國學院栃木が甲子園の開幕戦に勝利して2回戦に進み、地元紙ではトップ記事のみならず社会面でも記事になりました。かなり大きな扱いです。
作新と比べれば栃木県出身者の比率が少ないですが、それでも何名か小中学生の頃に診察したことのある選手がいます。
都内や埼玉南部と比べると、転居する人も少ないと思われ、学童野球の頃から知っている子が、高校卒業までときどき受診しながら育っていくのを、診察室だけでなく、県大会の球場やテレビで見届けることも少なくありません。
球場のスタンドには、望遠レンズをつけた一眼レフを手にした若い女性も珍しくなく、高校に入学してからの「追っかけ」的なファンもいるのかもしれません。
どことなく週末ヒロインとか会いに行けるアイドルといったものと近いような気もしなくもないですが。違うか。
そういえば栃木県出身の大島優子さんの担任だったという先生が高野連にいたような気もするわけで。
そんな大島優子さんの妊娠のニュースも流れましたね。
栃木県はコミュニティがそれほど大きくないため、知り合いの知り合いぐらいのレベルで有名な人がいたり、診察したことのある選手がプロ野球選手になったりということがありえる地域です。
話を戻すと、野球選手が治療で通院している間は、リハビリに毎週のように来院し、診察室で月に数回は話をするので、その期間は親戚のおじさんよりも会っているはずで、また、選手や監督の家族ぐるみで受診されるケースなどもあり、こちらとしても親近感を持って治療に当たります。
すでに甲子園で応援してきたというような話も聞かれました。
当院の近所の中学が3年前に県大会を勝ち進み、県で準優勝して関東大会に学校史上初めて出場したことがありますが、そのときの優勝チーム・小山城南中のエースが今回の國學院栃木の2年生エース盛永投手でした。
当時、中学軟式で144km/hの速球と言われており、栃木の野球界では知られていましたし、中学引退後に「炎の体育会TV」に出演したこともありました。
國學院栃木以外はすでに新チームになり、秋の大会のシード校を決めるために8月20日から開催される「交流戦」に向けて、練習試合がどんどん行われています。栃木の一部の高校球児は「あの盛永と中学の時に対戦したことがある」という経験も誇りに、それぞれのチームで主力メンバーとして練習あるいは練習試合に励んでいるものと思われます。
せっかくの交流戦ですが、無観客で開催と発表されてしまいました。
一方、國學院栃木の次の対戦は智弁和歌山です。期待しましょう。
雨で延期ということにならなければ、休診日なのでじっくりテレビ観戦ができそうです。
試合翌日の新聞記事も楽しみです。
夏の甲子園が終わらないうちに言うのも何ですが、栃木の秋の大会では作新のリベンジもあるでしょうし、甲子園帰りの國學院栃木がそのままエースでいる盛永投手を中心にどんなチームになるか、少し流れの変わった感のある栃木の高校野球を楽しみです。