2011年07月
本物になりたかった男達
チネラヴィータで妻夫木聡・松山ケンイチ主演、山下敦弘監督のマイ・バック・ページを鑑賞した。オレは映画を観る前は予告編を観る程度であまり事前に余計な情報を入れない様にしてるけど、大好きな山下敦弘監督・向井康介脚本作という事で我慢できず、川本三郎の原作を読んだり、特集されている雑誌を読んだりして今回は割と予習してから映画を鑑賞した。
原作を読んだ時はあまり映画的な原作ではないのではないかと思ったし、1969年から1972年を舞台にした全共闘の話を何故、実際に体験していない1976年生まれの山下監督が映画化するのかあまりピンとこなかった。
以下、多少のネタバレあり
映画は新聞社に入社したばかりの妻夫木聡が演じる沢田という本物のジャーナリストになりたいと願う若者と松山ケンイチが演じる梅山という全共闘運動に憧れ、本物の革命家になりたいと願う若者が出会い、両人共に本物にはなれず挫折してしまう物語だった。
川本三郎の原作ではあまり描かれていなかった梅山という人物がとにかくカッコ悪くて、情けない男として映画では描かれていた。カッコ悪くて情けない男を描かせたら山下監督は日本一なのではないかと思う。
センチメンタルになりがちな沢田に上司が「ウチは大学新聞作ってんじゃねぇんだぞ」という台詞があったが、大阪芸術大学に通っていた頃から学生時代とほぼ同じメンバーで映画を作っている山下組は1969年から1972年という激動の時代と真っ正面から向き合って本物の映画を作りたかったのではないだろうか。
当時のアメリカンニューシネマへの憧れを持つ本物の映画を作りたいと願う若手監督と若手脚本家が挑んだマイ・バック・ページという映画は怒り狂う若者達が反抗期だった時代を描いた映画だった。当時の事をあまり語りたがらず、冷めた態度で笑ってごまかしてばかりいる時代が成長した事だとはまったく思わないが、真剣に熱くなる事は恥ずかしい事ではないと思う。
誰も読んでくれないブログで熱い映画評を書いてしまい、ちょっと恥ずかしいが、マイ・バック・ページは観る者の心を熱くしてくれる男が涙する映画です。今回の映画ではちょっと残念なところもあったけど、山下敦弘監督には世界で通用する本物の映画監督になってほしい。
原作を読んだ時はあまり映画的な原作ではないのではないかと思ったし、1969年から1972年を舞台にした全共闘の話を何故、実際に体験していない1976年生まれの山下監督が映画化するのかあまりピンとこなかった。
以下、多少のネタバレあり
映画は新聞社に入社したばかりの妻夫木聡が演じる沢田という本物のジャーナリストになりたいと願う若者と松山ケンイチが演じる梅山という全共闘運動に憧れ、本物の革命家になりたいと願う若者が出会い、両人共に本物にはなれず挫折してしまう物語だった。
川本三郎の原作ではあまり描かれていなかった梅山という人物がとにかくカッコ悪くて、情けない男として映画では描かれていた。カッコ悪くて情けない男を描かせたら山下監督は日本一なのではないかと思う。
センチメンタルになりがちな沢田に上司が「ウチは大学新聞作ってんじゃねぇんだぞ」という台詞があったが、大阪芸術大学に通っていた頃から学生時代とほぼ同じメンバーで映画を作っている山下組は1969年から1972年という激動の時代と真っ正面から向き合って本物の映画を作りたかったのではないだろうか。
当時のアメリカンニューシネマへの憧れを持つ本物の映画を作りたいと願う若手監督と若手脚本家が挑んだマイ・バック・ページという映画は怒り狂う若者達が反抗期だった時代を描いた映画だった。当時の事をあまり語りたがらず、冷めた態度で笑ってごまかしてばかりいる時代が成長した事だとはまったく思わないが、真剣に熱くなる事は恥ずかしい事ではないと思う。
誰も読んでくれないブログで熱い映画評を書いてしまい、ちょっと恥ずかしいが、マイ・バック・ページは観る者の心を熱くしてくれる男が涙する映画です。今回の映画ではちょっと残念なところもあったけど、山下敦弘監督には世界で通用する本物の映画監督になってほしい。
アートか?落書きか?あるいはただの冗談か?
チネラヴィータでバンクシー監督のイグジット・スルー・ザ・ギフトショップを鑑賞した。オレはバンクシーの存在や作品を雑誌で読んで知る程度なのでグラフィティやアートに関して詳しいわけではないけど、この作品はグラフィティをよく知る人もあまり知らない人も楽しめる作品だと思うし、アートが崇高なモノなのかはたまたうさんくさいモノなのかを考えさせられる映画だと思う。
映画はティエリー・グエッタというカメラを四六時中回していないと気が済まないオッサンがグラフィティと出会い、様々なグラフィティアーティストとの交流をカメラで記録する事から始まり、ミスター・ブレインウォッシュと名乗りグラフィティアーティストとして活動するまでの記録となっている。
姿を現さずにゲリラ的な活動をするバンクシーが主人公というよりは ティエリー・グエッタa.k.a.ミスター・ブレインウォッシュというどこか滑稽で愛すべき主人公が撮影した膨大な記録を元に本人に代わってバンクシーが監督した映画だった。
イグジット・スルー・ザ・ギフトショップはわずか90分で楽しみながらグラフィティアートを知る事ができる素晴らしい作品だと思うし、バンクシーはグラフィティアーティストとしてだけでなく、映画監督としても優れた監督だと思う。特典で非売品のポスターをゲットする事ができたので、そのうち部屋の壁にでも飾りたい。
映画はティエリー・グエッタというカメラを四六時中回していないと気が済まないオッサンがグラフィティと出会い、様々なグラフィティアーティストとの交流をカメラで記録する事から始まり、ミスター・ブレインウォッシュと名乗りグラフィティアーティストとして活動するまでの記録となっている。
姿を現さずにゲリラ的な活動をするバンクシーが主人公というよりは ティエリー・グエッタa.k.a.ミスター・ブレインウォッシュというどこか滑稽で愛すべき主人公が撮影した膨大な記録を元に本人に代わってバンクシーが監督した映画だった。
イグジット・スルー・ザ・ギフトショップはわずか90分で楽しみながらグラフィティアートを知る事ができる素晴らしい作品だと思うし、バンクシーはグラフィティアーティストとしてだけでなく、映画監督としても優れた監督だと思う。特典で非売品のポスターをゲットする事ができたので、そのうち部屋の壁にでも飾りたい。
ビフォア・サンライズ
阪神淡路大震災から15年目の2010年1月17日にNHKで放送されたドラマが話題になり劇場版として上映される事になった「その街のこども」をDVDで鑑賞した。本作は映画やNHKのドラマで大活躍している渡辺あや脚本作という事だが、渡辺あやはきっとリチャード・リンクレイター監督のビフォア・サンライズが好きに違いない。
恋愛に発展するかしないかの違いはあれど、電車で初めて出会った男女が日が昇る前まで一緒に過ごす点など類似点が多いと思う。オレもリチャード・リンクレイター監督のビフォア・サンライズとビフォア・サンセットがすごく好きだし、東日本大震災で沿岸部ではないけど、それなりに被災したので震災あるあるにも共感できた。
焼きイモが2000円では売っていなかったけど、白菜は850円で売ってたし、需要と供給の問題で仕方が無い事なのかもしれないが、震災後はボッタクリが横行していた。映画では100年に1度の災害という言葉が何度か出てくるが、わずか16年後に東日本大震災が起こるなんて誰も予想できなかった事だろう。
震災のニュースやドキュメンタリーを見ていると、どんな映画やドラマを見るよりも衝撃的であり感動的でもある。所詮作り話は事実には勝てないのかもしれないけれど、作り話を観る事で救われる人もいると思うし、ただの現実逃避なのかもしれないけれど、これからももっと映画を観ようと思う。
恋愛に発展するかしないかの違いはあれど、電車で初めて出会った男女が日が昇る前まで一緒に過ごす点など類似点が多いと思う。オレもリチャード・リンクレイター監督のビフォア・サンライズとビフォア・サンセットがすごく好きだし、東日本大震災で沿岸部ではないけど、それなりに被災したので震災あるあるにも共感できた。
焼きイモが2000円では売っていなかったけど、白菜は850円で売ってたし、需要と供給の問題で仕方が無い事なのかもしれないが、震災後はボッタクリが横行していた。映画では100年に1度の災害という言葉が何度か出てくるが、わずか16年後に東日本大震災が起こるなんて誰も予想できなかった事だろう。
震災のニュースやドキュメンタリーを見ていると、どんな映画やドラマを見るよりも衝撃的であり感動的でもある。所詮作り話は事実には勝てないのかもしれないけれど、作り話を観る事で救われる人もいると思うし、ただの現実逃避なのかもしれないけれど、これからももっと映画を観ようと思う。
国民的アニメ
スタジオジブリ最新作コクリコの坂からをフォーラム仙台で鑑賞した。オレは熱狂的なジブリファンというわけではないけど、ジブリ作品はほとんど観ているし、ジブリ作品が嫌いだという人に今まで出会った事がない。
コクリコの坂からは子供向けのアニメというよりはどちらかというとシニア向けのアニメの様な気がした。東京オリンピックが翌年に開催される1963年の横浜を舞台に坂本九や長嶋茂雄にあたり前田のクラッカーが登場する物語はその当時の事を知る世代にはたまらないのではないかと思う。
純粋無垢な高校生の淡い恋の物語のド定番、自転車を二人乗りするシーンに胸がキュンとなり、30間近でセックスの事ばかり考えている汚れた心が洗われる様な物語だった。
ガキからジジイ、ババアまで楽しめるアニメ―ションを製作するスタジオジブリは素晴らしいと思うし、あまり考えたくはないが、宮崎駿にもしもの事があったとしてもスタジオジブリは安泰なのではないかと思える様な作品だった。これからのスタジオジブリ作品も楽しみだし、まだ観てない過去の作品も観ようと思う。
コクリコの坂からは子供向けのアニメというよりはどちらかというとシニア向けのアニメの様な気がした。東京オリンピックが翌年に開催される1963年の横浜を舞台に坂本九や長嶋茂雄にあたり前田のクラッカーが登場する物語はその当時の事を知る世代にはたまらないのではないかと思う。
純粋無垢な高校生の淡い恋の物語のド定番、自転車を二人乗りするシーンに胸がキュンとなり、30間近でセックスの事ばかり考えている汚れた心が洗われる様な物語だった。
ガキからジジイ、ババアまで楽しめるアニメ―ションを製作するスタジオジブリは素晴らしいと思うし、あまり考えたくはないが、宮崎駿にもしもの事があったとしてもスタジオジブリは安泰なのではないかと思える様な作品だった。これからのスタジオジブリ作品も楽しみだし、まだ観てない過去の作品も観ようと思う。
今年一番の衝撃
はもちろん東日本大震災だけど、昨日、フォーラム仙台で鑑賞した園子温監督の冷たい熱帯魚はとんでもない衝撃作だった。首都圏では1月29日からの公開だったらしいけど、震災の影響もあってか仙台ではDVD発売間際の上映になった。平日の16時の回という事もあり、観客はオレを含めて3人しかいない貸切状態だったが、その内の一人は映画のあまりの過激さに耐えられなかったのか途中で退席していった。
人の良さそうなオヤジをよく演じる俳優のでんでんが村田幸雄という名のとんでもないモンスターを怪演していた。日本映画史をよく知るわけではないが、村田幸雄という名のモンスターは日本映画史に残る悪役として後世に名が残るのではないかと思う。この映画のキャッチコピーはこの素晴らしき世界。誰が決めたのかはわからないが、こんな反語をよくぞ付けたものだと思う。
家族揃って安心して観れるのがテレビの良さなら暗闇の中で観る者の心を激しく揺さぶるのが映画の良さだと思う。冷たい熱帯魚はカップルで観る様な映画ではないし、家族揃って観れる様な作品では絶対にない。園子温監督の作品は愛のむきだししか観てないけど、天才監督だし、変態監督でもあると思う。
天才で変態といえば、去年観たギャスパー・ノエ監督の東京が舞台の18禁映画、エンター・ザ・ボイドの鑑賞後もそうだったが、冷たい熱帯魚を観た後もあまりの衝撃に席からなかなか立ち上がれず、フラフラになって映画館を後にした。誰もに薦められる映画では絶対にないけれど、18歳以上の衝撃を求める人にはおすすめです。
人の良さそうなオヤジをよく演じる俳優のでんでんが村田幸雄という名のとんでもないモンスターを怪演していた。日本映画史をよく知るわけではないが、村田幸雄という名のモンスターは日本映画史に残る悪役として後世に名が残るのではないかと思う。この映画のキャッチコピーはこの素晴らしき世界。誰が決めたのかはわからないが、こんな反語をよくぞ付けたものだと思う。
家族揃って安心して観れるのがテレビの良さなら暗闇の中で観る者の心を激しく揺さぶるのが映画の良さだと思う。冷たい熱帯魚はカップルで観る様な映画ではないし、家族揃って観れる様な作品では絶対にない。園子温監督の作品は愛のむきだししか観てないけど、天才監督だし、変態監督でもあると思う。
天才で変態といえば、去年観たギャスパー・ノエ監督の東京が舞台の18禁映画、エンター・ザ・ボイドの鑑賞後もそうだったが、冷たい熱帯魚を観た後もあまりの衝撃に席からなかなか立ち上がれず、フラフラになって映画館を後にした。誰もに薦められる映画では絶対にないけれど、18歳以上の衝撃を求める人にはおすすめです。
仙臺文横酒場 思 OMO
最近、金もないのに酒を飲み歩いてばかりいる。以前は国分町で飲む事が多かったけど、最近は個性溢れる店が軒を連ねる横丁の魅力に惹かれる様になった。仙台に数ある横丁の中でも家が近いという事もあり、文化横丁というナイスなネーミングの横丁にあるOMOという店で飲む事が多い。
昭和のかほりが漂う看板と提灯
OMOの外観
15席ぐらいのカウンター席のみの店内
アボガドの刺身
アスパラのホワイトソース和え
冷やし中華始めました
世界のカンパイの音頭
トイレには横尾忠則×高倉健のポスター
気さくな男前の兄ちゃんが二人でいつも営業しているOMO。年配の会社員のオッサン達からタトゥーだらけのワルそうな奴らまで客層は幅広いけど、店内は狭いカウンター席なのでだいたい友達になれます。大勢では行けないけど、一杯飲んで帰っても良し、長居しても良しという感じの使い勝手がいいお店。酒もメシも安くてうまいし、この日はいっぱい飲んで食っても二人で6000円でした。
魚民や和民も嫌いじゃないけど、横丁で飲んだ方が人間ドラマがあって面白いと思う。朝起きたら見知らぬ美女と裸で寝ていたなんてベタな展開を期待しつつも、飲み過ぎてハングオーバーしない様に気をつけたい。
昭和のかほりが漂う看板と提灯
OMOの外観
15席ぐらいのカウンター席のみの店内
アボガドの刺身
アスパラのホワイトソース和え
冷やし中華始めました
世界のカンパイの音頭
トイレには横尾忠則×高倉健のポスター
気さくな男前の兄ちゃんが二人でいつも営業しているOMO。年配の会社員のオッサン達からタトゥーだらけのワルそうな奴らまで客層は幅広いけど、店内は狭いカウンター席なのでだいたい友達になれます。大勢では行けないけど、一杯飲んで帰っても良し、長居しても良しという感じの使い勝手がいいお店。酒もメシも安くてうまいし、この日はいっぱい飲んで食っても二人で6000円でした。
魚民や和民も嫌いじゃないけど、横丁で飲んだ方が人間ドラマがあって面白いと思う。朝起きたら見知らぬ美女と裸で寝ていたなんてベタな展開を期待しつつも、飲み過ぎてハングオーバーしない様に気をつけたい。
ここがヘンだよイラン人
イラン映画のペルシャ猫を誰も知らないをDVDで鑑賞した。イランのお国柄をよく知らないけど、イランは音楽や映画の規制がやたらと厳しく、音楽を演奏するだけで逮捕されてしまう事もあるし、この映画を監督したバフマン・ゴバディ監督は撮影許可が下りずにゲリラ撮影を敢行したためイラン政府にマークされてしまいイランには住めなくなってしまったらしい。
イランでは女性がサッカーを観戦するのも違法らしい
バイクにノーヘルで3ケツで乗っても捕まらないのに音楽を演奏したり、映画を撮影すると逮捕されてしまうという感覚は日本人には理解できないし、文化規制や検閲がほとんどない日本という国に生まれてきて良かったと再確認できた。お金がないので海外旅行には行けないけど、いろんな国の映画を観ると楽しみながらその国の文化やお国柄がなんとなくわかるので、もっといろんな国の映画を観ようと思う。
イランでは女性がサッカーを観戦するのも違法らしい
バイクにノーヘルで3ケツで乗っても捕まらないのに音楽を演奏したり、映画を撮影すると逮捕されてしまうという感覚は日本人には理解できないし、文化規制や検閲がほとんどない日本という国に生まれてきて良かったと再確認できた。お金がないので海外旅行には行けないけど、いろんな国の映画を観ると楽しみながらその国の文化やお国柄がなんとなくわかるので、もっといろんな国の映画を観ようと思う。
ありふれた映画化
ノルウェイの森をDVDで鑑賞した。オレは普段あまり小説を読まないし、村上といえば春樹よりも龍派なので原作も読んでない。原作が好きだという人はたくさんいるだろうし、思い入れがある人もたくさんいるだろうけど、原作も読んでないし、何の思い入れがないオレが観てもあまり理解できない作品だった。音楽や映像のセンスはいいと思うけど、登場人物がやたらと死んで、やたらとSEXについて語る映画だという事ぐらいしか印象には残らなかった。
最近の邦画の傾向として映像化不可能と言われた作品を奇跡の映画化だとか何百万部売れている小説やマンガの待望の映画化と言う様な宣伝文句が多いけど、映像化不可能なら映像化しなければいいと思うし、素人目から見てどう考えても映画には不向きな原作を無理矢理映画化している様な作品も結構あると思う。
原作と真摯に向き合い、原作を叩き台に映像作品として昇華させる事は素晴らしい事だと思うけど、ただ元にある作品をなぞって映画化しているだけではただの怠慢なのではないかと疑ってしまう。
オレみたいなド素人の考えでも原作が売れていれば企画として通りやすいというのはわかるし、ある程度の興行収入が見込めるのかもしれないけれど、原作が元にある映画ばかりが製作されるのは残念な事だと思うし、映画でしか観れない様なオリジナル作品をもっと観たい。
最近の邦画の傾向として映像化不可能と言われた作品を奇跡の映画化だとか何百万部売れている小説やマンガの待望の映画化と言う様な宣伝文句が多いけど、映像化不可能なら映像化しなければいいと思うし、素人目から見てどう考えても映画には不向きな原作を無理矢理映画化している様な作品も結構あると思う。
原作と真摯に向き合い、原作を叩き台に映像作品として昇華させる事は素晴らしい事だと思うけど、ただ元にある作品をなぞって映画化しているだけではただの怠慢なのではないかと疑ってしまう。
オレみたいなド素人の考えでも原作が売れていれば企画として通りやすいというのはわかるし、ある程度の興行収入が見込めるのかもしれないけれど、原作が元にある映画ばかりが製作されるのは残念な事だと思うし、映画でしか観れない様なオリジナル作品をもっと観たい。
映画ごっこ
予告編を観て面白そうだったので、何の予習もせずにリトル・ランボーズのDVDを鑑賞した。映画はすべての娯楽を禁じられた真面目で厳しい家庭に育った空想癖がある少年と両親が不在で横暴な兄にコキを使われている超がつく程の問題児の少年がシルベスタ・スタローン主演のランボーに感化され、一緒に映画を作るというストーリーで映像も音楽も遊び心があって素晴らしかった。
オレも子供の時によくテレビで放映しているランボーを興奮して観ていたし、映画の学校に通って映画製作というよりは映画ごっこの様な事をしていたのですごく共感できたし、二人が無邪気に映画ごっこを楽しむ姿や複雑な家庭環境に苦しむ姿を観て不覚にも涙してしまった。
オレの通っていた映画の学校は映画とは?人間とは?との禅問答を繰り返し、講師がやたらとプレッシャーをかけてくる様な学校だったので、映画ごっこを楽しむという感じではなかった。オレは映画を製作する人間が楽しめなければ、それを観る人が楽しめるわけがないと思っているので、駄作でもいいから気の合う仲間と映画ごっこを楽しもうと計画している。短いながらも脚本を書いた事だし、計画だけで終わらない様にしっかり完成させて一人でも多くの人に観てもらい、楽しんでもらいたい。
オレも子供の時によくテレビで放映しているランボーを興奮して観ていたし、映画の学校に通って映画製作というよりは映画ごっこの様な事をしていたのですごく共感できたし、二人が無邪気に映画ごっこを楽しむ姿や複雑な家庭環境に苦しむ姿を観て不覚にも涙してしまった。
オレの通っていた映画の学校は映画とは?人間とは?との禅問答を繰り返し、講師がやたらとプレッシャーをかけてくる様な学校だったので、映画ごっこを楽しむという感じではなかった。オレは映画を製作する人間が楽しめなければ、それを観る人が楽しめるわけがないと思っているので、駄作でもいいから気の合う仲間と映画ごっこを楽しもうと計画している。短いながらも脚本を書いた事だし、計画だけで終わらない様にしっかり完成させて一人でも多くの人に観てもらい、楽しんでもらいたい。