タグ:Linux

気がついたら、6月も27日になったのに、記事は二つしか書いていない。それも一つは先月の総括だから、実質一つである。来月は毎年恒例のブログ強化月間だが、こんなんで大丈夫だろうか。

今月更新が途絶えているのは、あまりにも忙しかったからである。忙しいときには、たいがい余計なことが起こるもので、ついにNASが壊れた。結婚してすぐに、妻のPCとファイルを共有するために買ったので、もう7・8年経っている。壊れても不思議ではない。機種はBuffaloのリンクステーション LS-W1.0TGL/R1

ディスクは動いていて、異常を知らせるErrorランプは点灯していない。ところがディスクにも管理画面にもアクセスできない。再起動しようと、電源スイッチを切ったら、今度はいつまで経っても止まらない・・・。仕方がないので、あまりいい気分ではないが、電源コードを引っこ抜いた。再び電源コードを入れて起動したら、今度は起動中のまま完了しない。同じことを二回繰り返し、故障と認定。さて、これからどうするか。

このNASはRAID1で運用している。RAID1とは、2台のハードディスクに、同時に同じ内容を書き込むことで、片方が壊れても片方が生きているという寸法である。NASが壊れるというのは、たいがいこの一枚のハードディスクが壊れるのだが、今回は起動すらしない。仮に2台同時に壊れたとしても、エラーメッセージが出るはずだから、ハードディスクは二台とも無事で、本体の中枢部が壊れた可能性が高い。

ということは、やることは一つ。NASからハードディスクを物理的に取り出し、今使っているPCに移植する。幸いなことに、NASのOSはLinux、PCのOSもLinux(Ubuntu)、鹿も四足、馬も四足、これならそれほど面倒はないはずだ。

まずNASからハードディスクを取り出す。もともと簡単に入れ替えられるようにできているので、いとも簡単に取り出すことが出来た。次はこれをPCに移植する。僕のPCは20年前に買ったタワー型で、ベイも一つ余っていたので、楽勝。

さて、問題はこれでディスクの中身にアクセスできるかである。ドキドキしながら起動して、Ubuntuのディスクユーティリティを見ると・・・。
NASHDD(認識された)

NASのHDDが認識されている。まずは第一関門突破。

しかし、このままではマウントできない。つまり、中身を見ることができない。調べてみると、ファイルシステムがxfsであるのと、RAIDであるのが問題らしい。たしかに、普通「内容」のところにはファイル形式(ext3とかntfsとか)が表示されるはずなのに、「Linux RAIDメンバー」と表示されている。

いろいろググッて調べてみたところ、xfsファイルシステムに対応するにはxfsprogsを、RAIDに対応するにはmdadmをインストールする必要があるらしい。Ubuntuの場合いずれもリポジトリからインストールできる。

$sudo apt-get install xfsprogs
$sudo apt-get install mdadm

で完了。もちろんこのままではどうにもならないので、まずRAIDを構成する。といっても二枚必要なわけではなく、一枚だけで構成できる。
ディスクは6つのパーティションで分けられており、イマイチどこだが分からんが・・・
sdc6

まあ、このへんだろう。このパーティションは/dev/sdc6とあるので、これで/dev/md0にRAIDを構成する。コマンドはこんな感じ。
$sudo mdadm --assemble --run /dev/md0 /dev/sdc6

すると、こんなメッセージが返ってきた。
mdadm: /dev/md0 has been started with 1 drive (out of 2).

うまくいったらしい。

適当なディレクトリにマウントする。今回はhomeにnasというディレクトリをあらかじめ作っておき、そこにマウントした。
$sudo mount /dev/md0 /home/satoshi/nas/

キターーーー!
492 GB RAID-1 アレイ — -dev-md0_078

思いのほか簡単だった。というか、この記事を書く方が手間がかかった。

ファイルも無事をかくにん!よかった♡。
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今年の夏休みの宿題の一つがOSのアップデートだったが、すべて終了した。こういうことは、普段やってしまうとドツボにはまってさあ大変になる可能性があるので、仕事に支障をきたさない夏休みにやっておきたかったのである。

一つは妻の使っているWindows8.1を10にする作業だった。妻はネットでの悪評を気にして、なかなかアップグレードしなかったのだが、ついに、
Window10アップグレードの勧め
こんな妙に慇懃無礼な画面が出るようになり、アップグレードを決意した。

実際やってみると、やたらと時間がかかったものの、思いのほかスムーズにできた。それほど複雑な使い方をしていないせいもあるが、ファイルも環境もそのまま移行できたし、今のところなんの問題もない。使い勝手もWindows8.1よりは使いやすいと思う(あんまり使ってないけど)。

もう一つは、僕がメインで使っているUbuntu。

今までは14.04LTS(2014年4月リリースの意)で、LTS(5年サポート)なので2019年まで問題なく使えるし、Windowsのようなアップグレードもできるのだが、デュアルブートにしていたWindowsXPを削除してディスクを有効に使うため16.04LTSをクリーンインストールすることにした。

ディスクをフォーマットしてからのインストールだから、Windowsほどの時間はかからない。だが、OSをインストールしただけではどうにもならないので、いちいち使っていたアプリをインストールし直さなければならない。ここで引っかかった。

Ubuntuのソフトウェアは、基本的にはandroidでいうGooglePlayのようなアプリを使ってインストールする。これが、14.04LTSでは「Ubuntuソフトウェアセンター」だったのが、16.04LTSでは「Ubuntu Software」に変わった。名前も似ているが、アイコンは全く同じで、全く別のアプリである。

こちらが、以前のバージョンにデフォルトで入っていた「Ubuntuソフトウェアセンター」
Ubuntuソフトウェアセンター_046
これが「Ubuntu Software」
Ubuntu Software
一見してわかるように、新しいものの方が洗練されているし、動作も早い。

「こりゃ便利だね」と思ったのだが、使ってみると、あって当然のソフトウェアがない。検索しても、カテゴリから探しても見つからないのである。一瞬リポジトリから外されたのかと思ったが、だとしたら外されすぎだ。

そこで、いろいろ見ていたら、カテゴリ>システム>その他に、以前のUbuntuソフトウェアセンターがあるのを発見した。同じくソフトウエアのインストールによく使われるSynapticもここにあったので、この2つをインストールしたら、すぐに目当てのソフトウェアを見つけることができた。

というわけで、デフォルトのUbuntu Softwareは役に立たないので、最初にUbuntuソフトウェアセンターとSynapticをインストールするのがオススメ。問題は使い勝手だが、実はこれ以外は14.04とそれほど変わっていないので特に問題なし。

なんだかんだ文句を言っているが、昔に比べたら格段に楽になった。昔はファイルをバックアップするのに一苦労だったし、ソフトもいちいちCD-ROMでインストールしなければならなかった。今はすべてネットワーク上にあるので、この手の〈下ごしらえ〉はほとんどすることがない。
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Ubuntuを使うようになって二年近く経ったが、Windowsは完全に必要なくなった。しかし、ラベル印刷だけは、どうにもうまくできない。

Windowsで作る場合、excelなどのデータをWordに流し込んで作成するのが一番多いパターンだろう。Ubuntuだと、プリインストールされているLibreOfficeを使って同じようにできるのだが、何故だかやたらと難しい。やり方を書いてあるサイトを見て、やっとできるようになったが、そんなに頻繁にやる作業ではないから、やるたびに忘れてしまい、毎回同じサイトを見ないとできない。どうしてもこの方法でやりたい方は次のサイトをどうぞ。

OpenOffice/LibreOfficeでラベルの差し込み印刷:r271-635

もうちょっとマシな方法はないものかと思って、Ubuntuソフトウエアセンターから探してみたら、gLabelsなるラベル作成専用アプリを発見。これがとても使いやすかった。

インストールはすでに述べたように、Ubuntuソフトウェアセンターから簡単にインストールできる。GNOME用にできているので、他のLinuxディストリビューションでもリポジトリに入っているだろう。

まず、ファイル>新規でテンプレートを選択する。ベンダー(メーカー)、サイズ、型番等からテンプレートを選ぶのだが、日本で主流のエーワンなどは無いので、その場合、「独自のスタイル」タブを選択し、「追加(A)」でテンプレートエディタを呼び出して、数値を入力し作成する。もちろん、新しく作ったテンプレートは保存できる。
新規ラベルまたはカード

テンプレートを決めたら(続行を押す)、ラベルのデザインをする。デザインの方法は、ドローソフトなどと同じで、文字列の枠を作り、文字を入れればよい。文字の大きさやフォント等の設定は枠単位になる。

名刺などのように、全て同じラベルを作るときは、必要なだけ文字枠を作り入力する。文字枠はインライン編集に対応しておらず、プロパティの「文字」というタブに入力する。なお、文字枠だけではなく、バーコードやピクチャーを入れたり、簡単な図形を描くこともできる。
名刺例

郵便物などに貼る、ラベルシールの場合は、まず住所録等のデータを用意する。残念ながらexcel形式等には対応していないので、データをCSV(カンマ区切りのテキストファイル)で保存し直す。

今回は疑似個人情報データ生成サービスで生成したダミーデータを使った。
ダミーデータ

ダミーデータ2.csv

メニューから、オブジェクト>プロパティの結合を選択し、データの書式(カンマ区切りの値)とデータの場所を設定する。

プロパティの結合

レコードの選択はチェックマークを付けたデータが印刷される。通常、最初のレコードは見出しなので、チェックを外しておく。あとはOKを押す。

文字枠を挿入する。右側にプロパティが表示されるので、下の「結合フィールドの挿入」を押す。

ダミーデータの場合、
1・連番
2・氏名
3・郵便番号
4・住所
5・建物
に対応しているので、郵便番号を入れたいときは、3を選択する。

結合フィールドの挿入

このようにして、ラベルに必要な結合フィールドを並べていく。

レイアウト完了
<レイアウト完了>
これで完成。後は印刷するだけ。これを印刷すると、次のようになる。

出力.pdf

データをソートするとか、条件によってレコードを選択するというような、高度な技はできないが、最初のcsvファイルさえちゃんと作ってしまえば、Excel+Wordで作るよりよほど簡単である。
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気がついたら、Ubuntuを使い始めて一年余りが過ぎた。

僕のPCは、現在のところWindowsXPとUbuntu14.04LTSのデュアルブートになっている。WindowsXPはもともと保険のために残しておいたのだが、OS自体の保守を除いて、Windowsを起動することはなかった。

僕のPCの用途では、ほとんど代替のソフトウェアかブラウザで使えるWebアプリで済んでいる。代替のソフトウェアはUbuntuソフトウェアセンターから簡単に探してインストールできるので、Windowsでフリーソフトを探してインストールするよりよほど簡単である。

Evernoteだけはネイティブアプリが無いので使いにくかったが、最近Webアプリが新しくなって、かなり使いやすくなった。

唯一の問題は今まで作った、MSOfficeファイルである。これは、初期状態でインストールされているLibreOfficeやウェブアプリのOfficeOnlineGoogle docsである程度代替できるが、レイアウトが複雑だとどうしても完璧には再現してくれない。

再現性の高いKingsoftOfficeにはLinux版があるので、これを使う手もあるのだが、まだ試していない。日本語化もできるらしい。

OS も無料 Officeも無料 Linux版 Kingsoft Officeを日本語化して業務に使う方法:Windowsはもういらない

ただ、Officeファイル自体、それほど使わなくなった。学校に提出する文書は、文書の持ち出しが禁止されたため、学校の端末からサーバーに保存することが多くなったからである。以前に作成した文書(教材など)は、必要に応じてLibreOfficeで開いて、問題があれば手直しし、LibreOfficeの形式で保存しなおしている。少々面倒臭いが、今のところこれで間に合っている。

OS自体のトラブルは、導入した初期には多かったが、今はほとんどない。LTSという安定したバージョンになったのと、最初は面白がって、余計なことをしがちだったからだろう。

逆にUbuntuにしてよかったということもある。

まず、Webサーバーを構築するのが簡単だったことである。これにより、やたがらすナビを大改造することができた。十周年記念とか言っているが、実はそれが理由だったりする。

もう一つは、emacs(エディタ)とSKK(日本語変換)をインストールしたことである。これでやたナビTEXTの入力をしている。古典文学テキストの入力には、これ以上のものはないと確信している。

この二つはWindowsでもできるが、どちらもUnixが発祥なので、Ubuntuの方がインストールや設定がしやすく、Web上の情報も多い。これらはすべて「面白がって、余計なことをしがち」だった時にやったことである。おかげでずいぶん余計な時間を使ってしまったが、「面白がって、余計なこと」は決して無駄ではなかったと思う。

まあ、人生と同じですな。
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今年の4月にUbuntuが13.10から14.04LTSになった。

UbuntuのバージョンにはLTS(Long Term Support)が付くものと付かないものがあって、LTSは5年間サポートされる。ここでバージョンアップすれば、五年後まで何もしなくてもいい。とはいえ、OSのバージョンアップはいろいろ危険が伴うので、とりあえず7月の13.10のサポート切れまで、そのまま使っていたが、先月、ついにバージョンアップに踏み切った。

デスクトップの方は、オンラインでアップデートしたから、多少設定がおかしくなったところはあったものの、それほど問題はなかった。問題はネットブック(EeePC901)の方である。

EeePCは、UbuntuをLXDEという軽量デスクトップ環境に替えて動かしていたのだが(WindowsXP代替としてのUbuntu:2014年02月05日参照)、それよりもLXDEが標準になっているLubuntuをクリーンインストールすることにした。こちらの方が、動作が軽いと聞いたからである。

Lubuntuは、Ubuntuの公式派生ディストリビューションで、以下のサイトからダウンロードできる。英語のサイトしかないが、OS自体はちゃんと日本語で表示されるので心配ない。

Lubuntu

インストールの仕方はUbuntuと全く同じ。TOPの「Download lubuntu (Intel x86) desktop CD」からイメージファイルをダウンロードして、起動ディスク(EeePC901にはCDドライブがないため、UnetbootinでUSBメモリ)を作成し、そこからOSを起動して動作を確認した後、インストールする。

起動してみると、なぜかWi-Fiが繋がらない。それ以外は問題ないので、とりあえずインストールしてSSDから起動したみたが、やはりWi-Fiが繋がらない。全く繋がらないのではなく、一瞬だけ、電波を拾うのだが、キーを入力すると切れてしまう。何度トライしてもだめ。

仕方なく、ケーブルでLANに繋ぐと、ちゃんと接続された。とりあえず、最初の「ソフトウェアの更新」をして、Wi-Fiインジケーターをクリックしたみたら、今度はちゃんと繋ぐことができた。結局、Wi-Fiが繋がらなかった理由は不明のままである。Ubuntuの場合、更新が頻繁で、動作がおかしくても、更新しているうちに治るということがよくあるので、それだけの話かもしれない。

さて、実際に使ってみると、たしかに本家Ubuntuよりははるかにサクサク動く。最初に入っていたWindowsXPよりも明らかに軽い。

Lubuntuには、デスクトップ用とネットブック用の環境が用意されていて、ログイン時に選択できる。デスクトップ用はこんな感じ。
lubuntudesktop


ネットブック用はこんな感じ。
lubuntunetbook

ランチャーが全面に広がって、ネットブックの小さい画面でも使いやすくなっている。ただし、このランチャーはアプリとして起動されたものではないので、これを元のデスクトップに戻すには、一旦ログアウトしなければならないのが面倒くさい。僕の場合、このPCでは、ブラウジングとテキスト入力だけだから、ネットブック用は必要ないかもしれない。

プリインストールのアプリケーションもひと通りのものはあるが、Ubuntuに入っているものよりも軽いものになっている。例えば、オフィススイートはUbuntuではLibreofficeだが、LubuntuはAbiWord(ワープロ)Gnumeric(表計算)である。もちろん、後からLibreofficeをインストールすることもできる。

問題はそのインストールだ。これも、Ubuntu標準のものではなく、Lubuntuソフトウェアセンターなるものが入っているのだが、これが使いにくい。ソフトウェアがカテゴリで分類されているだけで、検索ができない。
lubuntuソフトウェアセンター

その代わり、評判のいいSynapticパッケージ・マネージャーがデフォルトで入っている。これはたしかに使いやすいのだが、初心者にはちょっと敷居が高い。

ちなみに、僕がインストール後入れたソフトウエアは、今のところ次の通り。

・Chromium(ブラウザ)
・Emacs24,ddskk(エディタ,Emacs用の日本語入力)
・mozc(日本語入力・デフォルトでAnthyが入っているので、入れなくても日本語入力はできる)
・Dropbox(言わずと知れた・・・)

日本語入力の設定など、本家Ubuntuに比べると、やや初心者にはハードルが高いように感じられた。だが、そのハードルを超えると、EeePC901でもかなり快適に使えるようになる。
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いよいよ今年の4月9日でMicrosoftによるWindowsXPのサポートが終了する。

新しいPCを買うのは仕方がないにしても、ハードウェア的にはまだ使えるXP機を捨てるのはもったいないという人は多いと思う。とはいえ、8.1や7を動かすには力不足だし、今どきXPをスタンドアロン(ネットに繋がないこと)で使うのも用途がかなり限られてしまう。

そこで候補となるのが無料でインストールできるPCLinuxだが、Linuxを使ったことがない人でも一番インストールしやすいのはubuntuだろう。

ubuntu Japanese Team

僕は9月にPCを大改造した後、Ubuntuをインストールして使っている。また2008年に買ったEeePC901にも入れて使っている。そこで、4ヶ月使ってみた結果、ubuntuがWindowsXPの代替としてどこまで使えるかを書いてみたい。

1・ブラウザ
一番気になるのがブラウザだが、これは何も問題ない。インストール直後の状態でFireFoxが入っているが、GoogleChromeもオープンソース版のChromiumが簡単にインストールできる。本家のChromeもGoogleからダウンロードしてくればインストールできるが、アイコンが寒々しい以外たいした違いがないのでChromiumで問題ないだろう。

唯一問題があるとすれば、IEでしか閲覧できないサイトではどうにもならないということだが、今どきそんなサイトはほとんどない。

2・アプリケーション
サブマシンとして使うのなら、OSをインストールした状態で必要なソフトはたいがい揃っている。とはいえ、人によってやりたいことはまちまちだから、新たなソフトウェアをインストールする必要がでてくるだろう。
ubuntuではubuntuソフトウェアセンターというアプリからソフトウェアをインストールするのが手軽だ。
ubuntuソフトウェアセンター

これは、androidのGooglePlayやiPhoneのAppStoreのようなものである。必要なアプリを検索して、インストールボタンを押すと簡単にインストールできる。

3.UI(ユーザーインターフェース)
UIとは簡単に言えば使い勝手のことだが、デフォルトの状態でWindows8よりははるかに使いやすいと思う。
Windowsと違い、LinuxはUI(デスクトップ環境という)を簡単に変えることができる。インストール直後のUnityというデスクトップ環境が気に入らなければ、別のものに変えればいい。

下の写真がそのunityである。左にあるのがランチャーで、ここからアプリを起動する。WindowsXPでいうスタートメニューとタスクバーに当たる。
unity

ランチャーにないものは、一番上のボタン(かWindowsキー)を押して検索する。ここではアプリだけではなく保存したファイルなども検索できる。
unity2

こちらはLXDEというデスクトップ環境。使い勝手はWindowsXPに近く、Unityほど多機能ではないが軽い。左下のヘンなマークがWindowsでいうスタートボタンだ。ちょっと古くて非力なパソコンにはこれを使うとよい。僕もeeePC901ではこちらを使っている。これもubuntuソフトウェアセンターからインストールできる。
LXDE


4.安定性
サーバーやスパコンで使われているためLinuxは安定しているというイメージが強いが、デスクトップとなると話は別である。安定性ではWindowsにはかなわない。とはいえ、頻繁にフリーズしてストレスが溜まるというほど不安定なわけでもない。
フリーズしたときのために、次の操作をどこかに書いておくといいだろう。Windowsで言うCtrl+Alt+Deleteである。

Alt+PrtScr(SysRq)+R+S+E+I+U+B

やり方はAltキーとPrintscreen(Sysrq)を同時に押してRSEIUBと順番に押していく。それぞれに意味があるが、最後のBで再起動すればOK。Windowsのctrl+Alt+Delと比べると指が釣りそうになるが、この方法なら安全に終了できる。ただし、これでも動かない場合(カーネルパニックという)があるので、そのときはリセットボタンを押すしかない。

5.起動時間
むちゃくちゃ早いのでびっくりする。
9月に改造した僕のPCでは、OS選択画面からログイン画面まで、WindowsXPが18秒、ubuntuが8秒だった。
もちろん、起動時間はPCの性能に比例するが、WindowsXpよりは早い。

6.OSのインストール
OSのインストールというと面倒くさいイメージがあるが、ubuntuのインストールはWindowsをインストールするよりもはるかに簡単である。ディスクに空きさえあれば、Xpと併存させることも簡単にできる。

WindowsXP機にubuntuをインストールする作業は次のような流れになる。

1.Ubuntuの配布サイトからイメージファイルをダウンロードし、DVDに焼くかブータブルUSBメモリを作る。
2.Windowsを終了し、DVD、またはUSBメモリから起動する。
3.インストール

2でDVDやUSBメモリから起動するのは、OSのインストーラーではなくOS自体なので、インストールしなくても使うことができる。これで起動できれば、UbuntuはそのPCで問題なく動くということになる。UbuntuはWindowsのディスクを読み書きすることができるので、Windowsが壊れた時にこのDVDを使ってファイルを救助するという技もある。

詳しいインストールの仕方はこちらを参照されたい。
Linux最強のディストリUbuntu 13.10のインストール方を解説するスレ!:IT速報
Ubuntu 13.10 のインストール:金子邦彦研究室
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リナックス型宗教を普及したい:優しい唄歌い

正直、上の文章には何一つ賛同できないのだけど、Linuxと宗教は似ていると思った。「宗教みたい」という言葉はしばしば侮蔑として使われることがあるが、ここではそういう意味ではない。

Linuxの元になったのはUnixというOS(厳密にいうと違うが)である。そのころ、Unixはワークステーションとかサーバーなどに使われていた。それらのコンピュータは個人で買える代物ではく、限られた人だけが使うOSだった。宗教で言うと、ユダヤ教やバラモン教である。これらの宗教は、それぞれユダヤ人・アーリア人のための宗教で、三大宗教のベースとなった。

パソコンの性能が上がるにつれ、自分のPCでUnixを動かしたいという人がでてきた。しかし、Unixのライセンス料は高い。そこでヘルシンキの大学生リーナス・トーバルズ君はUnixと同じ動きをするOSをUnixのコードを見ないで作った。これがLinuxである。リーナス君はこれを誰でもライセンス料を払わずに自由に使えるようにした。

これはキリスト・マホメットがユダヤ教から、釈迦がバラモン教から出てきたことに喩えられよう。本来限られた民族の宗教だったユダヤ教・バラモン教が、彼らの登場によって世界的に広まる契機になったのである。リナス君の登場でUnixが広まったように。

ただし、これはあくまで契機にすぎない。登場したときのLinuxもそうだった。最初は Solarisなどの商用OSこそが本物のUnixで、Linuxはまがいものという感じだったのである。将来、LinuxがこれらのOSを駆逐し、スパコンのOSにまで使われるとは、教祖のリーナス君自身思わなかっただろう。

先ほど「Unix同じ動きをするOS」と書いたが、リーナス君が作ったのはカーネルと呼ばれるOSの心臓部だけである。宗教でいえばキリストの新約聖書、マホメットのコーラン、ブッダの仏典(仏教はちょっとややこしいが、ここではとりあえず仏典としておく)である。

このリナース君の作ったカーネルをもとに、様々な人たちによって様々なOSが作られた。それらはLinuxカーネルという「経典」は共通しているが、考え方や用途が違う。Linuxというのはそれらを総称した名前である。ちょうど、宗教が経典の解釈や時代、社会情勢によって分派したように。

仏教で喩えるなら、真言宗がFedora、天台宗がDebian、使いやすさをモットーにDebianから分かれたUbuntuは鎌倉新仏教である。FedoraもDebianもUbuntuも、考え方は違うがすべてLinuxである。真言宗も天台宗も鎌倉新仏教も仏教であるのと同じように。

修行を要するSlackwareはチベット仏教で、Linuxを使っていると感じさせないandroidは正月の初詣みたいなものだ。お寺で柏手を打つ女子高生を見たことがあるが、あれはたぶんiOSと区別がついていないのだろう。「それ、iPhoneじゃなくてGARAXYだよ」と教えてあげたくなるが、イヤなオッサンになりたくないので我慢している。

宗教の話にもどすと、長い伝統を持つ宗教は、歴史の波にもまれてあらかたバグ取りが終っている。問題を起こすのは、たいがい伝統的な宗教からフォークされ、宗教本来の姿に立ち返るのを口実に、バグまで戻しちゃった宗教である。これを原理主義という。

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