タグ:中国茶

昔、太湖の周りを自転車旅行をしたときに、蘇州で葛的先生と別れることになって「あ、中川くん、お土産」といってもらったのがこれ。

一緒にいたのに、なぜお土産をくれるのか分からないし、そもそも、これを買った時僕もいたはずだが・・・。壊れ物だし結構でかいので、はっきり言って迷惑だった。僕は蘇州から杭州までの船の中で、12時間ほどこれを抱え続けていたのである(ちょっとウソ)。

ブログのネタづくりに、10年ぶりに開けてみた。

箱にはでかでかと「CHINA RAT」と書いてある。中国ネズミ・・・なわけはなく、CHINA ARTの間違いだろう。箱の横には「紫砂自流壺」と書いてあり、なにやら説明書きがある。
紫砂自流壺(外箱)


中身はこんな感じで茶器が整然と入っている。一見、立派な茶器セットに見えるが、左にナゾの道具が・・・。このセットの主役、紫砂自流壺である。
紫砂自流壺(中身)


箱から出してみる。
紫砂自流壺(使用時)


実はこれ、紫砂自流壺の下に茶碗をおくと自動的に茶が出るようになっている。これだけ見ると不思議だが、茶碗の底に磁石が仕込んであり、それに反応して水が出る仕組み。もちろん、電気などは必要なし。


とまあ、これだけ見るとなかなか心引かれる一品なのだが、ちょっと問題がある。紫砂自流壺単独ではお茶を入れられないのだ。

お茶を入れるときは、普通の茶壺(急須)に入れ、急須からさらにこの紫砂自流壺に入れる。紫砂自流壺の役目は「自動で出てきておもしろいな」というだけのもの。入れ替えれば温度も下がるし、面倒くさいので、すぐに茶壺から直接飲むようになる。

まあ、そういうのが「雅趣」というものかもしれない。

あ、そうそう、そんな葛的先生(伊藤忠綱氏)の個展が7月23日(火)から28日(日)まで、銀座の鳩居堂画廊にて開催される。入場無料ばかりか、キミもいやげ物をもらえるかもしれないぞ!

詳細はこちら↓。なお、ブログ主のHOSHINAさんは葛的先生ではありません。念のため。
告知:HOSHINA HOUSE
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中国茶器といえば、なんといっても宜興の紫砂壷である。

宜興でしか採れない土と特殊な製法でつくられる、独特の風合いは見るものを魅了するが、それだけではなく、茶の雑味を取り除くという実用的な効果もあるという。

僕もそんな紫砂壷に魅せられて、浙江省宜興まで買いに行ったことがある。今月は、僕が買った中でも傑作中の傑作を壁紙にする。

まずは正面から。普通こういうものは正面からは撮らないが、この紫砂壷には撮らずにはいられない魅力がある。(今回はあえてサムネールにしません。グロじゃないよ。)

紫砂壷正面1280×1024
紫砂壷正面1024×768

次は横から。紫砂壷の魅力はこの写真でも十分に伝わるだろう。

紫砂壷横1280×1024
紫砂壷横1024×768

ところで、紫砂壷というのは、日本でいう急須なのだが、実はこれ急須ではない。横から写した写真を見てもらえば分かるが、柄の部分が急須にしては短い。これではここを握ってお茶を入れるのはかなり難しい。

これは吸い飲みである。病院で入院患者が寝ながら水を飲むのに使うアレといっしょ。つまり、ヒョットコの口みたいなところを、直接自分の口に差し込んで、中の水なりお茶なりを飲む。

自分から見れば、褐色の怪しい顔がドアップ、傍から見ればヘンなおっさんとディープキスである。

もちろんやってみたが・・・

マジきもーーーーーーい!
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最近、日本でも中国茶の店があちこちに出来ていて、ちょっとお高いけど、中国茶が飲めるようになってきた。NHKなんかでも中国茶の講座があったようななかったような。そんなふうに、中国茶が一般的になってきたせいか、中国土産に中国茶をもらうということも増えてきた。

でも、もらったけど飲み方がよく分からない。ペットボトルでなじみのあるウーロン茶ぐらいならまだいいが、緑茶やプーアルになると、どうやって飲めばいいか皆目見当がつかず、インターネットや本で調べてみたら、蓋碗だの茶壷だのが出てきて「そんなの持ってないよダメだこりゃ」ってことになって、人にあげてしまったり、飲まないまま放置したりなんてことないだろうか。

まあ、僕に言わせれば、そういうインターネットだの、趣味の茶芸だのに書いてある、中国茶の飲み方は反革命的な間違いである。ごめん、言い過ぎた、別に間違いじゃないけど、あれはプチブルの飲み方であって、抹茶をもらったからって、唐津の茶碗で作法どおり飲まなきゃいけないのではないのと同じことだ。

そこで、今日は誰でも出来るプロレタリア的に正しい(ごめん、また言い過ぎた)中国茶の飲み方を紹介しよう。

まず、きれいに洗ったインスタントコーヒーの空き瓶を用意する。再利用というのがプロレタリア的でいいのだが、中国では空き瓶自体がちゃんと売っている。

ここに、茶葉を二つまみほど入れる。プーアル茶はもう少し少なくてもいいだろう。あとはお湯をぶち込むだけ。温度?適当に熱い湯を入れる。茶葉が沈んだら飲むべし。なかなか沈まなかったら、ちょっと瓶を叩いてみるといい。

なお、茶葉がプーアルの場合は、最初にお湯を入れたら、お湯を捨てた方がいい。これを洗茶という。粗悪品の中にはとんでもない環境で作られているものもあるから、安物ほど洗茶は必要になる。

半分ほど飲んだらお湯を足すべし。二煎目からはすぐ飲んでも良い。茶葉の種類にもよるが、味がなくなるまで、繰り返し飲める。中国茶は味が薄いぶん、日本茶よりも何度も出る。

なお、インスタントコーヒーの空き瓶はちょっと玄人向きである。どちらかというと、タクシーの運ちゃんとか、露天商のおばさんなど野点(のだて)用の方法なのだ。

僕はインスタントコーヒーを飲まないし、外に持っていくこともないのでワンカップ大関の空き瓶を使っている。これは、日本では無産階級の代表的な飲み物だし、ほこり避けの簡単なキャップもついているし、汚くなったらそのまま捨ててしまえばいいので、オススメだ。

もちろん、普通のコップでもよいが、あまりガラスが薄いと、熱湯を入れたときに割れてしまうので注意しよう。
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