【写真=提出後、要望書を読むブルース・ストロナク学長】
この要望書は、国際総合科学部・国際文化学部・商学部・理学部・医学部・看護短期大学部の学生49人、国際文化研究科・国際総合科学研究科・総合理学研究科の大学院生17人、および卒業生3人を含む69人の連名で提出された。質問書とともに、3月15日までに書面で回答するよう求めている。
■要望の内容(要旨)
(1)ハンセン病・同和問題を扱う教養科目「人権総論」の復活と、廃止理由の説明
(2)ゼミの消滅などの重大な問題が起こっているため、各領域の早急な専任講師補充
(3)学長に提言を行うための「目安箱」設置と回答制度の導入
(4)学長の選考過程など、大学運営への教員の意見の反映
(5)TOEFLなどで大混乱した新学部の、早急な授業改善とその内容の公開
(6)授業料値上げや学部別授業料導入への反対、現在額の維持
(7)新学部での、国語系・社会系教職課程の復活
(8)新学部でのアラビア語・ロシア語・タイ語・インドネシア語・スペイン語・ラテン語・ギリシャ語授業の復活
(9)図書館の不備が研究の妨げになっているため、図書館の購入雑誌類の充実
(10)市民/社会人から人気の授業が廃止されているため、市民意見の反映
(11)学生の不安が拡大しているため、学内での改革説明会の再度開催
要望では、冒頭で「改革の中で学生・大学院生の声が反映されていないため、改善を要望する」として、大学が今後運営を続けてゆく上で改善が不可欠であると強く主張した。
各項目の中で、学生・大学院生のおかれている厳しい状況を詳しく紹介。教員補充については、日本文化の場合を例にとり、日本古典文学・日本近代史・日本中世史・日本語学の計4人について来年度の後任が決まっていない状況を説明した上で「もしそれぞれに専任講師が配置できないのなら、せめて日本古典文化担当に一名の補充を」と、柔軟な対応を求めた。
■学長「学長選考は見直す」「ほとんど英語できる」
提出には国際総合科学部の学生など7名が同席。学長は内容について説明を受けたあと「返答は内容を詳しく読んでからあとで」としながらも、「グランド・デザインはまだ検討中、教員のことも決めていない。将来のことが決まってから、教員のことを決める」と述べた。国際文化研究科の女性が「ではまだ何も決まっていないのか」と聞いたのに対し、布施副学長は「学部改革ははじめたが、大学院改革は手つかずだ」と述べた。
第2外国語をめぐって、学長は「(言語上の)マイノリティーの方々はほとんど英語ができる。私が知ってる中国の人も、みんなそうだ」。同席した理学部の男子学生が「英語重視は分かるが、TOEFLを取得しないと第2外国語がとれないのはおかしい」と述べると、「そうでもないと思います」とだけ答えた。
学長はまた、教員組合などから抗議が出ている学長選考について、「学長選考制度は見直さなければならない、それは間違いない。しかしコース長レベルは変わらない」と、踏み込んだ発言をした。
この日は、大学改革のドキュメンタリーを製作中の学生も同行、提出や応対の模様を収録した。学生・大学院生有志は、「時間が短すぎる」などとして、再度の申し入れの場を要求している。
■要望の内容(要旨)
(1)ハンセン病・同和問題を扱う教養科目「人権総論」の復活と、廃止理由の説明
(2)ゼミの消滅などの重大な問題が起こっているため、各領域の早急な専任講師補充
(3)学長に提言を行うための「目安箱」設置と回答制度の導入
(4)学長の選考過程など、大学運営への教員の意見の反映
(5)TOEFLなどで大混乱した新学部の、早急な授業改善とその内容の公開
(6)授業料値上げや学部別授業料導入への反対、現在額の維持
(7)新学部での、国語系・社会系教職課程の復活
(8)新学部でのアラビア語・ロシア語・タイ語・インドネシア語・スペイン語・ラテン語・ギリシャ語授業の復活
(9)図書館の不備が研究の妨げになっているため、図書館の購入雑誌類の充実
(10)市民/社会人から人気の授業が廃止されているため、市民意見の反映
(11)学生の不安が拡大しているため、学内での改革説明会の再度開催
要望では、冒頭で「改革の中で学生・大学院生の声が反映されていないため、改善を要望する」として、大学が今後運営を続けてゆく上で改善が不可欠であると強く主張した。
各項目の中で、学生・大学院生のおかれている厳しい状況を詳しく紹介。教員補充については、日本文化の場合を例にとり、日本古典文学・日本近代史・日本中世史・日本語学の計4人について来年度の後任が決まっていない状況を説明した上で「もしそれぞれに専任講師が配置できないのなら、せめて日本古典文化担当に一名の補充を」と、柔軟な対応を求めた。
■学長「学長選考は見直す」「ほとんど英語できる」
提出には国際総合科学部の学生など7名が同席。学長は内容について説明を受けたあと「返答は内容を詳しく読んでからあとで」としながらも、「グランド・デザインはまだ検討中、教員のことも決めていない。将来のことが決まってから、教員のことを決める」と述べた。国際文化研究科の女性が「ではまだ何も決まっていないのか」と聞いたのに対し、布施副学長は「学部改革ははじめたが、大学院改革は手つかずだ」と述べた。
第2外国語をめぐって、学長は「(言語上の)マイノリティーの方々はほとんど英語ができる。私が知ってる中国の人も、みんなそうだ」。同席した理学部の男子学生が「英語重視は分かるが、TOEFLを取得しないと第2外国語がとれないのはおかしい」と述べると、「そうでもないと思います」とだけ答えた。
学長はまた、教員組合などから抗議が出ている学長選考について、「学長選考制度は見直さなければならない、それは間違いない。しかしコース長レベルは変わらない」と、踏み込んだ発言をした。
この日は、大学改革のドキュメンタリーを製作中の学生も同行、提出や応対の模様を収録した。学生・大学院生有志は、「時間が短すぎる」などとして、再度の申し入れの場を要求している。