例年4~5月に小学校~高校では児童・生徒の検診が行われます。
学校医には内科または小児科、眼科、耳鼻咽喉科の医師と、歯科医師が必要ですが、現在は整形外科医が必要とされていません。
学校検診では、背骨が横に曲がってしまう側弯症の発見のためチェックを行いますが、なぜかこれを内がまたは小児科の医師が担当しているのが一般的です。
整形外科のトレーニングを受けていない医師が側弯症のチェックを求められること自体が無理があると思われますが、この制度は当分の間変わることはなさそうです。
ですから、迷ったら二次検診で整形外科受診をするようにと指示を出すはずなので、児童・生徒の皆さんが二次検診として来院されることがあります。
全く何ともない・側弯が存在しないということも少なくありません。これは一安心と言うことになります。
一方で、装具療法をした方がよいと思われ、専門的な治療を行う自治医大の小児整形外科に紹介をするケースもあります。
手術が必要なケースがいきなり来院するということは、運動器の検診が定着してからはなくなっていますが、やはり前年度に側弯を発見されていなかったと思われるケースはあります。
急激な成長をする時期でもあり難しいところです。
ある学校の学校医を委託され、運動器に特化させていただくという条件で引き受けていただいていますが、「学校内科医」とされてしまっています。
アイデンティティとしては内科医という表現に抵抗感のあるところです。
運動器に特化しているため、学年によっては実際にしゃがみ込みとお辞儀で床に手が届くか、腰をそらして腰痛が誘発されないかを実際に確認しています。
しゃがみ込みができない子は以前よりも減った印象を持ちますが、お辞儀をして床に全く手が届かない子は増えてきたように思っています。
整形外科医を学校医に入れるという決まりになれば、大規模なデータがわかるのでしょうけれども、当分は制度が変わらないとすれば、印象としかいえないところです。
通学と習い事としてのスポーツ以外は動かない子も多く、スポーツによって特定の動作を繰り返し行うことで身体を傷めることがある一方で、それ以外の身体機能は十分に育っていないというケースも多いように思われます。
しゃがみ込みができないとか、扁平足であるとか、腹筋が弱くでいい姿勢で座っていられないとか、授業は2時間目ぐらいで疲れるといったりするのは、十分に運動器の機能が育っていないものと思われます。
これらについては診察での評価のうえで、保険診療での運動器リハビリテーションと対応となることもありますので、ご相談下さい。
急に背が伸びてしまうと、骨は先に成長するけれども筋肉が付いていけず硬くなってしまうと思われ、そこにさらに筋トレをする時代が重なると、高校生でも床に手が届かないままとなってしまうようです。
ストレッチの指導だけでも来院していただいてOKです。
自由診療としてのコンディショニングの扱いになる可能性もありますが、ケガの予防として重要と思われます。
もちろん日常生活では通学以外にも歩く場面を増やし、立ったまま電車に乗るような場面も作り、安易に車に乗らないような生活習慣にすることも必要と考えます。
当院まで電車で来院することも勧めることも多いです。
1年後の学校検診で改善を確認できるよう、生活を変えてみましょう。
学校医には内科または小児科、眼科、耳鼻咽喉科の医師と、歯科医師が必要ですが、現在は整形外科医が必要とされていません。
学校検診では、背骨が横に曲がってしまう側弯症の発見のためチェックを行いますが、なぜかこれを内がまたは小児科の医師が担当しているのが一般的です。
整形外科のトレーニングを受けていない医師が側弯症のチェックを求められること自体が無理があると思われますが、この制度は当分の間変わることはなさそうです。
ですから、迷ったら二次検診で整形外科受診をするようにと指示を出すはずなので、児童・生徒の皆さんが二次検診として来院されることがあります。
全く何ともない・側弯が存在しないということも少なくありません。これは一安心と言うことになります。
一方で、装具療法をした方がよいと思われ、専門的な治療を行う自治医大の小児整形外科に紹介をするケースもあります。
手術が必要なケースがいきなり来院するということは、運動器の検診が定着してからはなくなっていますが、やはり前年度に側弯を発見されていなかったと思われるケースはあります。
急激な成長をする時期でもあり難しいところです。
ある学校の学校医を委託され、運動器に特化させていただくという条件で引き受けていただいていますが、「学校内科医」とされてしまっています。
アイデンティティとしては内科医という表現に抵抗感のあるところです。
運動器に特化しているため、学年によっては実際にしゃがみ込みとお辞儀で床に手が届くか、腰をそらして腰痛が誘発されないかを実際に確認しています。
しゃがみ込みができない子は以前よりも減った印象を持ちますが、お辞儀をして床に全く手が届かない子は増えてきたように思っています。
整形外科医を学校医に入れるという決まりになれば、大規模なデータがわかるのでしょうけれども、当分は制度が変わらないとすれば、印象としかいえないところです。
通学と習い事としてのスポーツ以外は動かない子も多く、スポーツによって特定の動作を繰り返し行うことで身体を傷めることがある一方で、それ以外の身体機能は十分に育っていないというケースも多いように思われます。
しゃがみ込みができないとか、扁平足であるとか、腹筋が弱くでいい姿勢で座っていられないとか、授業は2時間目ぐらいで疲れるといったりするのは、十分に運動器の機能が育っていないものと思われます。
これらについては診察での評価のうえで、保険診療での運動器リハビリテーションと対応となることもありますので、ご相談下さい。
急に背が伸びてしまうと、骨は先に成長するけれども筋肉が付いていけず硬くなってしまうと思われ、そこにさらに筋トレをする時代が重なると、高校生でも床に手が届かないままとなってしまうようです。
ストレッチの指導だけでも来院していただいてOKです。
自由診療としてのコンディショニングの扱いになる可能性もありますが、ケガの予防として重要と思われます。
もちろん日常生活では通学以外にも歩く場面を増やし、立ったまま電車に乗るような場面も作り、安易に車に乗らないような生活習慣にすることも必要と考えます。
当院まで電車で来院することも勧めることも多いです。
1年後の学校検診で改善を確認できるよう、生活を変えてみましょう。