薬師寺運動器クリニック院長のblog

栃木県下野市の日曜診療・祝日診療の整形外科・運動器リハビリ・スポーツクリニックである薬師寺運動器クリニックの院長がつづるブログです。 土曜日も月に2回程度の診療をして、週末に多く発生するスポーツやレジャーでの痛みに対してなるべくその日のうちに治療開始できるようにしています。 栃木県や茨城県西部の野球選手が数多く来院されます。 診療に関連して是非知っておいていただきたいことや、診療に限らず新たな情報を述べていきます。

2018年12月

 冬は全国で野球に関連して勉強会や検診が行われる時期です。
 学会と異なり日曜に開催される勉強会も多く、思うように参加できないのですが、興味深いあるいはマニアックなものが開催されます。
 そして、野球医療サポート栃木が栃木県高野連と協力して実施している広域野球肘検診も日程的にかぶる時期なので、やはり調整が必要になります。
 ということで、12月14日金曜~15日土曜に今年最後の関西遠征と16日日曜に野球肘検診に参加しました。
 神楽坂スポーツ医学セミナーという野球選手の治療に関連した勉強会があり、ここ数年は都内での開催から離れて、昨年は横浜、今年は大阪での開催ということになりました。せっかく関西に行くので、金曜の休診日を利用して、京都の野球選手の医療を行う施設として有名な丸太町リハビリテーションクリニックの見学もしてきました。

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二条の駅から静かな町並みを15分ぐらい歩くと、系列の医療グループの施設が並ぶ一角に丸太町リハビリテーションクリニックが出てきます。広いリハビリ室にはマシントレーニング用の機器や大きな鏡張りのスタジオスペースとともに、ベッドが15台ぐらいならんだリハビリスペースがあり、動作分析用のモーションキャプチャーの設備まであって、とても素晴らしい施設でした。
当院のリハビリの展望を立てていくうえで、大変参考になりました。

その後、大阪に移動しお世話になっている会社の担当者の方と会い、翌日の神楽坂スポーツ医学セミナーに参加しました。

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野球選手の治療にも運動器エコーが取り入れられており、手指や腰~殿部といった領域までエコーを活用する時代になってきました。このセミナーには当院の田野理学療法士と嶋田アスレチックトレーナーも参加し、刺激を受けて帰ってきております。
16日は臨時休診とさせていただいたため、セミナー2日目も田野と嶋田はすべて聴講しましたが、私は栃木での野球肘検診に参加のため土曜の夜に帰宅をして、16日は朝から足利へ移動し野球肘検診に参加しました。この日は2カ所に分かれての検診で、県北は那須、佐野・足利地区は足利での開催ということでスタッフを二手に分ける必要がありました。
寒い会場での開催で選手たちには申し訳ないところでしたが、小学生から高校生までチェックを行いました。

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栃木の野球選手が故障せずに活躍できるよう、知識を増やし、他施設からも学び、予防と早期治療に役立ててまいります。

 当院はなるべく臨時休診をせずに診療を行うという方針でおりますが、重要な学会への参加や研修のためにやむを得ず臨時休診を行うことがあります。
 12月16日はそのうちのひとつで、本来ならば13時からの日曜診療の日ですが、12月21日金曜の休診日に朝からスタッフ全員が出勤して研修を行う関係で、代休として16日を休診とさせていただくことといたしました。
 当院のような零細は診療所も、外部からの講師を招いてのスタッフ研修が必要ですし、労働環境を守る必要もあります。やむを得ず、診療日を1日削る形になりますが、スタッフの能力向上を図るうえで必要な研修ということでご理解をいただきますようお願い申し上げます。
 日曜日にしか受診できないという方も多数おられますので、大変ご迷惑をおかけいたします。
 本来16日に受診したいとお考えの方が、9日に受診されたケースもあったかと思われ、初診が多く待ち時間が長くなりました。
 同様に23日に受診をすると考えている方も多いかもしれません。
 そのため、23日日曜日も多くの方が来院される可能性があります。
 現在、栃木県では学童~中学生の野球肘検診を各地で行う時期で、当院院長もNPO法人野球医療サポート栃木のメンバーとして参加しています。いつも検診が日曜日の開催のため、午前11時過ぎまで参加し、午後から診療というパターンでした。
 16日につきましては、終日検診に参加できるため、足利での検診に参加いたします。
 15日~16日に大阪で神楽坂スポーツセミナーが開催され、本来ですと土曜日しか参加できないのですが、当院の理学療法士とアスレチックトレーナーが16日も参加する予定でおります。
 ということで、16日も栃木の野球選手の障害予防に貢献できるよう、有効に使わせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 なお、野球肘検診で異常を指摘されて受診を勧められ、そのまま当院へ来院されるケースがよくあるのですが、16日については当然ながら受診できませんので、あらかじめご了承ください。
 16日は足利と那須の2カ所に分かれての検診ですが、どちらからも来院されることがあるため、くれぐれもお間違えのないようお願い申し上げます。IMG_1217

 野球のシーズンがほぼ終了し、全国でも学童を中心として野球肘検診が行われています、栃木県でも12月から1月にかけて検診が行われます。
 栃木県高校野球連盟(県高野連)の協力で広域検診が今年は3回・4カ所に分けて、12/9栃木・小山、12/16が県北・上都賀と足利・佐野の2カ所、1/27広域宇都宮・芳賀と開催されます。
 また、12/23には石橋高校野球部主催の野球教室で下野市内の学童チームを中心として野球肘検診を行います。
 これらの検診は本来はチーム全員が受診できることが望ましいのですが、スタッフの人数をはじめとして様々な事情で全員の受診には至っていません。特に小学6年生が連合チームという形で各チームから離れての活動となっていることから、地域によっては検診を受けておらず、小学5年生の検診では異常なかったのに、中1になって手術を考慮すべきレベルにまで進行して発見されるケースが散見されています。
 学童の場合は指導者が毎年のように代わるチームも多く、連絡が十分に行かないことが想定されます。

 栃木では栃木県青少年野球団体協議会を県高野連を中心に野球団体とMSBP栃木が構成し、地味ながら活動をしています。ひとつの成果として栃木県青少年野球団体協議会 野球手帳をつくり、県内の学童野球チーム小学4年生以上に配布という方針です。
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 まだまだ十分に配布できておらず、手帳の存在を知らないという選手が受診しています。これも検診と同様に連絡が十分に行っていないものと思われます。
 野球肘検診もチーム全員という形にできておらず十分とはいえないですが、少しずつ前進できればと思っています。
 MSBP栃木ではホームページ https://www.msbp-tochigi.com/ において、ご寄付も募っております。活動に協賛いただける企業・個人の方をお待ちしております。
 
 野球肘検診では、多くはないものの肘の異常を疑われ、二次検診として医療機関を受診するよう勧められるケースが出現します。検診が日曜に行われ、当院も日曜午後に診療を行っていることから、例年検診からそのまま当院へ来院される事例もあります。なお、今年の場合は、12/16の県北・上都賀と足利・佐野の2カ所については、当院は臨時休診となりますので、そのまま当院へ受診することを避けていただきますようお願いいたします。
 野球肘は運動器リハビリもきちんと実施することが治療のうえで必要です。リハビリを受けられる施設に通院をして、なるべく早く野球に復帰できるようにしましょう。

 今年もとうとう12月です。
 10代はテスト、大人は忘年会シーズンが始まり、クリスマス前から小学生~大学生は冬休みに入ります。
 本格的に寒くなると灯油を買うためにポリタンクを運んだり、雪に備えてタイヤを交換したりと少し重いものを持つ場面がでてきます。年末は大掃除を行うという家も多いかと思います。
 1年ぶりとか半年ぶりというような作業の場合、以前もできたから今回もできるはず、と油断をしがちで、毎年これらの作業に関連して腰痛が出現したという方が来院されます。ときに膝や肩の痛みも見受けられます。
 仕事納めとなって時間に余裕がある12月29日頃にこんな作業をして痛みが出てしまった場合に、どこに受診をすればいいでしょうか?年末年始は病院も診療所も休診です。
 年末年始モードになると救急病院でも整形外科の医師が当直するとは限らず、病院の規模によっては診療科に関係なく医師が1名いるだけということもあります。内科の先生しかいない場合は整形外科は診察できないと言われるかもしれません。
 救急車をたくさん受ける病院は、喘息、脳卒中の疑い、心筋梗塞の疑いなどの内科の問題、転倒で骨折をした高齢者などへの対応で忙しいかもしれません。
 大学病院は救命救急や重大な事故での外傷への対応で軽傷の患者さんの受診ができないかもしれません。
 これまでにも、小児の骨折では救急で受けてくれたのが県をまたいで茨城県結城市だったとか、交通事故で搬送されたのがやはり茨城県の境町にある西南医療センターだったという話を聞いたことがあります。
 当院の近くには自治医大がありますが、ドクターヘリが飛んでくるような高度な病院では、大掃除で身動きのとれないようなぎっくり腰ぐらいでは受診しづらい雰囲気があります。
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 一方、小山地区夜間休日急患診療所は、レントゲンも撮れず注射も打てず、問診と投薬のみという施設で、医師会の属する診療科に関係のない医師が対応するのみです。インフルエンザ疑いや発熱、小児の初期対応などをしているのみで、強い腰痛の診療はほぼできないと思っています。
 ということで、大掃除やタイヤ交換などはクリスマスぐらいまでに終わらせてしまう方が医療が受けやすいという点でまだ相対的に安全かなと考えます。
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 当院は年内の診療は12月27日木曜日まで、金曜・土曜が休診のため、12月28日金曜日から1月5日までのが通常の休み、1月6日に臨時休診を追加させていただき大阪で勉強をしてきます。新年は1月7日月曜日からの診療となります。あらかじめご了承ください。

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