学長
 本学の来年度以降の学長を決める選考で、布施勉現副学長とブルース・ストロナク現学長の二人が、教育審議会より推薦された。15日、両候補はカメリアホールで、約50人の教職員を前に所信表明。学外の有識者3人を含む6人から構成される学長選考会議が、この所信表明などを参考に、新しい学長を選ぶ。
【写真=所信表明。左は布施候補、右はストロナク候補】
 学長選考をめぐっては、本学の教員組合が「民意を反映する方式に改めること」を要求する提言を発表したほか、選考会議の議長を務める松浦敬紀副理事長に、情報公開の徹底を求める公開質問状を提出。医学部の助教授・講師からなる助講会幹事会も、学長候補者に対し、透明性の確保などに関する質問状を提出していた。

 所信表明は18時半から行われ、教職員と報道機関のみ対象に公開。質疑応答や討論の時間は設けられなかった。理事長をはじめ事務局の幹部のほか、学部長、コース長を含む多くの教職員が出席、神奈川新聞記者も取材に来ていた。混乱はなく、一時間あまりで終了した。


 ■布施候補「健全なナショナリズム育成を」

 布施勉候補(現副学長、前国際文化学部教授)は「大学院改革が不十分なので、一気に進めたい。健全なナショナリズムの育成を前提にし、内なる国際化を進めるため、英語を作業言語化する」。混乱が続いているTOEFLについては「TOEFL500点は決して高いハードルではない。勉強しない学生が基本的姿勢に立ち返る運動を続けてゆく」と述べ、混乱が続く原因についても追求する考えを示した。

 教員の流出問題については「大学の基本的枠組みを理解できない人が去るのは仕方がない、と残念ながら思う」と述べた。改革で中核的役割を担った責任については「(大学が)生き残っているだけでも責任をとっている」と語った。


 ■ストロナク候補「抜本的・包括的国際化はかる」

 ブルース・ストロナク候補(現学長)は「学外からの資金調達の機会を増強し、他大学のモデルとなるようにしたい。市大の将来は、どれだけ国際化が達成できるかにかかっている。私の意図する国際化とは、包括的・抜本的なもので、学生・教員・研究者の海外経験を増やし、また海外からの学生・教員・研究者受け入れも増やす」と述べ、学内での英語授業も力を入れるとした。

 教育では「入試はAOに重点が置かれるべきだ。教職員が全責任を負うことを再確認し、また企業や大学院とのバランスを考える」。後半は大部分を英語のみで話した。学長選考に関しては「古いシステムには戻らない」として、今年度からの方式を継続する姿勢を示した。

【細】