも街灯の光がさすところなら白黒にならない。

電源をどうにかしなければならないのと、ネジ止めにしか対応していないのがちょっと問題だが、そこさえクリアできればオススメ。
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このサイト、四年ぐらい前の立ち上げ時から知っていたのだが、なかなか紹介する機会がなかった。こういうと失礼だが、これまでこの手の計画がうまくいったためしがない。なので、ある程度現代語訳の数が増えてから紹介しようと思っていたら、機を逸してしまった。

『今昔物語集』現代語訳


このサイトは、ものすごく簡単にいうと「みんなで『今昔物語集』の現代語訳をして公表しましょう」というサイトである。旗振り役は草野真一さんという編集者の方で、多くの人が参加して現代語訳(のみならず外国語訳も)を作っている。草野さんがこれを企図した経緯は、ほんやくネットを立ち上げた:シミルボンに書かれているので是非読んでほしい。

草野さんは国文学的には素人である。ボランティアで現代語訳をしている人たちも、(たぶん)素人である。現代語訳の方法も、国文学の専門家がいう現代語訳(いわゆる通釈)ではない。

だからダメだというつもりは毛頭ない。むしろ逆で、だからいい。こういう現代語訳は専門家にはなかなかできない。そして、この現代語訳を読む読者も素人である。そういう読者に必要なのは、まずは現代語訳である。

このサイトのテキストには、やたナビTEXTの『今昔物語集』の各説話へリンクが張られている。僕の作ったテキストがその任に堪えられるか、大いに不安ではあるが、興味を持った人が原文にシームレスに当たることができるようになっている。とにかく簡単にテキストが読めること、これは大きな価値である。

このサイトで、もう一つ大事なのは「みんなで」作ろうというコンセプトである。これは想像する以上に難しいことだ。人を集めることも、それをまとめるのも難しい。さらに続けるのはもっと難しい。僕が一人で黙々とテキストを作っているのは、偏屈だからではない。残念ながら僕には人を集める能がないからである。

現代語訳は古典への入口として必要不可欠なものである。次に必要なのは校訂本文と注釈、翻刻、最後が影印だろう。これは研究者が必要とするものの正反対になっている。だから研究者はこういう仕事に目が向かない。

研究者はどこかの研究機関がデータベースを公開したとか、どこかの文庫が古典籍の画像を公開したというのは賞賛する。僕も研究者くずれだからその気持ちもよく分かる。

だが、古典を下支えしているのは、こういう地道な活動である。議論をしている暇があったら、もっと目を向けるべきじゃないだろうか。
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電子書籍端末のKindle(端末)が好きだ。Kindleといっても、タブレット端末のKindlefireではなく、e-inkの方のKindleである。前に買ったのは2012年12月のことだから、もうかれこれ9年近く使っていることになる。

Kindle Paperwhiteを試してみた(その1):2012年12月25日

最近は画面の大きいスマホを使うようになったので、あまりkindle端末を持ち歩かなくなった。それでも活字の本を読むのはスマホより断然読みやすいし目も疲れないので、家で電子書籍を読むときにはkindle端末を使っている。10年近く前の端末ではあるが、単純に活字本を読むだけならほとんど支障はないし、まだまだバッテリーももつ。しかし、本の購入や検索はちょっと耐え難いレベルで遅い。

それでも買うほどではないかなと思っていたのだが、先日amazonのセールがあってkindlePaperwhiteが10,980円になっていたので買ってみた。今まで使っていたのが第5世代で、これは第10世代になる。
kindle新旧

左が第5世代、右が今度買った第10世代である。外観の違いは第5世代が額縁のようになっているのに対し、第10世代はフラットになっていることぐらいであまり違いはない。重さは第5世代が210gで第10世代が185g。軽くなっているが、もともと軽いので、軽くなったありがたみを感じるほどではない。

昔は黒一色しかなかったが、色は4色から選べる。僕が買ったのはトワイライトブルーなる色。こだわりがあったわけではなく、単にこの色だけが安くなっていたのだ。古い端末もまだ使えるので、区別が付いていい。
kindle裏面
なにしろ第5世代から9年も経っているので性能は段違いだ。サクサク動くし、第5世代ではちょっと気になったフロントライトのむらもない。解像度が上ってフォントも綺麗になっている。もちろん容量も増えている。

ただし、いくつか気になる点もあった。

まず、起動が遅い。電源を入れると「起動中」の表示とともに「おすすめ」が表示され、そこからスワイプしないと最初の画面に遷移しない。最初に「おすすめ」が表示されるのは、今回買ったのが広告付きモデルだったせいかもしれないが、本である以上はスイッチを入れると同時に前回読んだ場所が表示されてほしい。

バッテリーの持ちも古い端末より悪くなったように感じられる。kindle端末はスマホやタブレットと比べると格段にバッテリーの持ちはいい。初めて使った人は、これでも十分長持ちすると思うだろうが、僕の場合は買い替えなので、どうしても古いものと比較してしまう。

そして、いちばんいただけないのが、充電端子がType-Cではなく従来と同じmicro USBになっていることである。発売は2018年11月なのだから、そんなに古くはないはずなのにType-Cにしなかったのはなぜだろう。一度裏表のないType-Cに慣れてしまうと、これがとても煩わしく思えるのだ。
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IdeaPadSlim350iを試してみた(その1):2020年10月17日のつづき。

Chromebookの場合、設定すること自体ほとんどないのだが、何となく設定画面を見ていたら「Linux(ベータ版)」という項目があることに気付いた。「ご使用のChromebookでLinuxのツール、エディタ、IDEを実行します。」と書いてある。

僕はちょっと長い文章を入力するときはemacsを使っている。emacsは非常に便利なエディタなのだが使い方にちょっとクセがある。カット&ペーストを例にすると、普通はCtrl+xでカット、Ctrl+vだが、emacsではCtrl+wがカット、Ctrl+yがペースト。こんな感じでショートカットがいちいち違うので、このエディタに慣れると普通の作業がしにくくなる。

そんなわけで、ちょっと長い文章を入力するにはemacsがほしい。「Linuxのツール、エディタ、IDEを実行します」というなら、emacsもインストールできるのではないか。もし、emacsが使えるようになれば、Chromebookは最強だ(あくまで僕にとって)。

というわけでやってみた。まず、設定画面から「Linux」を選びオンにする。
設定画面
すると、Usernameを入力する画面がでてくる。デフォルトでChromeOSのログインネームが出てくるが変えてもいい。
セットアップ1
あとは待っているだけ。びっくりするほど簡単にインストールできる。
インストール
Linuxをインストールするとターミナルがでてくる。インストールされたのはDebianなので、とりあえず「sudo apt install screenfetch」でscreenfetchをインストールして起動してみた。普通sudoするとパスワードを求められるが、パスワード設定されていない。
ターミナル
さて、今度は肝心のemacsをインストールしてみる。
sudo apt install emacs25

emacs起動
キター!emacs25にしたはずなのに26になっているのは気にしないことにする。

ターミナルでしか使えないのかと思いきや、ちゃんとGuiGuiくる。それにインストールと同時にランチャーにも入っている。もちろんシェルフにも登録できるので、デスクトップからすぐに起動することができる。

ためしに入力してみて日本語入力ができないことに気付いた。現状ではChromeOSの日本語入力には対応していないようだ。そこでskkを入れる。
sudo apt install ddskk

これでskkで日本語入力できるようになるのだが、これがまた非常にクセがある。僕の場合、普段これでやたナビTEXTを入力しているので、とりあえずこれさえあれば申し分ない。

あとは、emacsとskkの設定ファイルを移植して完了。ちょっと面倒くさいかと覚悟していたのだが、びっくりするほど簡単だった。
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