薬師寺運動器クリニック院長のblog

栃木県下野市の日曜診療・祝日診療の整形外科・運動器リハビリ・スポーツクリニックである薬師寺運動器クリニックの院長がつづるブログです。 土曜日も月に2回程度の診療をして、週末に多く発生するスポーツやレジャーでの痛みに対してなるべくその日のうちに治療開始できるようにしています。 栃木県や茨城県西部の野球選手が数多く来院されます。 診療に関連して是非知っておいていただきたいことや、診療に限らず新たな情報を述べていきます。

2022年08月

國學院栃木が甲子園の開幕戦に勝利して2回戦に進み、地元紙ではトップ記事のみならず社会面でも記事になりました。かなり大きな扱いです。
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作新と比べれば栃木県出身者の比率が少ないですが、それでも何名か小中学生の頃に診察したことのある選手がいます。

都内や埼玉南部と比べると、転居する人も少ないと思われ、学童野球の頃から知っている子が、高校卒業までときどき受診しながら育っていくのを、診察室だけでなく、県大会の球場やテレビで見届けることも少なくありません。

球場のスタンドには、望遠レンズをつけた一眼レフを手にした若い女性も珍しくなく、高校に入学してからの「追っかけ」的なファンもいるのかもしれません。

 

どことなく週末ヒロインとか会いに行けるアイドルといったものと近いような気もしなくもないですが。違うか。

 

そういえば栃木県出身の大島優子さんの担任だったという先生が高野連にいたような気もするわけで。
そんな大島優子さんの妊娠のニュースも流れましたね。

栃木県はコミュニティがそれほど大きくないため、知り合いの知り合いぐらいのレベルで有名な人がいたり、診察したことのある選手がプロ野球選手になったりということがありえる地域です。



話を戻すと、野球選手が治療で通院している間は、リハビリに毎週のように来院し、診察室で月に数回は話をするので、その期間は親戚のおじさんよりも会っているはずで、また、選手や監督の家族ぐるみで受診されるケースなどもあり、こちらとしても親近感を持って治療に当たります。

すでに甲子園で応援してきたというような話も聞かれました。


当院の近所の中学が3年前に県大会を勝ち進み、県で準優勝して関東大会に学校史上初めて出場したことがありますが、そのときの優勝チーム・小山城南中のエースが今回の國學院栃木の2年生エース盛永投手でした。

当時、中学軟式で144km/hの速球と言われており、栃木の野球界では知られていましたし、中学引退後に「炎の体育会TV」に出演したこともありました。

國學院栃木以外はすでに新チームになり、秋の大会のシード校を決めるために820日から開催される「交流戦」に向けて、練習試合がどんどん行われています。栃木の一部の高校球児は「あの盛永と中学の時に対戦したことがある」という経験も誇りに、それぞれのチームで主力メンバーとして練習あるいは練習試合に励んでいるものと思われます。

せっかくの交流戦ですが、無観客で開催と発表されてしまいました。

一方、國學院栃木の次の対戦は智弁和歌山です。期待しましょう。
雨で延期ということにならなければ、休診日なのでじっくりテレビ観戦ができそうです。
試合翌日の新聞記事も楽しみです。

夏の甲子園が終わらないうちに言うのも何ですが、栃木の秋の大会では作新のリベンジもあるでしょうし、甲子園帰りの國學院栃木がそのままエースでいる盛永投手を中心にどんなチームになるか、少し流れの変わった感のある栃木の高校野球を楽しみです。

広島での整形外科超音波学会と香川県丸亀市のクリニック見学(その2)


関東にいると岡山と広島の距離あるいは移動時間がどのくらいあるのかという感覚がなかったのですが、香川県丸亀市から広島市への移動は1時間半ぐらいで、意外と短いと思いました。

7/23は朝から広島駅北口のコンベンションホールでの学会がはじまり、第7波のコロナの感染拡大でも900人以上の参加者がいたようです。前日見学させていただいた戸谷先生ももちろん会場に来られていました。

20年前の学会になる以前の日本整形外科超音波研究会の頃とは、隔世の感があります。演題も多くなってすべてを聴講することはできず、8月に入ってからオンデマンドで聴講をしていますが、整形外科の学問の中でも短期間でものすごく進歩した領域で、話についていくのが大変になってきました。

今回の学会は広島大学の中島祐子先生が会長で、女性目線でいろいろと準備をされており、会場内に花が飾られていたり、地元のお菓子をこだわりをもって休憩スペースに準備されていたり、ランチョンセミナーのお弁当も広島にこだわった2種類の弁当から選べたりと、細かいところまで気配りがされていました。

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初日の夕方には、福岡ソフトバンクホークスの前監督の工藤公康さんの講演と、野球肘検診についてのシンポジウムもあり、盛り上がりました。

学会の際は近くの球場でNPBの試合があればチケットを取って観戦に行くことがあり、5月は甲子園で阪神タイガース、6月は札幌で北海道日本ハムファイターズの試合を観戦したのですが、広島は球場が駅から近いものの、残念ながら日程が合わず、広島カープはこの日は神宮で東京ヤクルトスワローズと試合でした。
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ひとり寂しく広島風お好み焼きを食べ、それでも一度も行ったことのない球場を眺めておこうと思い、散歩がてら球場まで行ってみました。
線路沿いの道路には、山本浩二さんからの歴代4番打者のパネルや、現在の広島の主力選手のパネルが掲示されていて、途中のローソンや東急インの看板も赤くなっていたり、マンホールもカープのマークだったり、試合の日は盛り上がるのだろうなと思われました。
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そして岸田総理も広島でした。
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下野市の介護審査会の宿題があったので、おとなしくホテルで書類に目を通し、翌朝の2日目の学会へ。

2日目は朝から凍結肩に対する治療戦略についてのセッションの聴講です。
当院ではサイレントマニピュレーションと呼ばれる手技の導入は見送っていますが、自治医大の先生方が凍結肩については研究をされており、関連病院のうち主に石橋総合病院で実施していただいています。その後のリハビリを当院で行うことは多いため、関心のある領域です。
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その後もエコーガイド下の注射についてや、エコー診療の落とし穴についての講演を聴講し、会長講演と閉会式で学会が終わりました。
初の女性の会長として準備をたくさんされてきたであろう中島祐子先生に拍手を送ります。

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広島駅に移動すると、東海道新幹線では見かけなくなった500系という新幹線が停まっていました。数回乗った記憶しかないですが、東海道では短命だった印象で、山陽新幹線では走っているのに、何で東海道からは消えてしまったのでしょうか。

広島からは新幹線を乗り継ぎ、栃木まで6時間ぐらいでしょうか。
勉強になった2日間でした。
日曜診療を臨時休診とさせていただき、ありがとうございました。
学んだことを日常診療に活かしてまいります。

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