6月15日は水曜日でありながら午後を休診とさせていただき、6月16日からの3日間、札幌市で開催された日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会と日本整形外科スポーツ医学会学術集会の合同学会に参加してきました。それぞれJOSKASとJOSSMと略され、この合同学会もJOSKAS-JOSSM2022と呼ばれておりました。
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コロナ禍の始まる直前、2020年の新年を札幌で迎えたのですが、それ以来2年半ぶりの北海道です。
JOSKASは札幌で行うのが恒例となっており、毎年1回は札幌に行っていたので、2年半という時間は大変長く感じました。
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栃木から北海道に行くには、飛行機の便数を考えると羽田を使うことになり、ときどき人身事故で止まってしまう宇都宮線におびえながら、まずは品川に向かいます。
上野東京ラインができてからは浜松町からモノレールというルートは使わず、品川から京急の空港特急を利用することがほぼ全てとなりました。

かつて月島に住んでいたことがあり、その頃は羽田までは電車なら勝どきから大江戸線で大門にでてモノレール、車なら首都高で30分ぐらいで、とても便利だったのですが、北関東は空港が遠いのが残念なところです。

電車のトラブルが起きても対応できるよう、時間に余裕を持って移動することもあり、羽田の離陸は16時過ぎで、新千歳空港からJRのエアポートライナーに乗り継ぎ、札幌についたのは19時半でした。


この時期、本来なら「梅雨のない」北海道は爽やかな晴れの天気を期待するところですが、今年はあいにくの雨で、事実上梅雨といった天気でした。



整形外科はスポーツ医学の運動器の部分も担うため、トップアスリートの講演あるいは座談会のようなイベントがプログラムのなかに組み込まれることがあります。
JOSKASやJOSSMだけでなく、日本整形外科学会学術総会でも行われることがあって、これまでにも柔道・スピードスケート・ソフトボールのメダリストや、NPBの有名選手だった方々の話をきいてきました。
先日の神戸での学会では柔道の井上康生さんの話を聴くことができましたし、侍JAPAN監督になった栗山英樹さんの話を聴くことができました。

今回のJOSKAS-JOSSMは北海道大学の2名の先生がそれぞれの学会長をしており、北海道日本ハムファイターズは北大の整形外科の先生がチームドクターということもあり、再び栗山英樹さんの話を1時間かけて聴くことができました。
会場に集まった整形外科医+理学療法士へのグーグルフォームを用いたアンケートを行い、その結果について栗山監督がコメントをするという形式で行われました。
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だいぶ落ち着いてきたとはいえ、まだまだ感染予防策が求められる状況で、会場入口では体温測定が行われ、その日の体温を記したシールをネームホルダーに貼り付けなければいけないなどの措置がとられていました。
参加している人数も以前よりは少なく、まだ学会参加に制限をかけられている大学や病院もあるのかなと思わせられました。


そんななか、かつて勤務していた東京警察病院整形外科の先生方とも約3年ぶりの再会もできました。
会食もできて、いろいろと情報交換・共有もできました。

JOSKASの参加の際に恒例となっていた札幌ドームでのプロ野球観戦もできました。
前回はまだ大谷翔平投手がいる頃だったかもしれません。
今回は北海道日本ハムと千葉ロッテの試合で、リーグ戦再開の金曜の夜で、もしかしたら佐々木朗希投手が投げる日かもという期待もしていたのですが、残念ながら登録抹消期間になってしまい観られませんでした。
今シーズンで札幌ドームでのプロ野球はおしまいと思われ、見納めでもありました。
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最終日は昼前まで聴講し、千歳に移動するまえのわずかな時間を利用して、これまたこの時期に札幌に来たときは恒例の北海道大学キャンパス内の散歩もちょっとだけしました。
この日はようやく日差しもみられて、外を歩きやすくなりました。
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この大学は公園のような緑に囲まれた美しさがあり、できることならこの大学で学びたかったといつも思うところです。
昨年の東京オリンピックのときは、マラソンコースの一部が北海道大学のキャンパス内の道路だったのが記憶に新しいところです。
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時間があれば北大総合博物館も見学したかったのですが、断念して空港へ移動しました。

夜に宇都宮での会があって、早めに飛行機に乗らなければいけなかったためです。

途中、北広島の近くでは建設工事中の新球場「エスコンフィールド」が車窓から見えました。
来年の学会の際にも観戦ができればいいなと思います。
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3泊4日で約5万歩の歩行でした。
臨時休診にご理解をいただきありがとうございました。
私のような開業医が、このような学会に参加しているケースはまれだろうと思います。
熱意を持って診療を行うという当院の理念のためには、必要な出張と考えております。