薬師寺運動器クリニック院長のblog

栃木県下野市の日曜診療・祝日診療の整形外科・運動器リハビリ・スポーツクリニックである薬師寺運動器クリニックの院長がつづるブログです。 土曜日も月に2回程度の診療をして、週末に多く発生するスポーツやレジャーでの痛みに対してなるべくその日のうちに治療開始できるようにしています。 栃木県や茨城県西部の野球選手が数多く来院されます。 診療に関連して是非知っておいていただきたいことや、診療に限らず新たな情報を述べていきます。

2024年01月

 2023年11月に小山地区医師会下野支部からの依頼で、「ロコモティブシンドローム」(通称ロコモ)に関連した下野市市民公開講座の講演を市役所会議室で行いました。内科の先生たちが中心の医師会においては、ロコモはまだ認知度が高くなく、内科の先生たちと連携することの多い市役所の担当者も「フレイル」に関心があっても、ロコモはあまり興味はないのかもしれず、当然、会場へお越しいただいた中高年以上の年齢の方々もロコモについては話を聞いたことがなかったような印象でした。
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 12月には栃木県野球連盟の強化部長である大竹俊行様からの依頼をいただき、芳賀町野球連盟設立50周年の講演会で野球肘や野球肩の話を学童野球指導者に行いました。大竹様は国体で栃木県代表の軟式野球の監督をされていますし、とちぎテレビの高校野球の解説もされているので、ご存じの方も多いかと思います。
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 さらに、2月初めには宇都宮のホテルを会場に、宇都宮市学童野球指導者協議会で講演会の講師を行う予定です。

 町医者なので、学問の世界からは遠ざかっており、1年に3回も講演をすることなどないはずなのですが、いろいろとご縁をいただきました。

 講師を引き受ける以上は、十分に時間をかけて準備をしないといけないと考えますので、9月下旬から何となく構想を練り、パワーポイントで試行錯誤しながらスライドを作成しています。
 講演で使う写真の準備も必要で、これまでのストックを探したり、新たに撮影に出かけたりとそれなりに動き回ります。
 
 本業ではない仕事というのも楽しかったりするので、夜な夜なPCに向かい、深夜に作業がはかどるタイプということもあって、気がつくと2時過ぎということも多く、帰宅の際に新聞配達のスーパーカブ何台かと遭遇することも珍しくありません。

 野球のシーズンが終了した12月から2月上旬にかけては、野球に関連した会合、イベント、勉強会が目白押しです。栃木では「とちぎ野球フェスタ」や野球肘検診が行われ、どちらにも関わっており、打ち合わせが何回も行われましたし、オンラインでの野球関連の勉強会にも受講者として聴講もしており、慌ただしい時期でもあります。

 あとひとつの講演をなるべくいいものにできるよう、休診日も利用して準備に励みたいと思います。

 2022年までは毎年札幌でスポーツ整形外科の学会があったのですが、学会の再編成に伴い札幌で行うわけではなくなり、2023年は新しいスポーツの学会が広島で行われました。

 札幌で学会が開かれていた当時は、NPBの試合日程を調べて札幌ドームでの北海道日本ハムファイターズ試合が開催される日と重なる場合は、チケットを取って学会後の夜に試合観戦というのが楽しみのひとつでした。

 昨年の広島での学会の開催の際も、行ったことのないマツダスタジアムでの試合をひとり雨の中観戦しました。
 
 2023年のエスコンフィールドでの公式戦も観戦したかったのですが、学会もないのにプロ野球のみ観戦に行くという時間が作れず、年末を迎えてしまいました。
 たまたま北海道に行く用事ができたので、そして野球のない日でもエスコンフィールドは営業しているという話を聞いていたので、ホームページを調べてみると、年末年始はグラウンドに降りられるというイベントもあることが判明し、大晦日に新千歳空港到着後、JRでそのまま札幌には行かず、はじめて北広島駅に降り立ちました。

 広島市の隣に東広島市がありますが、その昔広島出身の人たちが開拓したらしい北広島市は千歳と札幌の間にあります。

 大晦日で混んでいて着陸がすぐにできなかったようで、新千歳空港の到着も遅れ、空港内で遅めの昼食を取ってから向かったので、北広島到着は15時過ぎになってしまいました。

 予想していた以上に北広島駅の周りは静かな街並でした。駅前にタクシーが1台いたので、それに乗って雪道を球場に向かいました。

 長い坂道のうえにエスコンフィールドはあるので、タクシーの運転手さん曰く「駅から歩く気はしない」という道のりです。雪のない季節の試合前ならのんびり散歩してもいいかもしれませんが、試合後も駅まで歩くのはちょっと億劫な感じが確かにします。
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 でも、坂を上がって行くにつれて全貌を見渡せるようになると、エスコンフィールドの大きさに圧倒されます。
 雪で薄暗い時間帯でしたが、春や夏は気持ちがよさそうなロケーションかなと想像しました。
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 ファイターズのグッズショップや飲食できる店も限定的ながら営業していることもあり、試合がなくても球場内は無料で入れるようです。スタンドにも入れるので、スタンドから見下ろせるブルペンの様子もわかりました。
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 今回はホームベース付近に「神社」をつくり「初詣」をできるようにするイベントですが、年末から開催しているため大晦日は大変空いている状況で、グラウンドのフェンス周囲のアンツーカー部分だけですが、降りることができました。

 ベンチに腰を下ろすこともできました。
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 天然芝はもちろん、人工芝も触っちゃダメという指導でちょっと残念でしたが、グラウンドレベルから見上げるスタンドや天井、あるいは大きな窓は他の球場とは違う「建築作品」という感じです。
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 春・夏の試合のある日だけでなく、試合のない日にももう一度行ってみたい気がします。
 ホテルやサウナの利用や、球場で作っているビールを飲んだり、今回観られなかったショップに立ち寄ったり、野球以外の楽しみもありそうです。

 何年後かにJRの新駅ができると、電車の利便性もよくなると思われ、北海道への旅行や出張の楽しみが増えるはずです。個人的には。

 

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