薬師寺運動器クリニック院長のblog

栃木県下野市の日曜診療・祝日診療の整形外科・運動器リハビリ・スポーツクリニックである薬師寺運動器クリニックの院長がつづるブログです。 土曜日も月に2回程度の診療をして、週末に多く発生するスポーツやレジャーでの痛みに対してなるべくその日のうちに治療開始できるようにしています。 栃木県や茨城県西部の野球選手が数多く来院されます。 診療に関連して是非知っておいていただきたいことや、新たな情報を述べていきます。

2022年07月

広島での整形外科超音波学会と香川県丸亀市のクリニック見学(その1)

整形外科領域の超音波像を用いた診断や治療については、ここ10年ぐらいで劇的な進歩・発展をしており、この領域に関心を持つ若い整形外科医の増加によって、どんどん研究や報告が行われるようになりました。

二十数年前は乳児股関節以外では整形外科の超音波はごく一部の先生方が肩や手の領域で細々と発表をするぐらい、当時はまだ学会ではなく研究会で、1日あたり15題程度の演題の発表が行われるぐらいでした。

当時は教科書もなく、教えてくれる先生も近くにはおらず、肩の超音波検査を見学するために、当時名古屋の名鉄病院に勤務されていた杉本勝正先生(現在は名古屋スポーツクリニック)の外来診療を訪ねていったことがあります。

その後、当時は秋田大学にいた皆川洋至先生のグループが一気に知見を広めて、整形外科の超音波領域を国内外でリードするようになりました。この頃に秋田に見学に行けばよかったと後悔したりします。

書籍もどんどん出版されるようになり、若い先生たちが勉強しやすい環境が整っていて、うらやましい限りです。

日本整形外科超音波学会には、当時の日本整形外科超音波研究会から20年以上連続して参加しています。東京や大阪、長野にセミナーに出かけたこともありました。

今年の日本整形外科超音波学会は広島での開催でした。
広島は何年か前に日本整形外科学会の際に飛行機で行ったことがありましたが、空港から遠いというイメージもあり、今回は新幹線にしました。
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さらに今回は香川県に開業された戸谷先生のクリニックの見学も兼ねた遠征で、岡山から瀬戸大橋を渡るとすぐに丸亀市ということもわかり、新幹線を岡山で降りて、瀬戸大橋線を行く特急電車に乗り換えるというプランです。学会前日の7/22の朝に栃木を出発しました。

戸谷先生も日本整形外科超音波学会を通じて知り合った先生です。


なぜか岡山からの特急はアンパンマンの描かれた電車でした。作者のやなせたかしさんが高知県出身で、四国内を走る電車の一部がアンパンマンが描かれているということでしょうか。

朝出発して、最寄り駅の宇多津についたのは昼頃で、まずは戸谷先生おすすめの讃岐うどんの店で、冷や天おろしを食べました。
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店の前には広島やなにわナンバーの車も止まってました。

その後、丸亀整形外科とだにクリニックまで移動して、新しい施設の見学をさせていただきました。

ホテルのような受付~待合室で、診察室も3つあり、ひとつを予診の部屋としてうまく活用されていました。
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MRIもあり、日帰り手術も行える施設ということで、あっという間に患者さんがあふれるぐらい来院するのではないかと思われました。

処置室の超音波は高精細な画像で、また処置用のベッドは高いところまで上昇するので、戸谷先生が立ったまま注射できるようになっていました。

他の施設を見学するとその施設ならではの工夫が随所にあって、参考になります。当院に応用できるところは取り入れていきたいと思います。

19時過ぎまで見学をさせていただきました。
やはり西の地域は日が沈むのが遅いため暗くなるのも遅いようです。
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もう一度見学に行く予感のする施設でした。
帰りもアンパンマンの電車でした。
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終点の岡山に着くときはアンパンマンの車内アナウンスもありました。(その2につづく)

7月8日から今年も全国高等学校野球選手権栃木大会が始まりました。

大会に向けて練習をするなかで、肩や肘を痛めて通院する選手が毎年いるわけですが、今年は人数がいつもより少なかったように思われます。
特に高校3年生の受診は数名で、高2~高1の大会には出場しない選手の受診が主でした。
障害予防の意識が高まった結果、受診が減ったとしたらいいことですが、実際のところはわかりません。
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下野市・小山市・真岡市・上三川町・壬生町や、宇都宮市南部などには、学童野球・中学野球の頃から当院に通院していた選手が数多くいて、高校によっては、ベンチ入りメンバーの半分近くが過去に当院の受診歴があったりします。

栃木で高校野球を続けている選手については、大会プログラムと照らし合わせながら、ベンチ入りの有無や、ベンチ入りした場合の背番号などの確認をしています。

高校卒業後も、「球歴ドットコム」などで進路を確認したりして、当院で野球に関連して治療を受けたことのある選手のデータベースを作っています。

大人から学童まで、引退してしまった選手、県外に進んだ選手なども含めれば1800名弱のデータがここ数年で集まりました。

ベンチ入りメンバーの変更や春と夏では背番号が変わるなど細かく変化するため、少々マニアックなデータのチェックが必要だったりします。
最近は女子野球も少しずつ増えているので、兄弟のみならず、姉妹のチェックをすることもあります。

一度、大会本部にとちぎテレビ実況の篠田さんが「○○高校のこの選手は××高校を卒業し△△大学に進んだあの選手の弟かどうか」と尋ねに来たことがあって、そのときに自分の記憶が役立ったことがありました。そのときに「兄弟で投球フォームがそっくりなので」と篠田さんが言っていたのも印象的で、「フォームのイメージまで頭に入っているなんてすごい!」と思った記憶があります。
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もちろんデータベースは門外不出ですが、たまたま自分の頭に入っていた選手の兄弟関係で、すらすらと答えられたというエピソードです。

当院には県内各地あるいは茨城県西部の多くのチームから選手が来院します。

学童の頃から知っている選手が、高校野球で活躍する姿を球場やテレビ・ネットの中継で観たり、高校を経てさらに上のカテゴリーで活躍されているのを知ると、大変うれしく思います。

当院の仕事の結果だけで活躍するわけではなく、練習の賜物としての活躍でしょうが、どこか少しだけでもお役に立てたすれば、よかったと思うところです。

治療に関わったことのある選手をできるだけ現場で観るため、医療サポートの際もどの球場に行くかは対戦カードを考慮しています。

野球に興味のない整形外科の先生の施設よりも、野球選手の治療に力を入れている当院の受診をご検討ください。

今年は中学硬式野球1試合、高校野球はここまで十数試合、大学野球2試合、社会人野球2試合、栃木GBの試合3試合、NPB甲子園で1試合・札幌ドーム1試合といった観戦をしています。

こうしてみると、いちばん観戦しているのは高校野球ですね。

夏の数試合と、交流戦、秋季大会、1年生大会とでまだ十数試合は観戦するような気もします。

この夏は学会参加の関係も会って、準決勝が観られないのが残念です。






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