薬師寺運動器クリニック院長のblog

栃木県下野市の日曜診療・祝日診療の整形外科・運動器リハビリ・スポーツクリニックである薬師寺運動器クリニックの院長がつづるブログです。 土曜日も月に2回程度の診療をして、週末に多く発生するスポーツやレジャーでの痛みに対してなるべくその日のうちに治療開始できるようにしています。 栃木県や茨城県西部の野球選手が数多く来院されます。 診療に関連して是非知っておいていただきたいことや、新たな情報を述べていきます。

2020年02月

新型コロナウイルスで学校を休校するよう要請が出るなどして、全国的にどんよりと重たい雰囲気の蔓延した今週でした。
2週間連続の講演も終わり、介護審査会も片付いて、久しぶりの自由な休診日の金曜日の2/28に、小山ベースボールビレッジでエイジェック女子硬式野球部の練習を見学に行きました。
金曜の午後に野球を見に来る暇な人はそうそういないので、観客は他にいなかったのですが、これまでに多くの選手やスタッフの皆さん、山本部長さんと知り合いになっていただいていたので、不審者と思われることなく、むしろ挨拶も頂いたりして、ありがたく見学しました。
静かな田園地帯に響く球音と明るい選手たちの声は、なんだか元気をもらった感じです。
素人の私が言うのもなんですが、皆さんの打球が鋭く外野ネットまで飛んでいくのに圧倒されるような感じです。
川端選手はバットが割れるほどの勢いでボールが飛んでいたようです。

こんな近くに日本を代表する女子野球選手たちがたくさんいて、元気に練習しています。
やはり選手は診察室よりグラウンドが似合います。
大観衆で出かけると何かと問題の日々ですが、どんよりした世の中の雰囲気を吹き飛ばすような溌剌さは入れ替わり立ち替わりで応援しましょう。
私たちも元気でがんばりましょう!
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 下野市の介護認定審査委員をしているので、審査資料に目を通すことが多いのですが、しばらくなかった「家では這って移動する」という記載が少し目につくようになってきました。
 以前よりも80代後半や90代での認定も増えている印象です。
 介護保険サービス導入のきっかけになるのが運動器疾患であることが多くなっているようです。
 いちばん困っていることが何かを考えて主治医の意見書を作成していただけるとよいのですが、調査員が作成する認定調査票とくらべて、主治医の意見書がピント外れになっていることも少なくありません。
 多くの高齢者が内科疾患を有していることから、内科の先生と思われる方の作成された意見書が多いのですが、内科疾患の内容を細かく専門的に書かれていることがあります。
 介護審査の委員は医師以外も多く、整形外科医であっても知らない内容が羅列されていると、戸惑うことが多いです。
 これが介護保険サービスを利用したいと申請したい人の問題点について書かれているならまだいいのですが、介護認定の参考になる所見が書かれていないこともあります。
 いくつかの医療機関に受診している場合は、そのなかのどの医師に意見書を書いてもらうかよく検討をすべきです。
 長く歩けないとか、転びやすいなどの話は当院に一度受診をして、保険診療でのリハビリの可能性も相談下さい。介護サービスでなく医療保険で対応できる問題であることもよくあります。それでも厳しければ主治医として意見書を書かせていただくことも検討ください。
 市役所の高齢福祉課に主治医は誰か尋ねられることと思うのですが、ご注意ください。
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 医療をきちんと受けておらず、安易に「高齢のため」と書かれている書類によく出くわします。
 介護認定審査は意見書も参考にすることがあるので、申請された方がいちばん困っていることに関わっている医師が書かないと過小評価になる可能性があります。意見書に書かれていないことは評価の材料にできないため、損をしないよう意見書作成のうえでの主治医を慎重に選んでください。
 整形外科医は認知症については詳しくはないため、認知症に伴う問題が主の方の意見書作成は当院では作成しないことがよいと思っています。
 

 2/22土曜に栃木県野球連盟が主催の「第2回 野球人口を考えるコンファレンス」が宇都宮市郊外の作新学院大学キャンパスの作新清原ホールで行われ、主に学童野球の指導者や保護者向けに、野球での障害予防に関連して40分程度講演を行いました。
貴重な講演の機会をいただいた栃木県野球連盟競技推進部の皆様に感謝申し上げます。
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 埼玉で午前中は仕事をして、終わり次第電車で移動し、一旦帰宅後に当院に立ち寄った後の作新学院大への移動でしたが、結果的には時間に余裕を持って移動できました。
 それでも昼食の時間はゆっくりとれなかったため、大宮駅で駅弁を買い、宇都宮線のグリーン車内で「岩下の新生姜 とりめし」を食べました。大宮駅の駅弁は楽しみでもありときどき買うのですが、このとりめしは自分の中ではヒットです。
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 作新学院大のキャンパスまでは、清原球場へ行くときと同じルートでテクノ通りを北上しましたが、道路工事が進んだようで、清原へ向かう側はほぼ2車線になっていた一方、作新学院大の周囲は工事で通行止めの箇所もあり、少々遠回りをしてしまいました。路面電車の線路を通すための工事でしょうか。
 作新学院大ははじめてキャンパスに入りましたが、ひとつひとつの建物がきれいに見えました。
 作新清原ホールには作新学院の創始者の船田兵吾氏の胸像もありました。
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 こんな立派なホールに招かれての講演で少々緊張して臨みましたが、この日から学童野球の試合が解禁になったようで、また栃木県青少年野球団体協議会を構成する団体も行事のため参加されないこともあり、さらには新型コロナウィルスの影響もあってか、参加された方が少なくなったようでした。
 おかげで緊張することもなく講演はできました。
 大学の先生方と異なり、学問的な内容というよりも日常診療で感じていることを40分にわたりお話させていただきました。
 特に学童野球においては、指導者が毎年交代するチームが多いため、今回の講演内容は繰り返し指導者や保護者に聴いてもらえるといいのだろうと思っています。
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先週は真岡ボーイズの皆さんへの講演で、2週連続の講演というミッションは無事終了しました。
選手の故障を予防するうえで、知っておいてほしい予備知識や栃木の野球手帳の活用について栃木ローカルでお話をする機会があれば、喜んでお話をさせていただきます。
関心のある方は、当院ホームページからお問い合わせ下さい。



 当院の受診をされた方が午前中に来院したときに、待合室が空いていて拍子抜けというか、すぐに呼ばれて驚いたような表情をされることがあります。
 他の方に口コミで紹介されて来院される方も少なくないようですが、他の施設よりも問診・触診・理学所見の確認に時間をかけて診察を行っている(つもりな)ので、紹介していただいた方に「待ち時間が長い」と言われて、そのつもりで来院している方が午前中に来院すると驚かれるようです。
 当院は他の整形外科と比べると10代の占める割合がとても多く、来院される方の平均年齢は40代後半ぐらいで、日曜日や祝日は高齢女性の受診が少なくなるので、平均年齢は30代になることも多いです。
 10代が多く来院するということは、学校のある時期・時間帯は混雑しづらいわけで、春休み・夏休み・冬休みなどをのぞけば、午前中は混雑する可能性は低いことになります。
 週末に痛みが出るようなエピソードがあると、週明けの月曜に受診するという方もいらっしゃいますので、月曜は火曜~木曜に比べて午前中の受診が少し多いかもしれません。
 骨粗鬆症や腰部脊柱管狭窄症などで定期的にくすりを追加する方は9時台の受診になることも多いです。
 ということで、火曜~木曜の10時半頃から小学生が帰ってくる前の15時台ぐらいまでが受診しやすいということになります。
 夕方は10代の来院が増えるため、待ち時間が長くなることも多いです。
 月曜は練習が休みという高校野球部も多いので、県内各地から1時間以上かけて来院する方もいます。
 現在は学年末テストの高校生・中学生も多いので比較的空いている時期です。
 空いている時間帯に来院されると診察に時間をかけることができますので、おすすめいたしております。
 

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 一時期の寒さは一段落してこのまま春に向かうのかどうかは分かりませんが、春に向けてスポーツ活動は盛んになってきているようです。
 日曜診療を行うこともあって、土日にケガをしたという方が多く来院されます。
 日曜は高齢女性が受診を控えることもあって、来院される方の平均年齢もさがります。ケガといっても高齢者の骨折は来院せず、スポーツやレジャーでの打撲や捻挫に伴う骨・靱帯・筋肉の損傷が多くなります。
 本日2/16は足首を捻って、靱帯損傷という方が何名か立て続けに来院されました。
 年齢はバラバラで、スポーツによるケガだけではないのですが、なぜかまとまって来院されました。
 7月の夏の大会の頃は、中学生や高校生が大会前の練習で傷めたというパターンがあり、そちらはまだ理解しやすいです。
この足首の靱帯損傷は、歩行中の些細なつまずきとか段差の踏み外しでも生じるので、大人にもそれなりに発生するケガですが、なぜ何人も同じ日に来院するかは謎で、ときどきこういう日があって不思議に思っています。
 日曜の診療をもっと多くの医療機関が行ってくれるとありがたいのですが、まだまだ日曜休みが当たり前の世界なので、お待たせして申し訳ありません。

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