薬師寺運動器クリニック院長のblog

栃木県下野市の日曜診療・祝日診療の整形外科・運動器リハビリ・スポーツクリニックである薬師寺運動器クリニックの院長がつづるブログです。 土曜日も月に2回程度の診療をして、週末に多く発生するスポーツやレジャーでの痛みに対してなるべくその日のうちに治療開始できるようにしています。 栃木県や茨城県西部の野球選手が数多く来院されます。 診療に関連して是非知っておいていただきたいことや、新たな情報を述べていきます。

2019年08月

 8月の最後の週になり、宿題が終わっていない小中学生は追い込みのようです。
 このためか、ここ1週間は10代が多く含まれるであろう「社保・家族」に該当する方の来院が減っています。地域・学校によっては8/27や28に授業の再開となり、午前中の小中学生や高校生の来院はなくなっていきます。
 そもそも学校が2学期制のところがあったり、夏休みのラジオ体操や学校のプールというものもいまどきはほとんどないようですし、当然ですが40年前とは違い、戸惑うことも多いです。
 4月や9月など学校生活の再開の際は整形外科の外来診療は人の流れが変わります。
 始まってすぐの時期は、一定の緊張感があるのかもしれませんが、1か月もして緊張感が緩み始まると、ケガが生じるのかもしれないですし、スポーツの秋到来でトレーニングをがんばって疲労が蓄積したころに故障がでてくるのかもしれませんが、10月は7月と並び、当院に来院される方が多くなります。
 ウインタースポーツが盛んな地域ではなく、受験や学年末テストの時期になる1月~3月は空いている傾向があります。
 夏の終わりになると、各地でひまわり畑を開放してイベントが行われるようです。
 そのせいか、たくさんのひまわりが午後のやや和らいだ日差しのなかで、しずかに風に吹かれているのをみると、夏が終わってしまうという寂しさを感じるようになりました。
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 介護認定審査委員もしていますので、介護認定審査の書類も目を通します。
 当然ながら、審査対象となる方は高齢者が多いですので、かなり多くの方は内科の疾患があります。
 高血圧だったり、高脂血症だったり、糖尿病であったり、くすりを主体とした治療を受けてきたわけでしょう。日常診療でもそうなのですが、内科の先生に受診をして湿布や痛み止めのくすりが処方されていることが珍しくありません。腰が痛いから、膝が痛いからということで、時に「ついでに湿布を下さい」と言っている方もいるようです。それでは、内科の先生が膝や腰について、詳細に問診をして筋力の評価を行い、可動域や神経所見を評価し、片脚での起立や立位保持ができるかなどの診察は行うかというとほとんどのケースは行われていないように思われますが、いかがでしょうか。内科で膝や腰のレントゲン撮影は受けてない方が大多数のように思います。診察をきちんとしないでくすりを処方することは、望ましいことではありません。
 整形外科の扱う運動器疾患は、とりわけ高齢者の疾患ではかなりの部分に筋力低下がベースにあり、生活の中で十分につかわないまま放置して、ついには痛みが出現したというパターンが多いように思われます。筋力低下については湿布や痛み止めのくすりを処方したところで、改善するわけはありません。
 湿布のなかに添加物として混ぜてあるメントールの刺激から「気持ちよい すーっとする よく眠れる」といった効果を期待している方が少なくないようです。
 病状が進行し、しびれが出現しているのに湿布しか処方してないという残念なケースも介護書類を見ていると散見されます。悪気はなくても専門外の医師が病状の悪化に関わっている可能性が高くなります。
 介護に関わる問題としては、転倒や骨折を予防することが大切ですが、デイサービスではマンツーマンでリハビリを行える施設はとても少ないように思います。介護の主治医意見書をみても、主治医がデイサービスでの内容を把握できてないと思われる書類も多く、リハビリが行われていないにもかかわらず「リハビリを継続することが必要することが必要」などと書かれていることがあります。ひとりひとり病状が違うのに、集団で体操をしても十分な効果が出ることは期待しづらく、運動の啓発で終わる可能性もあります。 
 介護サービスでは十分な運動療法が行えないのであれば、それ以前に運動器の機能を維持しておく必要があります。そのためにも整形外科にもかかりつけ医をつくっていただくことが望ましく、内科の病気は内科、運動器の疾患は整形外科の医師がそれぞれ関わることが大切でしょう。
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 医療機関に2カ所かかることが医療費の増大につながるという考えをされがちですが、介護サービスで多額の費用を払い、家族の身体的な負担も考慮すれば、介護以前の保険診療の段階でしっかり治療をしておくことがよりよいように思うのですがいかがでしょうか。
 骨粗鬆症の治療と筋力強化やバランス訓練のような運動療法を組み合わせておくことが大切です。
 70代~80代前半で安易に高齢なので仕方がないという考えに陥らないようにお願いしたいところです。当院に通院中の方でも、90才を過ぎてもひとりで電車に乗り宇都宮へ行き、JRの駅から東武まで往復歩くという人もいます。やや極端な例だとしても、しっかり手入れしていれば元気に過ごせる可能性を示しています。
 電車に何年も乗ったことが内から乗り方がわからないとか、用がないから出かけないとか、暑いから外へ出ない方がいいとか、いろいろと言い訳をされることも多いのですが、運動器は使っていないとよろしくありませんので、行動範囲を拡げていただき、自分の住んでいる地域の外の世界を見ていただければと思います。自分よりも年上の人がすいすいと歩いている姿を実際に目の当たりにして、いろいろと考えていただきたいところです。
 内科の病気はきちんと真面目に受診してたくさんのくすりを処方され、熱心に内服を行うため、どんどん高齢化が進んでいると思われます。運動器の問題は餅は餅屋で、少なくとも整形外科も関わるべきで、画像診断と時に適切な投薬が必要です。80代前半までは、運動器リハビリで改善することも少なくないことから、高齢者でもリハビリを推奨することがあります。手術ではない保存治療としてのリハビリを行える整形外科が実は多くないため、受診先の整形外科は慎重に選ぶ必要があります。電気治療とか牽引ではなく、理学療法士の行う運動器リハビリが行えることが必要になります。
 高齢者のリハビリの重要性は今後ますます高まると考えています。
 ご家族からのご相談にも応じます。お気軽にお問い合わせください。

 作新学院が惜しくもベスト8で甲子園を去りました。ゴールデンウィークの頃から、高校球児の夏を意識した診療を行って、栃木大会で知っている選手たちのプレーに一喜一憂し、今年は台風の影響もあり、甲子園には行かずテレビで観戦をしていましたが、作新学院の敗退で夏の終わりが近いと感じます。
台風接近の際は東京ドームに行きましたが、涼しいのは結構なのですが夏らしさが乏しくなります。
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今年は梅雨明けが遅かったせいか、個人的には夏が短く不完全燃焼という気もします。
気がつけばツクツクボウシが鳴き、道端に生き絶えたセミが転がっていたりして、来院する小中学生が「まだ宿題が終わってない」と焦り始まっている気配もあります。
日が確実に短くなって、空も秋の気配です。
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8月中に授業が再開という学校が宇都宮や真岡、上三川でもあるようです。
栃木の高校野球も秋の大会のシードを決める交流戦が作新学院の試合を除き終了したようで、秋モードに入りました。
宇都宮工業で行われた土曜日の試合は炎天下で観戦しましたが、第3試合の終盤はやはり夏から秋に季節が移りかわりつつあるという感じでした。
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スポーツの秋がやってくると再び当院には10代の受診が増えます。
治療の主役は運動器リハビリということも多いですが、日程をうまく合わせていただき、効率よくリハビリを継続できるかが、カギを握ります。学校に通うみなさんは夕方に集中しての来院となり、予約の空きが厳しくなると思われますが、一方で平日午前中に来院できる方にはチャンスがやってきます。
リタイアした中高年も夜勤明けの方も積極的に受診をしてください。

 休診日を利用して8月10日に仙台で開催された野球肘研究会に参加しました。当院からも理学療法士が1名参加しました。
 とちぎメディカルセンターしもつがからの症例報告については、当院に受診したことのある選手であったため、画像の提供という形で協力をさせていただきました。
 
 野球肘研究会は、東北各県+新潟で毎年交代で夏に行われる野球肘に特化した勉強会です。
 夏の東北は暑いけどどこか爽やかです。
 今年は仙台で、宇都宮からなら新幹線で1時間ちょっとで近いです。
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 野球に関連して参加する医師は、Facebookでつながっている先生から顔見知りの先生、まだ挨拶はしたことはないけど名前は存じ上げている先生というように、何となく決まってきます。
 栃木県からは高校や大学で東北の学校に進学する選手もいますので、紹介先となる病院の先生もいらっしゃいます。
 また、新潟は栃木の野球肘検診を立ち上げてからずっとお世話になっており、新潟リハビリテーション病院の山本先生や理学療法士の先生方にもお目にかかれました。
 今年はさらに、弘前大学の総合診療部で、エコーやFasciaについて日本の最先端を走るひとりである小林只先生が講演をされ、いつものことながら、月並みながら「すごい」の一言に尽きる内容でした。
 たかが野球されど野球で、今回は肘が中心ですが、個人的には野球に関連して肘や肩の勉強も深まってきたように思いますし、日本中から毎年東北を目指して医師や理学療法士が集まってくるだけの理由が野球にはあるということかと思います。野球の魅力かもしれないし、野球にまつわる問題点だったり、新しい知見、新しい考え方、まだまだ答えの出ない問題、思うようにいかないことなどいろいろあります。
 この時期まさに高校野球が開催されていますし、球数制限の議論など現在進行形の問題もあり、野球好きな整形外科関係者には興味深い勉強会です。
 学んだことは当院の診療に役に立てていきたいと思います。

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 甲子園の高校野球が始まりました。当院のある栃木県下野市と隣接する小山市・宇都宮市・真岡市や上三川町さらには茨城県筑西市付近は野球をかなり熱心に行っている地域かと思われます。
 甲子園に出場する作新学院、茨城代表の霞ヶ浦、神奈川代表の東海大相模、山形代表の鶴岡東には当院周辺のボーイズやリトルシニア出身の選手がいて、そして過去には治療や検診に関わった選手も何名かいて、気になるところです。
 先日女子の高校野球で優勝した作新学院にも当院が関わったことのある選手もいて、活躍してくれてうれしく思いました。
 四国松山で開催される全国大会に出場するエイジェック女子硬式野球部も、何名かの選手に関わらせていただいております。春のヴィーナスリーグの勢いそのままに勝ち進んでほしいと思いますし、痛みなくプレーしていただけるか気にもなります。是非頑張ってください。
 今年はさらに、中学軟式野球の関東大会に出場した小山城南中と南河内二中が出場しました。
 小山城南中は速球投手がいて前評判も高く、当然のように栃木県大会を優勝されました。
 一方、当院のすぐ近くにある南河内二中は関東大会初出場で、県大会に出ただけでも驚きだったのに、県大会準優勝とは歴史的な出来事です。関東大会は、東京都大会を無失点で勝ち上がり優勝してきたチームに9-14で乱打戦で惜しくも敗れましたが、一時逆転するなど健闘しました。相手チームは関東大会の優勝を何回かしている強豪です。
 
 この夏はいろいろなチームの試合が楽しみです。

 栃木の野球選手を医療からサポートするのも当院のミッションのひとつとしています。
 どうかケガや故障をすることなくご活躍ください。

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