薬師寺運動器クリニック院長のblog

栃木県下野市の日曜診療・祝日診療の整形外科・運動器リハビリ・スポーツクリニックである薬師寺運動器クリニックの院長がつづるブログです。 土曜日も月に2回程度の診療をして、週末に多く発生するスポーツやレジャーでの痛みに対してなるべくその日のうちに治療開始できるようにしています。 栃木県や茨城県西部の野球選手が数多く来院されます。 診療に関連して是非知っておいていただきたいことや、診療に限らず新たな情報を述べていきます。

2020年08月

 日本だけでなく世界的にも肩関節の内視鏡による手術のトップを走る菅谷啓之先生が、北池袋駅そば・板橋駅近くで9月1日から開業されるとのことで、8月29日に内覧会で施設を見学させていただきました。
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 これまで千葉県船橋市の船橋整形外科病院で活躍されていた先生ですが、今度は北池袋ですので、栃木から見れば受診しやすくなると思います。
 栃木からなら埼京線で板橋駅で下車して歩いた方が池袋で東上線に乗り換えて北池袋に戻るより早いです。
 いつか開業されるらしいということは以前からこの世界では言われていたことで、どんな施設なのかは大変興味深いところでしたので、このために久しぶりに埼京線に乗って板橋で下りてみました。
 診療技術は足下にも及ばないわけですが、施設としては何か学ぶところがあれば参考にしたいと思って出かけてみました。

 プロ野球選手を数多く治療されてきた先生ですので、待合室にはニューヨーク ヤンキースの田中投手や巨人の菅野投手のサイン入りユニフォームが飾ってありました。リハビリ室には阪神の西投手のユニフォームもあり、柔道の野村選手の柔道着があったり、テニスの伊達選手からのお祝いの花があったり、当たり前ですがすごい先生のクリニックです。
 トレーニング機器やリハビリ室の設備は今後の当院の運営にも参考になると思いました。
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 新型コロナウイルス感染症が落ち着いたら、診療の見学にも行ってみたいと思うところです。
東京スポーツ&整形外科クリニック
https://tsocs.jp/

 当院周辺の地域では、8月のお盆明けから多くの学校が授業を再開しました。
 学校が始まったら通常どおりに授業を行うものと思っていたら、熱中症の危険があるということで、体育を行っていないという学校があるようです。
 屋外の体育だけでなく、体育館での授業もないというところもあるようです。
 
 7月にはそういう話は聞いたことはなかったですが、今年は長梅雨だったので、そこまで暑くなかったから体育は行われたということでしょうか。
 
 9月になってからもしばらく残暑はあるような気がしますが、9月も同様に体育を行わない学校がでてくるのかどうか、通院される小中学生にお聞きしていこうと思います。
 
 一方で、体育をやっている小中学校もあり、運動会の練習が始まるといっているところや、ソフトボールをやっているという学校、また体育館での授業も途中でクーラーのあるところに移動して休憩があるというような話をしていた子もいました。

 8月からの授業再開という、これまでに経験をしたことのない事態のため、いろいろと試行錯誤なのかもしれませんが、外出の回避や運動制限が過剰にならないことも期待します。
 外出自粛・休校中に筋力低下を起こしている児童・生徒も少なからずいると考えられ、何が適度で適切かは難しいところですが、運動量の確保も必要かと思われます。

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 当院で野球選手(学童野球・中学野球・高校野球・大学野球・社会人野球・女子野球・ときには栃木ゴールデンブレーブスの選手)のリハビリを担当していただける理学療法士を募集します。
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 もちろん、野球選手だけでなく一般の整形外科としての運動器リハビリも担当していただきます。
 
 当院は10代の来院も多く、野球以外のスポーツも数多く経験できますが、種目では野球がいちばん多く来院されます。
 当院には屋外でボールを投げることのできるスペースがあります。天然芝なので、ときどき私が芝刈りをしています。
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 中学や高校の場合は、進路に関わるケースも多く、県内外の強豪高校を目指すために大会に向けてリハビリを行う中学生、高校の場合は県大会での勝利はもちろんですが、なかには大学のセレクションに向けて調整を行う選手も来院します。

 NPO法人野球医療サポート栃木のメンバーとして、栃木県高野連と協力をしていることもあり、私は県内の高校野球の大会には休診日を利用して、大会本部に入って試合中のケガや熱中症に備えています。
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 県内の高校野球だけは年間30試合以上、大会本部で待機しています。
 そんなこともあり、県内各地から当院を受診いただくようになり、当院周辺だけでなく、宇都宮市内の高校や県の北部や東部の高校からも、監督・部長の先生から当院の受診の指示をうけて受診する選手も少しずつ増えてきました。
 指導者の先生と顔の見える関係の構築も大切と考えており、当院の理学療法士が個人的に高校のトレーナーとして関わることも認めています。
 高校のベンチ入り選手のなかには、学童~中学時代も含めて、かつて当院で治療を受けたことのある選手も多数見受けられます。
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 中学野球は軟式、硬式ともに多く来院しており、硬式については上三川ボーイズと真岡ボーイズの2チームの野球肘検診も当院で担当させていただいています。この2チームからは甲子園に出場する県内外の高校でも活躍する選手が輩出されています。最近では、東海大相模の石田投手が甲子園で大阪桐蔭を相手に熱投をしましたが、真岡ボーイズの出身です。
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 選手個人での来院では小山市・下野市・宇都宮市・筑西市のチームからの来院が多いです。
 軟式は下野市・小山市・真岡市・栃木市・宇都宮市・上三川町・壬生町・結城市の中学が来院することが多いです。なかには益子町・高根沢町・さくら市・鹿沼市・茂木町・芳賀町・市貝町などからも来院される選手もいます。
 当院周辺の小山市・下野市・栃木市の中学は県大会で上位になることが多いです。

 学童野球も中学軟式と同様に、比較的広いエリアから来院されます。学童野球も下都賀地区が県の上位になることが多く、熱心なあまり肩・肘の痛みで多く来院します。女子の学童選手の来院も少し増えてきたような気がします。

 大学野球は関甲新の硬式野球の選手も含め、県内にある大学の選手が硬式も軟式も来院されることがあります。

 女子硬式野球は、小山市にエイジェック女子硬式野球部があり、男子のエイジェック硬式野球部もあり、さらに栃木ゴールデンブレーブスもあって、ときにこれらのチームの選手が来院されます。
 
 このように、様々なカテゴリーの選手のリハビリに関わることができる施設です。
 自分が関わった選手が中学や高校で活躍し、甲子園に出場する、大学野球で活躍する、プロを目指す、いつかはNPBの選手が出てくるというストーリーを体験できればと思います。女子野球も日本一を目指しているチームが近くにあり、そのチームの選手のケアに関われる可能性があります。
 
 そこで、当院では来年からのリハビリをパートでも常勤でも担当していただける理学療法士を募集します。現在勤務中の方も最短1月からの勤務をご検討いただければ幸いです。パート勤務希望の方は日曜・祝日の勤務からご検討下さい。
 
 まずはお問い合わせください。野球選手のリハビリを行いたいという意欲についておうかがいできればと思います。面談のうえでいろいろと決めていければと考えています。女性の理学療法士も歓迎です。
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 多くの学校が8/17から再開になりました。自治体や高校によっては、8/24からというところもあるようですので、8/24以降はほぼ全ての小学生~高校生が学校に通うことになるものと思います。

 例年ならまだ夏休みで、夏の高校野球が大詰めの時期になり、そろそろ宿題をがんばらないといけない頃かと思います。
 いつもの年なら8月はそれほど受診される方は多くないのですが、今年は学校の体育やクラブ活動も行われており、受診される人数は大きく変化していないようです。
 7月までの新型コロナウイルスの影響で減少していた頃よりはむしろ回復してきたようにも思います。

 一方、熱中症や最高気温のニュースが流れる時期でもあり、脚がつるというような話も聞かれるようになってきました。
 高齢者が明け方脚がつる場合、腰の病気としての腰部脊柱管狭窄症との区別も必要です。
 また、エアコンを夜は止めて寝るという方がまだまだいらっしゃるようです。
 熱中症の危険はもちろんですが、脱水傾向になっていわゆる「血液ドロドロ」に近づいた状態で目覚めることになります。
 わずかコップ1杯の水を飲んだだけで、朝食前に散歩をするという方も中高年以上の方で多く見受けられます。脳血管や心臓の血管への影響も懸念されます。
 水分の多めの補給を就寝前と起床後に行い、またエアコンはつけたまま寝るようにしましょう。

 自宅内の温度差を小さくするため、エアコン運転中も部屋の扉を開けたままにしておくことを強くおすすめします。

 来院された方に対して、体温測定を非接触型体温計で行っておりますが、暑さのためか高めに出る傾向もあります。
 新型コロナ感染で警戒する熱発症状との区別も行う必要があります。
 一応、37.5℃をカットオフ値とさせていただいており、これ以上の体温の方は内科受診をお願いし、当院の受診を控えていただくことといたします。

 何かと戸惑う夏ではありますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

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 甲子園の高校野球交流試合も終了しました。
最終日の8月17日に、栃木県出身の選手同士の対戦が実現しました。
東海大相模の石田投手(真岡ボーイズ出身)と大阪桐蔭の仲三河選手(小山ボーイズ出身)の対戦は、仲三河選手がレフトへヒットを打ちました。
真岡ボーイズは当院で野球肘健診を行ったり、多くの選手が来院することもあって、石田投手は中学の頃から知っていたので、高校へ行って精悍な顔になり、大阪桐蔭打線を相手に見事なピッチングをしたのを観ることができてうれしく思います。
リアルタイムでは観られなかったので、録画したのを帰宅後の夜中に観ました。

仲三河選手は直接お会いしたことはありませんが、強豪小山ボーイズから大阪桐蔭へ進学したという話は地元の野球好きには知られていたところです。

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鶴岡東にも上三川ボーイズから進学した選手もいます。
健大高崎にはベンチ入りはしていませんが上三川ボーイズや宇都宮中央ボーイズから進学した選手がいて、来年の大会も楽しみなところです。

知っている選手が育っていく姿を見るのは医療側としてもうれしいことです。
今後さらに上のステージで活躍する選手が出現することも期待しています。
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