薬師寺運動器クリニック院長のblog

栃木県下野市の日曜診療・祝日診療の整形外科・運動器リハビリ・スポーツクリニックである薬師寺運動器クリニックの院長がつづるブログです。 土曜日も月に2回程度の診療をして、週末に多く発生するスポーツやレジャーでの痛みに対してなるべくその日のうちに治療開始できるようにしています。 栃木県や茨城県西部の野球選手が数多く来院されます。 診療に関連して是非知っておいていただきたいことや、診療に限らず新たな情報を述べていきます。

2018年07月

 野球肘研究会でねぷたまつりを控えた弘前へ行っておりました。おかげで台風の影響を受けることなく済みました。
 研究会終了後に懇親会もあり、土曜に弘前に宿泊をして、日曜朝いちばんの電車に乗り、新青森から新患を乗り継いで、自治医大駅には9時半過ぎには到着しました。
 日曜は午前が休みということで、これまでにも日曜の朝帰りを何回も行っていて、大阪、秋田は大丈夫ということが分かっていましたが、今回の弘前は距離的には新記録かもしれません。新幹線が宇都宮以北は最高で320Km/hで走っているようで、余裕で午後からの診療に間に合いました。
 時間的にはホテルから自宅まで5時間半ぐらいというのは決して遠くはないのかもしれません。
 今回は台風が通常とは違う動きをしたので、東北は影響がなかったのですが、土曜に帰ってくるかどうか迷うところでした。台風の状況によっては、土曜の夕方に帰るというプランも考えて、新青森から仙台までは指定席しかない「はやぶさ」の指定席を別に用意していました。
 学会や研究会で朝帰りをするとなると、朝5時前には起床です。そして、午後からの診療が込み合う時期ですと、21時ぐらいまで休みなく診察が続くこともあって大変なのですが、今回は10代の受診が少ないこともあり、定時に無事に診療終了しました。
 今回も青森、新潟、東京、京都の先生と名刺交換をして、その後に自治医大の先生方とも意見交換をして栃木の野球肘検診関連の話をすることができました。
 まだ飛行機での朝帰りはしたことがありませんが、空港が近い福岡なら可能なのかもしれませんね。
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 東北地区で持ち回りで夏に開催される野球肘研究会に参加するため青森県弘前に来ています。新潟県は整形外科の世界では東北地区に含まれるようで、東北6県と新潟県で7年ごとにローテーションなのでしょうか。昨年は新潟でしたが今年は弘前です。
 全国的な学会・研究会はだいたい金曜・土曜を含む日程で開催されるので、当院はなるべく臨時休診しないように金曜・土曜を休診にしています。野球肘研究会は土曜だけの開催ですが、今年は移動距離が長いので、金曜日のうちに弘前に入ることにして、今年2月に子どもたちへの野球の普及活動を見学させていただいた青森県・弘前市の弘前学院聖愛高校の原田一範監督を再び訪ねました。弘前学院聖愛高校は今年の夏は青森県の高校野球は惜しくも準優勝でした。
 なかなかできてないことですが、時にはグラウンドに出かけて選手を見たり指導者と話をするということも大切と考えています。
 訪問の後は近くのローカル線に乗り、終点の弘前中央駅からJRの弘前駅まで歩きました。古くから城下町として栄えた街は趣があります。学会や研究会で知らない街を歩くのも楽しみです。
 野球肘研究会でもしっかり話を聞いて日常の診療に役立てていきます。
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 高校野球栃木大会は作新学院の優勝で終わりました。甲子園での活躍を期待します。 
 同じ週末に県内各地で中学の各スポーツの支部大会が終わったので、高校球児の大部分と、県大会に進まない中学のスポーツの大部分の選手の大会が一段落したことになります。
 大会の前は、ケガや故障のために来院しリハビリを行うことが多いのですが、大会が終了すると来院する人数が減ります。実際、すでに初診で来院する10代が一時期よりも減っています。
 猛暑のため高齢者は外出を控え始め、8月になるとお盆の準備をして、お盆になると各種の行事があり、高齢の方は受診を控えるようになります。
 またお盆の時期は学校スポーツの練習も休みになることがあり、栃木県に多いメーカー系企業は長期の休みになることも多く、受診をされる方が少なくなります。
 当院は8/15-16を夏休みとして、8/12-14は診療を行うのですが、8/12-14も休みと思いこまれることも多いので、例年お盆は空いている印象です。
 日頃は日中の受診をしづらい小学生~高校生には学校が夏休みのうちに集中的に受診していただきたく、秋の大会に向けた準備は今からしておくべきとお伝えします。
 勤労者の方には、8/12-14がお仕事がお休みであれば、受診のチャンスということでご理解をいただければ幸いです。
 連日暑い日が続きますが、水分・塩分を補給して元気に過ごしましょう。
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 学校運動器検診が始まり、側弯だけでなくいろいろな運動器の問題をチェックするという建前になっていますが、栃木では問診表で自己申告しなければ側弯以外は見逃される可能性があります。ある学校で学校医をしていますが、全ての項目を検診の場でチェックする仕組みになっていません。午前中だけで300名程度チェックせよという依頼のため、ひとりのチェックにかける時間がいくらもありませんので、肘や腰、しゃがみ込みの確認がとても全員にはできません。
 学校医のほとんどは内科や小児科の医師で、医師会側の運動器疾患に対する抵抗感もあるのかもしれません。
 ということで、しゃがめない子どもは診察室で見つかることも多く、学校検診でしゃがめないので受診するようにと用紙をもらってくる子も合わせると、数多くの小中学生がしゃがめないのかもしれません。
 肩幅に足を広げていればしゃがめるという子もいますし、肩幅でもダメという子もいます。 
 当院ではしゃがめない子に対しても理学療法士が対応をしています。運動器リハビリとして治療を行います。
 今後の学校運動器検診の展開によっては、自己申告ではなく、体育の時間などを使って一斉にしゃがめるかどうか確認するということになるかもしれません。しゃがみ込みが肩幅でOKなのか足をそろえてなのかもまだ明らかではないのですが、まずは肩幅でしゃがめることを目標としています。
 幼児期にしゃがんで遊ぶことを多くしていれば、小中学校で苦労しないのかもしれませんが、早い時期から習い事をいっぱいさせて、外遊びをしていないとか、小学校低学年から競技スポーツを特定の種目で行っているとか、いろいろと問題があるのかもしれません。
 しゃがめない子は扁平足を合併していることも多く、将来のスポーツ活動のみならず、成人になってからも不都合が生じる可能性もあります。ですから、可能な限り改善できればと思います。
 リハビリの相談にお気軽にお越しください。当院と祇園小

 

 栃木県の高校野球の大会があるときは、休診日を利用して球場に詰めておき、選手や観客のケガや体調不良があれば対応できるようにしたいと思っています。
 栃木ではNPO法人野球医療サポート栃木という組織があり、そのメンバーでもありますが、学術的なことを全国に発信するのは大学の先生方に主にお願いをして、私のような町医者は現場に出ることが大切だろうと思っています。
 というわけで、この夏の第100回大会も開会式とその翌日は学会のために対応できませんでしたが、まずは7/13-14の休診日を利用して、宇都宮清原球場と栃木球場で合計5試合の待機をしました。
 猛暑となったこの2日間のうち、清原球場で対応した日には救急車を呼ぶこともあり、ぐったりとしてしまったレベルの熱中症の方もいました。
 2日間の対応では、女子高生と60代以上の方のいずれかの熱中症でした。
 熱心に応援を集団で行い、大声を出したり、楽器を演奏したりということが体に負担をかけているのかもしれません。大人数が密集しての応援は風通しがおちるのでしょうか。
 水分は取っていたといわれるのですが、よく聞くと500mlのペットボトルを朝から2-3本飲んだ程度だったりして、中には朝食抜きという高校生もいましたし、脱水症状が起こっていて、汗もかきにくい様子でした。
 この程度の水分摂取では簡単に脱水になってしまうように思われます。大会本部で待機していた私ですら、スポーツドリンクと麦茶を合わせて2000ml程度の水分を持参し、さらに塩分補給のタブレットや塩分を多めに含むスナック類も持っていきました。体の大きさにもよりますが、考えている以上に水分を補給する必要があります。
 特に、宇都宮清原球場は周辺にコンビニもなく、売店も小さいうえに営業をしていないこともあり、自分で十分に水分と塩分を持参をしないといけないようです。
 栃木の高校野球もベスト8が出そろいました。安全に応援に行かれますよう、お願いをいたします。IMG_0150
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