2009年08月17日

iPhoneデベロッパーズクックブック

iphone_develop
今回は、iPhoneのアプリケーションを開発上で欠かすことのできない名著を紹介します。
「iPhoneデベロッパーズクックブック」(原著:The iPhone Developer's Coocbook)です。
通称エリカ本です。特別な意味は無く、Erica Sadunという人が書いているからです。

この本の凄いところは何と言っても、ドキュメントに載っていないAPIが書かれている事です。
勿論、AppleはこれらのAPIを使ったアプリケーションを推奨しませんので、趣味の範囲でしか使うことは出来ません。
「何故、そんな蛇足的な事を・・・」
と思いの方、これには歴とした意味があります。
何故ならば、Erica氏はiPhoneアプリ開発に完全にロックがかかっている時代から独自のアプリを開発していたからです。
iPhoneハックの女王Erica Sadunと呼ばれるのも当然ですね。
そんな女王が、つまらないiPhone SDKの入門本など書くはずがないのです。

ここまでの説明でも分かるように、この本は入門本の様ですが、そうではありません。
何が言いたいかというと、初心者や初級者には難しい内容になっています。中級者向けの本です。
それを象徴するかの様に、第1章の「1-8 Hello World の構築」では、.xibファイルを削除しています。
.xibファイルは、Interface Builderで作ったGUIのオブジェクトをフリーズドライしたようなものですが、
それを切り離して説明するのは、MFC(Microsoft Foundation Class)のウィザードを使わずに、
ネイティブなWindows APIを使って、GUIアプリケーションを解説するようなものです。

つまり、iPhone SDKを根本から理解するのに、この本は必需品となります。
また、Core Graphics (Quartz)を使ったサンプルも載っている点や、NSXMLParserを使ってツリーベースのデータを返す方法を紹介している点も魅力的です。

前回の「基礎からのiPhone SDK」と本書は、
iPhoneのアプリケーション開発の助けになることは確かです。
しかし、その上で忘れてはいけないのが、困ったらADCのサイトで情報を収集する事です。
そして、iPhone OSは、Mac OS Xをカスタマイズしたものだという根本も忘れてはいけません。
更に言うと、Mac OS Xは、FreeBSDベースのOSだという事です。BSDのAPIも呼び出すことができるのです(BSD Socketなど)。
これらを踏まえればiPhoneのアプリケーション開発も楽しいものとなるでしょう。



yk_pointer at 23:26│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!お薦め書籍 

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