私の義理の母は今年90歳を迎える。極めて健康である。
いまだに2階でふとんに寝て、毎日押入への上げ下げをこなしている。
潔癖性でふとんの配置や敷布の巻き込み寸法など計ったように敷かないと気が済まないようだ。
料理、洗濯、掃除、全て自分でこなす。私の妻(母の娘)がやることもあるが、どうも気にくわないのだ。
母は毎日家計簿をつける。消費税を別に、また商品の価格の変動などデータがまことに細かい。
時にレシートの間違いを発見し、夕食前にスーパーに正しにでかけることも。
母に時々買い物を頼まれ財布を預かるが中身が見事。小銭を早く取り出せるように、金種別に仕切ってある。
母は若い頃から株に興味をもち取引をしている。といっても最近は大手の安定株の配当を楽しみにする程度で、売買することはほとんどなく、株価をながめている程度だが、社会情勢を詳しくつかんでおりさすがだ。
母が足の痛みをうったえるようになった。みたところ素人の私にもむくみの症状で水がたまっている様子がうかがえ医者にいった。2度の治療の後がんばり屋で負けず嫌いの母は先生に云われた通りの運動をし、多少の痛みが残るも元気に歩いている。
築27年の家の中は階段こそ14段で踏面もゆったりとっているが、その他はバリアフリーなどになっていない。
そのようにした方がよい年齢にはあるが、我が家ではあまり話にでたことがない。母はそのバリアをむしろ健康のためと受け止めている。
母はよく言う「人間は働かなければ、そして頭を使わなければ駄目よ」
この言葉に、ここに書いた母の普段の行動の意味が表れている。。。
心身共に健康であるために。