未だ見ぬ時間に。

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スペシャルオレンジブログ記事「ドルフィンスイムいつがオススメ?」


黒潮が泳ぎ抜ける御蔵島です。

季節は10月に入ったものの水温は27℃前後と高く、黒潮の恩恵により透明度も青く透き通ったコンディションが続いています。

いよいよ今年のドルフィンスイムシーズンが終了する約1ヶ月後まで、このままの海況が継続されることを願うばかりです。



前回のブログ更新からも1ヶ月が経ってしまいました。

9月中も大変有難いことに連日のツアー開催が続き、たくさんのご来島下さいましたゲストの皆様と共に、忘れられない時間を共有させて頂くことが出来ました。

そして、天候不良が予想されてしまいツアー中止となってしまいました皆様へも、心からの感謝をお伝えしたいと思います。

いつも、本当にありがとうございます。



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先日、島の小中学校で子供達へ向けて授業をさせて頂く機会がありました。

本来当日は、船上ウォッチングで野生イルカに会い、島の自然を観察するという予定だったのですが、あいにくの天候不良により急遽中止に。

その代替として、外部講師として話をしてきました。



話の概略は「夢を叶えるということ」にさせてもらいました。

島外から移住してきた自分が、どうして海の仕事に就き、どんな想いで御蔵島へやってきて、そして何の為に今の仕事をしているのか。

彼ら子供達にも平等にやってくるこれから先の長い人生の中で、もしかしたらやっと自分の夢の入り口に到達できたかもしれない人間の身の上話が、ほんの一瞬でも何かの役に立てたら。

そんな願いと共に、自分の気持ちを伝えてきました。



子供達の真っ直ぐな瞳に終始圧倒されながら、僕ら大人は一体、未来の為に何ができるのか。

そんなことが帰りの道すがら、頭の中を巡っていました。



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イルカたちは変わらず、御蔵島の周囲を元気に泳いでくれています。

僕ら人間が彼らに出会い、彼らと泳ぎ、何かを得ようとする行為は、人間にとってどのような利益となり得ているのか。

しかしまた、果たして彼らイルカ達に対してそれらの行為は、どんな影響となってゆくのか。



その先にある未来には興味が尽きないけれど、時としてある種の責任を負う覚悟がなければ、それは只のレクリエーションとなってしまう訳で。



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御蔵島では毎年のドルフィンスイムシーズン中、観光協会に採用されたイルカ個体識別調査チーム(mido)の学生達が、ローテーションを組んで島に滞在してくれています。

彼らがフィールドワークで得る(個体識別だけでは無い)膨大なデータ、そして彼らの行う長い期間と努力を要する解析は、僕らイルカ事業者にとって、のみならず島に暮らす全ての島民にとって、非常に大切な財産となる訳です。



今シーズンからは、midoをフィールド(海洋)へ案内するだけでなく、イルカと泳ぐための知識・技能を、お節介ながらスペシャルオレンジで指導させてもらっています。

若者は覚えるのが早いし、もともと頭脳優秀な学生であるという事もあり、こちらの意図を理解するスピードも早い。

大袈裟ではなく御蔵島の未来を左右するであろう、彼らの行ってくれている調査全体のレベルアップや質の向上に、少しでも貢献が出来たらと願っています。



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人口が少なく若者が少ない御蔵島では、ドルフィンスイムシーズン中に雇用されている全国各地から来島してくれているガイド達が、前述のmido同様、様々な意味合いで非常に貴重な人材となります。

個人的に常々痛感しているのは、この島のドルフィンスイム産業を支えているのは、彼ら若者の頑張りと高い志なのだと。



しかし御蔵島に限らず多くの海洋レジャー事業者が、その雇用形態に少なからず問題を抱えているのも現実だったりする訳です。

良質なガイドや研究者が育つのも最低限の優良な環境があってこそなのですが、現状では彼らの志に依存してしまっている部分が大きい、のだと感じます。

けれど多くの場合その志は、道半ばにして行くべき先を見失います。



これから先にも出てくるであろう、彼らのような若く才能にあふれた人材達を大切に育成できる状況を、僕ら事業者側が可能な限り早急に用意する努力をしなければ、やはり明るい未来は見えて来ないのだと思うのです。



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イルカと寄り添い泳ぐ。

それは、高い知能を持ち、進化の象徴であろう彼らから、僕ら人間が未だ見ぬ時間を得ようとする、あるいは過ぎていった時間を取り戻そうとする作業なのかもしれません。

人とイルカが出会うことで生まれる可能性。

それが知りたくて、それを見たくて、明日も海へ出てみようと思います。



今年も長いようで長かった(笑)ドルフィンスイムシーズンが、あと約1ヶ月で終わります。

ご来島くださいましたゲストの心にも、これからご来島くださいますゲストの心にも、御蔵島で過ごして頂いた時間を通して、微力ながら何かを残せていたのなら嬉しいです。

遠い御蔵島へのご来島、本当にありがとうございます。



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次回のブログ更新は、シーズン終了のお知らせになってしまうかな??

ではでは、今回はこのへんで。






10年以上の日々をイルカ達と泳ぎ続けて来たインストラクターが、アナタに教える野生イルカと上手に泳げる方法で、イルカたちと寄り添い泳いでみませんか?

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スペシャルオレンジ御蔵島ガイドサービスHP
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