薬師寺運動器クリニック院長のblog

栃木県下野市の日曜診療・祝日診療の整形外科・運動器リハビリ・スポーツクリニックである薬師寺運動器クリニックの院長がつづるブログです。 土曜日も月に2回程度の診療をして、週末に多く発生するスポーツやレジャーでの痛みに対してなるべくその日のうちに治療開始できるようにしています。 栃木県や茨城県西部の野球選手が数多く来院されます。 診療に関連して是非知っておいていただきたいことや、診療に限らず新たな情報を述べていきます。

2020年10月

 10月30日は17時から茂木町の栃木県立茂木高校野球部の練習を見学させていただきました。
 芳賀地区へ出かけるときは道の駅もてぎに立ち寄ることも多く、茂木は個人的には親しみのある町です。
 茂木高校野球部の佐山先生とは前任の小山南高校の頃からお世話になっており、そのご縁もあって、茂木高校野球部の選手あるいはそのご家族が当院を受診されることがあります。
 そのようなわけで、一度は茂木高校の練習を見学したいと思っておりました。
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 秋の日はつるべ落としで、練習開始の17時頃は薄暗くなり、第二グラウンドは照明に点灯をしての練習でしたが、日没と共に大変冷え込んで、選手の皆さんは寒いなかの練習でした。
 当院の理学療法士がサポートをはじめた文星芸術大学附属高校野球部とは対照的に、部員数が16名と少人数で、そのぶん、グラウンドを広く有効に使えるように思えました。
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 実戦を想定して送球を的確に行えるように、元気に声を出して動いていました。
 静かな町に選手の声が響きわたるかのようです。
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 いつもは益子から茂木へ向かい、その逆で帰ってくるのですが、清原球場まで30分ぐらいという監督さんの言葉もあったので、市貝・芳賀を経由して清原球場前を左折し、鬼怒テクノ通り経由で帰ってきました。
 途中に市貝の道の駅もあったので、次は明るいうちにドライブしてみようと思います。
 これからもときどき茂木高校グラウンドにはお邪魔させていただきます。
 ありがとうございました。

 11月14日土曜日から月に2回程度ですが、土曜の診療を開始します。
 年内は11月14日 11月28日 12月5日 12月26日に診療を行います。
 診療時間は土曜と同じ午後1時から7時です。

 日曜は初診の方が多く来院されます。平日は受診できない会社勤めの方の割合が高く、社保本人という保険証の分類が多くなります。
 また、レジャーやスポーツでのケガも多く来院されますが、たった今傷めたという方が多いわけではなく、土曜日かそれ以前から痛みがあったという場合もあって、日曜にしか来られない方が集中するという要素もあります。
 そこで、土曜の診療を行うことで日曜の受診集中が緩和することもねらいです。
 当面は月に2回程度の土曜診療ですが、いずれは非常勤医師の協力が得られれば、毎週のように実施したいと思うところです。
 土曜診療のある週は、日曜から土曜へシフトすることもご検討下さい。
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 10/24は久しぶりに晴れた土曜日で、休診日を利用して栃木県の高校野球の1年生大会 中部地区ブロックの予選のメディカルサポートとしての待機で県営球場へ出かけました。
 1年生大会は保護者も含めて無観客試合で、7イニング制で3試合行われました。
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 いつものことながら、県営か清原か迷うところです。
 滅多にケガは起こらないとはいえ、ときに骨折で病院へ搬送ということもあるので、時間のあるときには球場に出かけています。

 一方、千葉県ではちょうど関東大会が開幕して栃木県1位の國學院栃木が試合を行いました。中学の頃から知っている選手がタイムリーを打ったり、地元の選手が決勝点の犠牲フライを打ったようです。
 また、群馬1位の健大高崎にも栃木県のボーイズ出身の選手が2名いて、ホームランも打つ活躍もありました。
 いよいよ明日は、惜しくも栃木県2位だった地元下野市の石橋高校が、東の横綱とでも言うべき東海大相模と対戦します。正直なところ大変な相手ですので、どこまで善戦するかということになると予想されますが、活躍を期待します。
 4年前の関東大会出場の際は、市役所前に垂れ幕が出たのですが、一昨日の介護認定審査会で市役所に行ったときは出ていませんでした。
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 東海大相模のエース石田投手も栃木出身で、中学の頃から知っている選手なので、ピッチング内容も楽しみです。
 このほか、茨城の鹿島学園にも常総学院にも栃木出身の選手がいるようです。
 栃木県からは地元のみならず他県でも活躍する選手を輩出しており、野球が熱心な地域といえる思います。
 選手たちが故障やケガで活躍できなくなることがないようにサポートしていくことが当院のミッションのひとつと考えています。

 当院には理学療法士とは別に、健康運動指導士の資格も持つアスレティックトレーナーが勤務しています。
 アスレティックトレーナーはスポーツで言えば、ケガや故障から回復に向かう過程でのより現場復帰に近いステージで活躍する役回りでしょうか。競技特性に応じた運動プログラムを考えて、故障も防ぎパフォーマンスを上げるための指導を行うのが仕事です。
 これまでにも、高校2年の秋から高校球児の指導を開始し、高校3年の夏まで故障せずに引退した投手もいます。
 「ケガをしたら受診すればいい」ではなく、ケガや故障をしないためのアドバイスもさせていただくことで、練習や試合に出続けながら予防の運動も平行していくことができるかもしれません。
 特に、スポーツでの進学を考えている中学生や高校生は、3年生の春から活躍をして目立っておく必要があります。
 来年の春のためには、実は今から準備をしておくべきで、2月には全力でプレーできる状況を作っておく必要があります。
 進路に関わるということは、ある意味人生を左右する可能性もあるわけで、野球で言えば肩・肘・腰のような、その競技のプレーのなかで負担のかかりやすい部位のトレーニングをしておくべきかと思われます。
 予防接種が保険で実施できないように、予防のための運動も自由診療にはなりますが、その後の人生も考えて、トレーニングの指導を受けるかどうかご検討下さい。
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 一方、高齢者向けには、同じアスレティックトレーナーが健康運動指導士として転倒予防・介護予防の運動指導も行います。後期高齢者になると、「高齢なのだから仕方がない」という雰囲気があり、「じっとしていれば痛くない」と言いながらも家の中や周囲でいろいろな作業をする高齢者も多いです。
 内科の病気は「高齢なので仕方がない」とは言わないので、くすりを何年ものあいだ、何種類も内服し続けます。おかげで長生きにはなりましたが、足腰は弱っていく方が増えており、介護サービス利用者が多くなっています。
 いちばん転びやすいのは自宅内と考えてよく、住み慣れた自宅の中は安全都勘違いをしている方が多いように思います。
 自分で運動をできない方で外出もなかなかせず閉じこもり気味の場合は、集団での体操も低価格で行います。
 一方で、積極的に運動をしたいという意欲があり、個別での運動を希望する方にも対応させていただきます。
 介護保険サービスでの運動が十分に個別では行えてないというのが現状と思われるため、介護予防・転倒予防のために運動指導を当院で受けることもご検討下さい。
 
 

 下野市の介護認定審査会に長く関わっています。
 来週に担当の審査会があるため、資料が送られてきて目を通しているところです。
 健康診断の制度によって、内科の病気を早期発見する仕組みができあがっているため、多くの高齢者が内科に通院をしています。
 介護審査の書類には、80代後半以上の高齢者でも十数種類のくすりを飲んでいるというケースも見つかります。
 内科の疾患の早期発見と治療の継続によって、ますます長生きをすることが期待されます。
 痛くもない病気であっても、くすりを処方されていることが多いものと思われます。
 一方で、長く歩けないので室内は杖、屋外はシルバーカーという記載も見つかることもあれば、室内は這っているとかいざって動くといった記載が見つかることもあります。
 運動器については、高齢のため仕方がないという雰囲気がまだまだあります。
 健康診断の対象にはなりませんので、歩けなくても動けなくても、かかりつけの内科の先生は気にしないことも多いのでしょう。
 転倒を繰り返しているというような記載があっても、それを異常として転倒予防の対策を取ろうとされることは、介護審査の書類を見る限りは、少ないようです。
 いちばん転びやすいのは自宅の室内と思われますが、それよりも危険の少ない屋外をシルバーカー、危険の高い室内を杖と、むしろ逆の対応になっていることも多いです。
 事故の起こりやすい交差点に信号機をつけないで、ミラーの設置だけで対応しているようなものに思えるのですが。

 80代でも車の運転をしているという方が日常診療では多くなってきた気がしています。
 良くも悪くも北関東の車社会で、農村部の見通しのいい交通量の少ない広い道路であれば、高齢者ものんびり車を運転して、広い駐車場のある施設に出かけることはそれほど難しくはないと思われます。
 一方で、数百mの距離ですら、歩くのを億劫に思ってしまう傾向があり、隣の家まで回覧板を届けに車でいくという話も聞いたことがあります。
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 内科の治療を受けるのであれば、運動器の評価も並行して整形外科で受けていただきたいと思います。
 整形外科の医師が内科の疾患についてはもはや十分な知識がないように、内科の医師も運動器の疾患はわかっていません。
 湿布を処方しておしまいという、昭和時代の医療が平然と行われています。
 冷静に考えて、湿布を貼って転倒を防ぐことができるわけはなく、筋力やバランス保持能力を保つためには繰り返し運動をするしかないはずです。
 当たり前の話かと思えますが、高齢だから仕方がないとされているのが現状です。
 生命に関係ない運動器疾患ですが、生命に関わらないからこそ、長生きの時代に介護保険サービスを必要とする人が増えていると考えられます。

 運動器については、痛くもなければなんともないと思いがちですが、安定して片脚立ちができない人は60代以上で多く見つかりますし、片脚でイスからの起立については40代でも見つかります。
 運動器不安定症と呼ばれる疾患であったり、ロコモティブシンドロームと呼ばれる介護予備軍の状態です。
 大人が歩きたくないので、子どもも歩かせてもらえずに、すぐに車に乗せられてしまうので、修学旅行で身体が痛いと来院したり、高校に入学して電車通学が始まると疲れるとか膝が痛むといって来院するようになります。
 現在高齢になられた方々が自転車で通った高校に、今の高校生は電車+徒歩で通学していることも多いです。
 しっかり骨に負荷をかけないと、将来骨粗鬆症になる可能性も懸念されます。

 転倒予防への対応は理学療法士もしくはアスレティックトレーナーによる運動指導を行っています。病名がつけられるほどであれば健康保険を利用しての治療を80代でも行います。
病名はつくほどではないけれど、予防的に運動をしておくべき状況であれば、健康運動指導士の資格も持つアスレティックトレーナーが運動の指導を行います。
 転倒・骨折・手術・介護保険サービスとい一連の流れでかかる費用を考えれば、転倒予防の運動をしておいた方が安いはずです。
 どうぞお気軽にご相談ください。

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