1割から2割へ。

75歳以上の医療費負担を2割に引き上げる案が出ているという。
当然反発も出てくるだろう。
しかしながら、ある意味だろうなとは思っている。


高齢者の医療費の急増が健康保険制度を揺るがすくらいになっているのも事実で、その負担が現役世代にのしかかっているのも事実。

老いていく故に仕方が無いとは思うけれど、一方で病院側にも問題はあると思う。
私のような素人レベルでも一体この人は何種類処方箋が出ているのだろうというのを見たこともある。
意味不明な検査をしてクスリを盛るだけ盛っておいて・・・という穿った見方も残念ながらできてしまう。
(これは介護保険でも言えるがそれはまた別の機会に)
実際、私が住んでいる地域では高齢化率は肌感覚で高く、平日の午前中に病院に行くと、そういうのが8割近くは占めているように感じる。
正直、私の使う駅界隈で平日の昼間一番繁盛しているのは病院とその「門前」薬局ではないかと思うくらい。

そもそも、昭和の中盤までは高齢者が少なかったからこそ、制度の枠組みが成り立っていて、高齢者の負担無しもできたのだろうけれど、今は逆に高齢者が急増し負担する層が減っているのだから、歪みが出てきて当然の話。

もちろん、所得に応じた応分負担で・・・というのもあるけれど、それが最適な解決方法かというとそうとは思えないし。
申し訳ないけれど、医療費負担増が嫌なのであれば、病院にかからなければ良いのではと思うし、そうならないように過ごせば良いのではとも思っている。
つまり長生きをしていきたいのであれば、病院に依存しないように過ごしていくしか無いだろうし、それができないようだったら、残念ですが・・・となるだろう。

いくら声を上げたとて、もうそこまできてしまっているのも事実。
むしろ先が見えている世代よりもこれから先を作る世代に手厚くすべきとは思っている。(もちろんこれもナントカの一つ覚えで一律にでは無く、所得に応じてというのが)

とはいえ、高齢者の負担増が現実になってしまったら、病院が干上がるだろうねと。
特に高齢化率の高い地域の中小規模のが。
そして、余計過疎地になり・・・。

高齢者からすれば、せっかく長生きしてそれか!と憤ることだろう。
ただそんな悠長なことをいっていられる状況では無くなっていることを認識して欲しい。ま、今の大多数の高齢者達は自分たちだけ甘い汁と吸っておけば関係ないとでも思っているのだろうし。
今のまま行くと、我々がそうなったときにはサハラ砂漠みたいになっていることはほぼ明白である。
そうなると、増税も避けては通れないだろうとも思ってはいる。

余談になるが、老人福祉施設によっては、処方薬を食事に混ぜて摂らせている施設があるらしいことも付記しておく。
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