YELLOW?YELLOW KIOSK!

いらっしゃいませ。黒木陽子の日記と芝居とおすすめのBlogです。

今日は6時に目が覚めたので、そのままの勢いでシャワーを浴びたら、そのままの勢いで排水口の国へ行ってしまいました。
まずやってきたのは大通り。中心部とは思えぬほど閑散としていて、通る人もまばら。こちらは裸なもので、なんだか恥ずかしいなぁと思っていたら、角の屋台のおばさまがすごい勢いで私に駆け寄ってきて、大きなタオルを被せてくる。彼女が何を言っているのかさっぱりわからないし、たぶんとても怒っているようだったので、とりあえず「お金がないので受け取れない・裸ですみません」という気持ちを伝えたようとしたのだけれども、おばさまはとにかく「私の裸をさらしてはならぬ!」といった様子でタオルを私の体に巻きつけ、いったん屋台に戻り、机に広げていた大判の布を引き抜いて、再び私のところへ来て、それをショール状にしてかけてくれた。
おばさまは、私がようやく裸んぼうではなくなり落ち着いたのか、先ほどの半分くらいの勢いで話しかけてきたけれど、なにせ言葉が全くわからない。「警察を呼ばれたらやっかいだな…」と思い、なんとか「私はあやしい人間ではない」アピールしていると、おばさまも諦めたのか、私の肩を軽くたたき、手で「どこへでもお行き」というような仕草をして、店番に戻ってしまった。
果たしてそれが本当に「どこへでもお行き」なのか疑わしかったので、少し離れては近付き、目線をそらして去っていくふりをしては様子を伺い、をすることになった。「これが『演じる』ということだな」などと考えたりした。
そうこうしているうちに、明らかにもう「どこへでもお行き」の距離まで遠ざかっていたので、そのまま海であろう方向を目指して歩けたのだった。

昼過ぎには海へ到着して、そのまま泳いで島へ渡ることができた。泳ぐときはなるべく濡れないように頭の上にタオルを置き、布を巻いてあごにひっかけた。

島に着いた時にはまあまあ濡れていたけれども裸のままよりは、もちろんずいぶんとマシだった。何よりこの国のものを身につけているのだという自信があった。

あの時のおばさま、ありがとうございました。島まで行けたのはおばさまのおかげです。


ユニット美人全6ステージ終了。
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前回の『三国志』が量的な冒険だとしたら、今回は質的な冒険だった。

特にラストシーン。暗い最後。
暗い最後なんて初めてで、最後の最後まで悩んで、いっそのこと紙本さんが「うおおおー!」って叫びながら毛糸をハサミでチョキチョキ切ったらいつものようになって、みんなハッピーで終われるのになー…と思ったけれど、そうしなくて良かった。仕事で終わる。「私、働くわ働くわ」の最後。

あの時、上演間近でギリギリの中、ラストを決めかねている私を他所に、出演者の皆さんが一斉に銀のヒラヒラを拾い出してくれて本当に良かった。

三十路の女たちは黙々と働く。むなしかろうが、不安だろうが、ひとりぼっちだろうが、散らかしたものは片付けなければならないのだ。
そして、それは人を救うものになり得るんじゃないだろうか。

楽屋も片付けられるし、転換も素早く、きちんと、きれいに、動ける。公演の為にblogをちゃんと更新するし、衣装も重いだろうに「あの人の衣装に…」と持ってきてくれる。
客演のおふたりの、役者としての技術ももちろんだけれども、そういう人柄の良さというか強さがこの冒険を作ったんだなーと、今は思っている。

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『プロトタイプ』初日。初めて衛星演目を観る。こんなのは初めてだ。
植村さんが「衛星とユニット美人両方観て欲しい」とTwitterでつぶやいていた意味が私なりにわかった。意図せず作った台詞がそのまま衛星演目に出ているような気がする。

明日はユニット美人初日。
帰り道にふと気がついたけれども、私は、90分の長い芝居を書いたのは初めてだった。今まで30分を3本、とか15分を6本とか。あのフォーマットに助けられていたのだなぁ…。どおりで不安感が強いはずだ!

次回予告!
連続ドラマシリーズではなく、コント集として台本を書き始めた黒木!しかし、忍び寄るシェイクスピアの呪い!彼女は未踏の90分の世界を乗り越えることができるのか?!
「確かに野心はある、しかしそれを操る邪な心にかけておいでだ」
あらわれた謎の夫人の言葉とは一体?
次回『ユニット美人の初日』!
観ないと殺すわよ!

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今まで、いつもユニット美人の稽古場では、“struggle”という英単語が浮かんでいた。
もがく、努力する、なんか泥くさい感じ。

前回『ユニット美人の三国志』vol.0でそれをやめてみて、vol.1以降はいつもの作り方に戻した。そしてまた今回再びそれに挑戦中だ。
稽古場でもがく以外の方法を手に入れたいのだ。

そして昨日「ああ、もう、だめだ!」と負けそうになったけれど今日はうってかわって楽しかった。そして、ちょっとわかった気がする。このやり方でやってみてよかった。役者さんとスタッフさんの嗅覚に頼ってよかった。

ふだん、まっとうに生活を営むうちの両親のような人たちが、ちょっとしたお楽しみとして大切に観るもの、そうありたいとずっと思っている。私の新しい方法開発はどうでもいいことなんだけど、でも、その開発もできて、おまけにくだらない作品もできたらこんな嬉しいことはない。

写真は襟の見返し部分の型紙。これがあるのと無いのとでは大違い。

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『となりのヒロインたちと敵討ち』ラストシーンを迷っている。こう終わろう、と思っていた終わり方が実際やってみたらめちゃくちゃ暗すぎるのだ。
稽古に来ていた朝平さんから「大人になったな、って感じですね」と言われる。

「なにくそ!大人になんかならないぞ!」とも思うし「38歳ですから…へへへ」とも思う。大人になるか抗うか。私にとっては一大決意だ。そりゃ迷う。

ただ、観る人にとってはどう終わろうが大した問題ではないので好きにしようと思う。

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植村さんの誕生日にプレゼントしたミニバラのつぼみが花開いたらしい。
植物はいい。ベランダで一人でかわいいなぁ…と鑑賞するだけではなく、おすそ分けもできる。
そして何より、花の最大の機能は枯れることだと思う。

枯れることを怖がっていた時期もあったけれど、枯れるということは素晴らしいことなのだ。

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↑土曜日の衣装あわせでボツになった衣装たち。是常さんが80年代アイドルのようだよ!

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終戦記念日だった。いろいろあるけれども、70年も前に終わった戦争を記念の日として祈ったり思いを馳せたりできるのは幸せなことだこと思う。

そんなこんなで、『となりのヒロインたちと敵討ち』UNder ITself, Beat It, Joy In Neighbors. 衣装あわせ。これだ!と思った衣装があんまりカッコ良くなくてがっかり(写真は全く関係の無い衣装です)。

いよいよ台本パートでも、役者パートでもない部分の作業にかかってきた。台本と役者はどれだけでも飛んでいける、というのが私の持論だけれども、それ以外の部分は物資と予算と物理と人員と時間とまあとにかく制限がかかってくる。しかも、それにかまけていると「役者だけならどこへでも行けるって、夢やったな…。人間やしな…。」と、現実が見えてくる。

これはまるで戦争のようだ。

戦争の指揮をしてみたい方は一度演劇の演出をしてみてはいかがだろうか。

いろんな戦略から戦術、戦闘までいろいろ経験できて楽しいですよ。「あいつおもんないで」という汚名を着るリスクがちゃんとあるけど滅多に死にませんし。
誰のために何のためにやっているんだかわからないようなところも似ています。

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ラストシーンを考えるために近くのコーヒー店へ。
胃が荒れるといけないので、なるべくそういう場所で作業しないようにしていたのだけれども、やはり捗った。「お金を払っているんだから…」「長居したら申し訳ない…」「充電がもたない…」というプレッシャーがいいのかもしれない。

おかしいくらいくだらないシーンになった…と、思う。怒られそうで少しこわい。

誰に怒られるのかわからないけれど、いつもそう思う。怒られそうだ。

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昨日の反省から部屋の掃除をした。
うちの近辺は飲食店がほぼ無いくせにゴキブリが多く、マンションの玄関でもよく死んでいる。(住人の誰かが叩いているのか?余計集まると思うんですが)
うちの家にも、初めてゴキブリが出たので、近隣のコンビニにスプレー式殺虫剤を買いに行った。そしたら、3軒とも売り切れていて、そんなに多いのかと驚く。
ゴキブリはとにかく人気の無い昆虫で、文字を見るのさえ恐怖だという人もいる。…嫌いなものがあると世の中生きにくいだろうなあ。
私は不快だけれどもそれほど苦手ではないので、ホイホイ式設置型罠を購入し、本日捕獲して生け捕りのままゴミ収集に出した。我ながら冷静な対処っぷりだ。そんなに嫌いじゃなくてよかった。

好きと嫌いは厄介だ。

写真は京北町の二本づつ足をまとめてるクモ。4本足みたいに見える。…乾燥を防いでいるのかな?
本当は、見事なノコギリカミキリムシの写真を載せたかったのだけれども、ゴキブリみたいで、ツイッターに連携してるし…と思ってやめた。
そういう思い遣りも時には必要だ。

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昨日付の日記で、いかに今のぐるぐるパーマが気に入っているかということについて書いたのだが、さっそく今日「黒木さん…女優さんやろ」とダメだしを受け、己を省みる。反省だ。
そういやこのところ年齢を言い訳にサボりまくっていた。今日だってユニット美人の稽古だったのだが、ユニット部ばかり練習してしまった。
これでは「ユニットさん」と略されても文句は言えない。我々は美人なのだ。“『時々美人』は美人ではない”と、ビューティーコラムニストの斎藤薫さんも書いている。

明後日の稽古からは美人部分を重点的にやっていこうと思う。

今日の稽古の、あまり写りの良くない写真をあえてアップさせていただいた。みんな、お覚悟!私も頑張る!
(女友だちに一番嫌われる行為だ…みんなすまない…美人への道は厳しい…)

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