December 09, 2006

エチオピアの英達 ハイレ yosikawa

人材派遣・アウトソーシングの「イーストグループ」

      皇帝ハイレが遅れた・・・。

      ハイレの後輩ベケレは、『ハイレより速く走りたいけれど、ハイレには
     いつまでも自分の前を走ってほしい』そんな気持ちからか、集団のペー
     スを遅くして、何度も振り返り、『早く・・早く・・』とテレパシーを
     送りながらハイレを待った。
     しかし、足の故障と知って予感していた通り、ハイレはいつものようには
     走れないことを告げた。

      自分が前を走ることに違和感を感じながらも、尊崇するハイレのGOサ
     インで、彼は本当に走り出した。それは決して下克上ではなかった。

      オリンピックは、たいてい、皆勝つことに集中し、張り詰めた緊張感の
     中で、勝者だけがメダルを獲得する。そして、記録を更新することに力を
     注ぐという勝負の世界であり、見る側も勝敗の結果を楽しみ、記録の更
     新に驚く。
     選手達も国を意識するが、個人競技となればやはり、3つしかないメダル、
     とにかく自分が、良い色をほしいと思うだろう。
     そのために、大会にきているのだから。
     同国で3つ取れたとしても、偶然うまくいった“結果”をお互いに賞賛す
     ることになるだろう。

     先輩のエチオピアと自分のエチオピアを背負って走る、そのスピードは
     まるでなにかが乗り移ったように驚異的な速さとなった。

     皇帝は、後輩の走りに後ろから優しく 微笑んだ。

     ・・・恐るべし、エチオピア・・・

     金色の輝きは最も強く美しい、
             でももっと強く美しいものがそこにはあった。

                              
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