本紙調査の結果、2年生の内TOEFL 500点を達成している学生の割合が53%である事が分かった。TOEFL 500点は国際総合科学部生の3年次進級要件。現状が続けば現2年生の大量留年に繋がる。
--------- 総数*-----達成者数---未達成者数--達成率-----Sクラス以外*
1年生-----820-------221-----599-----27.0%
2年生-----898-------479-----419-----53.3%--------11.9%

*「総数」は国際総合科学部、医学部、看護学部の合計。入学者数をもとに作成。
*未達成者を英語授業履修者数から導出。達成者数は総数から引いた。
*「Sクラス以外」は2年生のみ。未達成者中、英語授業のクラス分けでSクラス以外のクラスの学生が占める割合。Sクラス以外の学生は1年生と同様のTOEFL模試を受ける。
*データは2006年度後期授業開始時点。



 TOEFL 500点を達成できていない学生向け英語授業「プラクティカル・イングリッシュ」は昨年度、出席者ゼロの授業があるほど出席率が低かった。本年度2月4日TOEFL ITP受験者の平均点は昨年4月開催の平均点から10点程度の伸び。同授業では履修体制等の改善を行っている。



《論評》これが学生本位か
 「改革により、キャンパスと教育環境の国際化を」本学2007年度パンフレットを開いてすぐ、『受験生の皆さんへ』の項目で現れる文句だ。また「英語教育を重点的に」といった表現も至る所に現れる。しかし具体的な教育方針に関してはほとんど触れられていない。

 横浜市立大学の英語教育の特徴と言えば、進級条件に英語試験を課している点だろう。「TOEFL 500点を大学の最低ラインに」「本学なら必ず卒業時に英語ができるようになります」そんなメッセージを発そうとしているのか。

 一方で肝心の試験合格率だ。2年生の半数が未達成。国際総合科学部初年度はTOEFL等の英語試験について説明不十分、授業でも学生と大学のすれ違いが生じていた。英語授業の出席ゼロという事態さえ起こしておいて、「国際的な教育環境」が用意されていたとは言い難い。
 
 「英語を重視します」。きれいごとだけ発しておいて、授業運営の失敗についてはまるで説明しない。これは受験生に対してフェアでは無い。まして留年という形で初年度の学生に英語教育の失敗の責任を転嫁するつもりか。学生を無視した、大学中心の論理が見えてならない。
【向】