先日、熱烈なサユリストの妻と今話題の映画「おとうと」を見にいった。
吉永小百合さんと笑福亭鶴瓶さんのおよそDNAが違う姉弟配役に違和感を覚えていたが、
実際に見るとすんなり受け入れられ、こんな姉弟も現実にあると納得してしまった。
俳優の力なのか脚本のせいか、稟として美しい中にやさしさあふれるあんな姉がいたら、
破天荒な弟の一生も幸福だったのかも知れないと思ってしまった。何気ない普通の生活に存在する笑いとおかしさだけではすまされない、家族との脆そうでいて強い絆に心うたれる。
そして特に映画の後半で、今社会の中で問題とされる老後のテーマが重く語られ、行き場のなくなった
者が善意ある人々に支えられて、人間としての尊厳を与えられ、死を迎えていく姿に、世の中捨てた
ものではないと、ホットしてあらためて家族、人のつながりに思いを馳せる映画だった。
そして現実に「おとうと」のモデルになった東京の山谷に存在する「ホスピス」に、今あらためて深い関心をもった、、、、、
特筆すべきは弟を演じた鶴瓶の、どうしようもない生活破綻者でいながら、可愛げで美しい姉を
女性として慕う心の中まで垣間見せた演技に脱帽した。