薬師寺運動器クリニック院長のblog

栃木県下野市の日曜診療・祝日診療の整形外科・運動器リハビリ・スポーツクリニックである薬師寺運動器クリニックの院長がつづるブログです。 土曜日も月に2回程度の診療をして、週末に多く発生するスポーツやレジャーでの痛みに対してなるべくその日のうちに治療開始できるようにしています。 栃木県や茨城県西部の野球選手が数多く来院されます。 診療に関連して是非知っておいていただきたいことや、診療に限らず新たな情報を述べていきます。

2020年12月

 先日の神戸の学会の後、地図を見ると三宮と新神戸の駅はそれほど離れていないことに気づき、歩いてみることにしました。歩くだけなら密になることはまずありません。
 新大阪始発の新幹線に乗る方が消毒された直後の電車かもしれないという考えもあって、新神戸から新大阪までは自由席にのり、新大阪で乗り継ぐというプランで少し時間に余裕を持たせたので、三宮から新神戸まで最短ルートではなく、少しだけ洋館のある街並みを抜けてみようと思い、北野坂を目指して歩き出しました。
 学会の出張の際は街を歩くようにしていますが、神戸はこれまで全く歩いたことがなかったので、新鮮な光景で、スタバも洋館だったりして少しずつ洋館が増え、坂が急になリはじめる頃、偶然にダルビッシュミュージアムを見つけました。
 それほど目立つ感じでもなく、人の気配もそれほどない感じであったので、エレベータに乗り3階にあるミュージアムへ行ってみました。
 アルコール消毒とマスク装着が必要です。
 ダルビッシュのカブスからパドレスへの移籍が発表されたところですが、館内にはこれまでのユニフォームや使ってきた野球用品などが並んでいます。
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 一部を除いて写真撮影OKということで、展示物の写真も撮らせていただきました。
 学童野球の頃のグラブまで展示されているのは驚きでした。
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 最多勝記念のマスクを購入してみました。
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 その後は洋館をみながら新神戸の駅へ歩いてみました。
 全くノープランでしたが、いろいろなものを偶然見つけたりきれいな風景に出くわすことがあり、知らない街を歩くことは楽しいものです。

 車の移動中にFMを聴くことはたまにあるものの、休みの日に自宅でラジオを聴くことがほぼない自分ですが、お世話になっている宇都宮セントラルクリニックさんからの紹介で、宇都宮にあるレディオベリーでの番組収録に先日参加してきました。
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 前半が県内の医療機関の医師の専門領域について、いろいろと話を聴くという部分で、後半は企業に出向いてそちらでインタビューをするという番組のようです。その前半の部分にご指名いただき、私が登場することになりました。
 事前に大まかな流れの「台本」をメールでいただき、話をするかもしれない内容をいくつか想定して、文章を作成して収録に臨みました。
 なにせ初めてのことですので、多めに文章を作ってしまいましたが、早口になってもいけないだろうとかいろいろと気を回していると、結構な時間を文書作成にかけてしまい、同時に抱えていた仕事とあわせてPCに向かう時間が増えて、かなりの肩こりになってしまいました。
 全く縁のないラジオの世界でしたので、当然レディオベリーに行くのは初めてで、電車で宇都宮へ行き、駅からはレディオベリーまで徒歩で行きました。
 新型コロナの影響もあってか閑散としているオリオン通りを抜けて、予想よりも早くレディオベリーに着いてしまいました。
 局の内部は受付の方がいて案内してくれるわけではなく、玄関にある館内の電話で総務課に連絡してスタジオのあるフロアに行くよう指示をされ、オートロック解除になってエレベータで上がりました。
 やがてディレクターとパーソナリティのDJ Keiこと菊池元男さんが登場し、挨拶もそこそこに収録です。菊池元男さんはとちぎテレビで旅番組とかローカルヒーローの「ダイジ」の声をやっていた方ですね。
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 2週にわたって放送する内容を、あわせて1時間ぐらいで、意外とスムーズに収録は終わりました。
 学会発表のように多くの方に観られているわけではないので、そして菊池さんのリードで、緊張せずに収録ができました。

 1回目の放送は学会で出張して神戸にいたので、リアルタイムでは聴くことができませんでしたが、音声ファイルを後日お送りいただいて、やはり自分の声をスピーカーから聴くのは違和感がありましたし、自分の話しぶりも変な癖や無駄な相づちがあることに気づいたりして、当然ながらしゃべりのプロとの差を感じた次第です。
 申し遅れましたが、土曜の朝9時からの「DJ Keiの土曜学校」という番組です。
 2回目の放送は26日朝で、今年最後の放送ということになるようですね。
 貴重な経験をさせていただきました。
 ありがとうございました。
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 12/17に臨時休診をいただき、神戸市の神戸国際会議場で開かれた日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会および日本整形外科スポーツ医学会に参加してまいりました。
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 この時期に学会を開催することにもいろいろな意見があることと思います。
 実際、学会の発表者や座長の先生がオンラインでしか参加できないというケースも多くありました。
 所属の施設の方針で出張を認めないとか、近隣の県までしか出かけてはいけないなどの制限をしている大学や病院もあるようです。
 演壇には誰もいない発表を聴講するというのも変な感じでした。
 学会の会場入口では当然のようにアルコール消毒が置かれ、いつもよりもイスの間隔は拡げてありました。セッションによっては十数名しか会場に聴衆がいないということもありました。
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 機器展示ブースは医師より各会社の社員の人数が多く、書籍の販売コーナーもとても空いていました。

 侍JAPANのチームドクターである昭和大/國學院大の富田一誠先生からお誘いいただき、野球選手の治療に関わっている全国の整形外科医が集まる「野球に携わる医師のネットワーク」に参加させていただくことになりました。
 この学会の際に野球障害予防懇話会が開かれるため、挨拶もかねて神戸へ行ってまいりました。
 久しぶりの学会でいろいろ勉強をさせていただきました。
 また、特別講演で元横綱の貴乃花光司さんや元プロ野球選手の桑田真澄さんの話を聴くこともできました。
 臨時休診について、皆様のご理解をいただき誠にありがとうございました。
 また、臨時休診と知らずに来院された方にはお詫びを申し上げます。

 なお、学会では久しぶりにお目にかかった先生方や医療機器会社の知り合いと立ち話程度はしてまいりましたが、飲食を共にすることはなく、ひとりでホテルで過ごしておりました。

 往復の東海道・山陽新幹線は指定席を利用しましたが、計5列のうち窓側と3列席の通路側の計3列しか席を販売していないような印象で、乗客同士の距離を確保してありました。
 各駅構内も混雑している箇所はありませんでした。
 個人的にもアルコール消毒のボトルを持参し、適宜消毒をしながらの移動をいたしました。
 
 気温の低いなかの移動で、北陸以北での大雪もあった時期で、東海道新幹線の米原付近は雪景色であったのも印象的でした。
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 12/12に宇都宮市で栃木県野球協議会の設立総会が開催され、医療側の団体であるNPO法人野球医療サポート栃木のメンバーとして出席してきました。
 医療側からは理事には自治医大の飯島先生が就任し、私は協議会の事務局と実行委員の仕事を拝命しました。飯島先生が所用で参加できず、私が代理で出席しました。
 総会の様子はとちぎテレビのニュースで取り上げられました。
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 総会後は、県庁記者クラブに場所を移し、記者会見も行われました。
 栃木県の野球人口の増加・普及活動と障害予防、地域貢献などを目標に栃木ゴールデンブレーブスも含めて野球団体と野球選手の障害予防活動を行っているNPO法人野球医療サポート栃木が参加して、栃木県野球協議会が設立されました。
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 今後は大学野球や女子野球さらにはソフトボールとの協力も視野に入れて活動をしていくことになりそうです。
 各都道府県ごとに野球協議会を設立し、野球の普及活動・野球人口の拡大に向けた活動が行われるようにする流れがNPB主体の日本野球協議会を中心に作られつつあります。高校野球の次の100年の活動にも障害予防や野球手帳を作るということが示されているようですし、栃木はこういった流れをうまく捉えていると思います。
 他都道府県の医療側の組織には整形外科の先生方が関与していることが多く、そちらとの交流を図るようにもしています。他の地域の情報を栃木県野球協議会で共有できるように発信していくつもりです。
 栃木県を野球をキーワードに盛り上げ、また地域貢献できるように活動してまいります。

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 新型コロナウイルスの感染拡大によって、栃木県高野連とNPO法人野球医療サポート栃木が協力して実施してきた広域野球肘検診がこの冬は中止ということになりました。
 他の県でも検診が中止あるいは規模縮小というところもあるようです。
 また、栃木県野球連盟から学童野球のシーズンオフについてのアナウンスがあり、12/1-2/20がオフの期間として発表されています。連盟からの書面は下記のURLからご参照ください。

http://www.tbbl.or.jp/lkfile/201130news.pdf

 栃木の将来有望な選手をオーバーユースで成長の芽を摘んでしまわないよう、指導者の意識改革が求められます。
 昨年も検診の日に大会を組んでいた地域がありました。

 集団の検診は受けられなくても、個別でのエコー検査あるいはレントゲンまで追加しての検査を希望の選手はご相談ください。
 
 私はNPO法人野球医療サポート栃木の設立からのメンバーで、いまひとつ普及をしていないのですが「栃木県青少年野球団体協議会  野球手帳」の編集主幹をさせていただきました。
https://www.msbp-tochigi.com/

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 今後、日本野球協議会が、全国的に野球協議会の設立推進活動と、野球肘検診と野球手帳の普及活動を行っていくようで、栃木は比較的進んでいる県ではないかと思われます。
 私も日本野球協議会オペレーション委員会医科学部会にも関わらせていただくことになる見込みで、国内各地の野球選手の治療に関わっている先生方と交流が深められると考えています。
 栃木県野球連盟や栃木県民球団(栃木ゴールデンブレーブス)も中心となって、栃木県全体の野球協議会の設立がこの冬に行われ、そちらにも私は関わってまいります。

 栃木の野球選手を故障から守り、選手たちの活躍を栃木の野球関係者がサポートしていけるようご協力のほどよろしくお願いいたします。

 
 

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