薬師寺運動器クリニック院長のblog

栃木県下野市の日曜診療・祝日診療の整形外科・運動器リハビリ・スポーツクリニックである薬師寺運動器クリニックの院長がつづるブログです。 土曜日も月に2回程度の診療をして、週末に多く発生するスポーツやレジャーでの痛みに対してなるべくその日のうちに治療開始できるようにしています。 栃木県や茨城県西部の野球選手が数多く来院されます。 診療に関連して是非知っておいていただきたいことや、診療に限らず新たな情報を述べていきます。

2021年07月

 当院の関 理学療法士が「高校野球チームのサポート活動をしたい」という希望を伝えてきた日がありました。
 栃木の高校野球の大会の医療サポート活動を続けているご縁で、県高野連の委員をされていた文星芸大附属の八木部長先生にお願いして、文星芸大附属のグラウンドに関 理学療法士がある程度定期的にお邪魔させていただくようになりました。
 私も3回ほど行かせていただき、部員の皆さんから大きな声で挨拶を何度もいただいて、少々驚きましたが、礼儀正しい選手たちばかりです。
 今年の夏の大会の主力メンバーの中にも、5月にお邪魔した際にチェックをした選手がいて、そして今年のトーナメント表から佐野日大と準決勝、決勝で作新学院という想定をしていました。
IMG_6704
IMG_6692

 チームよりも早く球場入りして、選手と高根澤監督、八木部長先生の到着もお待ちして挨拶させていただきました。
 佐野日大は春は優勝しており、簡単に勝てない相手ですが、きっと勝つと信じて応援をして、9回2アウトまできて、少し応援の祈りが緩んでしまったかもしれません。
 本当に惜しく、悔しい敗戦でした。
 でも、選手と高根澤監督、八木先生には感謝です。
IMG_6679

 近いうちに、春も含めて甲子園に行く日が来ると信じております。
 当院のサポートも続けていき、理学療法士が甲子園の宿舎でサポートが出来ることを楽しみにします。
 ありがとうございました。
 新チームの躍進を期待します。

 7/17-18の2日間、奈良市で日本整形外科超音波学会があり、参加してきました。
 オンラインでも視聴できるのですが、主要な部分の公開は後日からになるということもあって、奈良まで行きました。私事ながら、そして恥ずかしながら、学会の1週間前に軽度の肉離れをふくらはぎに受傷し、腫れた右下腿でしたが、なんとか無事参加できました。
 学会では、全国の知り合いの先生と1年以上ぶりの再会が出来て、ありがたく思いました。
 IMG_6653

 奈良は栃木の同じく「海なし県」で、日本の「海なし県」の西の端が奈良県、東の端が栃木県という位置関係です。
 奈良時代、現在の下野市には奈良の東大寺、筑紫の観世音寺と共に、三戒壇とされた下野薬師寺があって、当院から20分ぐらい歩くと下野薬師寺の史跡に行けます。
 そんな背景もあってか、下野市は「東の飛鳥」と名乗ったりしています。千年以上前からの建物や仏像が残っていればよかったですが、仏教を広める地としての役割はとうの昔になくなっており、観光地でもない現在では「東の飛鳥」というのも少々恥ずかしい感じもしますが。
 IMG_6333 (2)

  昨年、新型コロナが拡大する直前に、やはり学会で奈良に行った際には日程の合間を縫って、興福寺と薬師寺に行きました。薬師寺のお坊さんのありがたいお話も、修学旅行の中学生や観光客向けで完成された芸の域に達していて、下野薬師寺の資料館の朴訥とした案内とは差があります。
 今回も奈良駅構内には、薬師寺を背景にした「せんとくん」のオブジェが飾ってありました。

IMG_6661

当院のすぐ近くを律令時代の東山道が通っていたらしく、国分寺・国分尼寺も近くにあり、さらにその西側には下野の国の国府もおかれていたことから、この地域は下野の国の重要な役割を果たしていた地域でした。

奈良時代は仏教、現在は奈良からは整形外科領域の超音波の学問が全国に向けて発信されています。

整形外科の超音波はここ数年で驚異的な進歩をしていて、修行僧のつもりで学ぶ姿勢も保ち続けないと、本当に置いていかれてしまうという危機感すらあります。10年前に優秀論文賞をいただいたときとは状況が変わってしまっています。

下野薬師寺の地にある当院が、栃木の整形外科超音波の普及の役割を果たせればいいなと思うところです。

 今年も栃木の高校野球をサポートしています。
 早朝起床し、対戦校の到着するよりも早く、7時前に球場入りする日もあります。
IMG_6627

 コロナの影響で開会式もなく、代わりに雨の中で開催された開始式では各高校の校旗が飾られ、翌日日干しされていたのも印象的でした。

IMG_6605

 7/16までに7試合に入らせていただきました。
 今年は雷雨のために日程の変更が3日続けてあったりして、予備日の7/16を試合に使うこととなりました。
 高野連の理事の先生方のご苦労も察するところです。
 7/16に梅雨が明けましたが、夕立の多い栃木県です。
 夕立の心配されるところでもあるのですが、今後の日程は1日2試合までかと思われるので、このまま無事に決勝まで終了することも期待します。
 シードも含めた組み合わせの関係で、予想外の結果があったり、私学どうしの対戦が早めに組まれたり、栃木の高校野球には意外性があって面白いと思っています。
IMG_6612 (1)

 県立高校にもベスト8に入るチャンスが充分にあるので、選手のみならず周囲も熱くなれるものと思います。
 応援も声を出さないという条件で再開されたので、ブラスバンドやチアリーディングの応援も行われる高校あって、2年ぶりの応援のシーンは感動的でもあります。
 
 当院で治療を受けていた選手たちも、敗れて涙を流したり、喜んでいる姿を球場や映像で拝見しています。
 首都圏と異なり、高校卒業まではそれほど転居をしないと思われるので、学童のころから高校卒業まで10年近く知っている選手もいて、高校3年で最後の大会前には感慨深いものがあります。
 当院には、栃木県の高校球児が数多く来院しています。
 
 テレビだけでなく、ネットを通じてすべての試合が配信されているようでもあり、スマホで出先でも見られるのはありがたいことです。
IMG_6586


大会期間中に学会参加もあって、7/17はサポートに入れませんでしたが、順調ならば7/23にもサポートに入る予定です。
引退をした選手たちは、次のステージとしての進学や就職にむけてがんばってほしいです。
野球を大学でも続ける選手には、時間のある時に受診をしていただき、肩・肘の状態の確認と、リハビリの可能性を検討されることをおすすめします。

 

当院周辺は多くの小学校~高校までは7/21から夏休み開始かと思われます。

大学生で文系の学部では、7月下旬に試験で8月から9月下旬まで休みというところが多いでしょうか。

夏休みに入ると、夕方にしか受診できなかった児童・生徒が午前中から来院できるようになります。

高校によっては夏休み突入と思わせておいて、課外授業が朝からみっちりと行われ、夕方にならないと受診できないのは同じ、というところもあるかもしれません。

予約制になってからは以前ほど夕方に集中ということはなくなっていますし、逆に11時台に受付をする方も減っているぐらいで、待ち時間が長くなる場面は少なくなっています。

病状が安定していてリハビリ主体であれば、子ども医療で治療の出来る小中学生(下野市は高校生まで)は、自分で徒歩・自転車あるいは電車利用で来院することもおすすめします。

大人の運転する車で来院するのが楽ということがわかっていると、自分の足で歩きたくないという方が多く、すぐに疲れる・身体が痛いという訴えになることがあります。

大人の車を期待して、夕方に受診を希望すると、早い時間から治療が受けられるという夏休みのメリットを活かせません。

いろいろな意味で成長する夏にしましょう。

CIMG7861

このたびの南関東から伊豆での大雨で被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。

また、新幹線のストップで影響を受けられた皆様もお疲れさまです。

当院では定期的に整形外科リハビリテーション学会の山本昌樹先生にリハビリのご指導をいただくのですが、今回の大雨で新幹線ストップとなり、7/4の臨床指導が中止となりました。

梅雨の後半に大雨が降ることは珍しいことではないのかもしれませんが、線状に雨雲ができて甚大な被害が出るという話は、梅雨に限らず、耳にする機会が増えたように思います。

7月中旬ぐらいまでは梅雨空が続くことも想定されます。

内陸平野部の当院周辺は、地盤としては安定しているのかもしれず、古墳が多く残っていたり、奈良時代の薬師寺の史跡が残っていたりします。安定した地盤に古墳や国分寺・国分尼寺・薬師寺を建立し、東山道も通っていたのかもしれません。

周辺の河川は2019年10月に大雨で氾濫危険水域になったことは記憶に新しいところです。その川のひとつである田川は上流の宇都宮駅の近くで氾濫したわけです。

さて、梅雨に入り多くの方に天候が運動器の調子に影響があるかどうか、確認をさせていただいています。

中高年以上の方では、何らかの影響があると訴える方の割合が高くなる印象です。

関節痛であったり、肩こりであったり腰痛であったり、重たい・だるい、違和感など、様々な表現になりますが、強い症状ではないため、新たな医療の介入が必要というほどではないようです。

7月2日(再放送7月3日)のNHK「チコちゃんに叱られる」ではどんよりとした天気の時に憂うつになる件についての問題が出ていました。

天気が悪いと調子が悪くなるという現象にちょっと関連した内容で、興味深く拝見しました。

身体には自律神経があり、体調の変化に対応していると思われます。天気の悪い日はのんびりと家で過ごしていいという状況にない人たちは、少し仕事・作業のペースが落とせるといいのでしょうが、そうもいかないことが多いわけで、自分なりにリフレッシュできることをあらかじめ見つけておけるといいのでしょう。

あと2週ぐらいで梅雨が明けるといいですが。
IMG_6479



↑このページのトップヘ