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引き続き先日行われた勝間和代、堀江貴文、西村博之の対談の中から、聞きなれない用語を調べてみました。近い日付で「USTREM」「ニコニコ動画」と2回同じメンバーで放送されたけど、場所が違えば雰囲気も違いますね。2回目は「デキビジ」というCSの番組です。

【退蔵益(たいぞうえき)】

グルーポン系のサイトが「タイゾーエキ」が大きなウエイトを占めると言っていたが、この言葉を聞いて漢字がまず思い浮かばなかった。杉村太蔵が先に頭に来たぐらい。

そういうわけで退蔵益を調べてみた。

チャージされた金額のうち、有効期限切れにより利用されなかった分は、 税法による収益として利益計上できます。 これを退蔵益といいます。有効期限を設定しない場合でも、発行した年度から数えて5年目の決算期において、 引換未済の未使用残高を収益として計上する必要があります。

http://www.repica.jp/words/index.html


ようするには使用されずに期限切れになったものは、その会社の利益になりますよ、という話だ。グルーポン系のサイトはこの退蔵益のウエイトが大きいらしいので、つまり、クーポンを手にしたけどお店にいかなかった人の部分が利益になるという意味だろう。

飲食店などの「モノが売れる=現金収入」のような業種はわかりやすいが、前払いのものなどは、会計上はワンクッション入るので少しややこしいかもしれない。

プリペイドカードや料金を前払いする性質の費用(1年分の講座の支払いや、映画の前売りチケットなどもそうかもしれない)は、私たちが料金1万円を払っても、すぐに会社の利益にはならない。

映画の前売りチケットを1万円で買ったとしよう。私たちはお金を払っているので会社に現金の収入はあるが、会計上(おそらく税務上も)それは会社の利益にただちにはならない。お金が入る=利益ではないのが会計の考え方だ。この場合は返さないといけない義務がある。

映画の前売り券を渡し、1万円を受け取ったが、建前上は「1万円を受け取り、お客さんに返さないといけない借金を背負った」という考え方になる。実際に映画が上映された時点で、借金の債務は消え、1万円分の収益になる。

退蔵益とはこのケースでは映画が上映されたにも関わらず、見に来なかった人の前売り分は結局は利益となるので、これが退蔵益にあたる部分かもしれない(実際に映画の前売りチケットがどのように会計処理されているかはわからないので考え方としての参考です)

会計上は退蔵益として処理されなくとも、こういう性質の商品は多い。英会話スクールの受講料や、フィットネスクラブの会員などがそうだろう。ペチョーリンはオンライン麻雀天鳳に半年分の料金を支払っているが、これも退蔵益になる可能性もある。

英会話スクールNOVAはかつて5年分の受講料を前払いで受け取っていたが、実際にすべて通い切るよりも途中で飽きて行かなくなり期限切れでポイントを失ったケースも多かった。フィットネスクラブの会員になったはいいけども、数カ月通っていないが会費は支払い続けているという人もいるだろう。

会計税務上の処理は異なるかもしれないが、性質としては退蔵益に近い。おそらく、運営する側も退蔵益を見越しているはずだ。フィットネスクラブや英会話スクールなど、すべての会員が同時に来るようなことがあれば、お店がパンクするぐらいのキャパしかないと思う。稼働率という数字を見越して退蔵益をある程度は計算に入れているだろう。

対談の中でクーポンサイトは退蔵益を狙っていると言っていたし、ポイントサイトなども、こういう手法を多く取り入れている。用語としての「退蔵益」は知らなくとも、身近に存在し誰しもが経験があるような考え方である。