3大紙のコンテンツを結集してポータルに対抗するつもりらしいあらたにすだが、絶対に対抗できなさそうだ。

新聞を読み比べるのがテーマみたいだが、記事を読み比べるのではなく、紙面を読み比べるというのがミソで、非常に古臭い発想である。インターネット上のニュースなら、それが一面にあるか社会面にあるかはあまり関係ない。

それも記事の一部(全部を読むには、リンク先の新聞社のサイトに飛ばなければならない)を適当に抜き出しているだけだから意味がない。こんなのなら、新聞そのものの一面を画像にして並べてもらったほうがはるかに便利である。

読み比べるといっても、朝日・読売・日経の三社しかない。日経は毛色が違うから、日経を読みたい人は直接日経のサイトを読むのではないか。結局、新聞を読み比べるのがテーマなら、GoogleNewsの方がはるかに便利である。

社説が読み比べられるのは一見面白そうだが、同じ日付の社説をならべているのは何の意味があるのだろう。ここはテーマごとにならべるべきだろう。

唯一使えそうなのが、書評である。ところが、これも問題がある。朝日と読売は、自分のサイトの書評欄にリンクしているのだが、日経はリンクしていないのである。Web上に公開していないからだが、これを機に公開してほしい。

結局、新聞の宣伝にしか見えてこない。これでポータルに対抗とは片腹痛い。インターネットでは、かなり早くからサイトもっていた朝日新聞が参加しているのに、ナサケナイ話である。