新年あけましておめでとうございます。
本年も薬師寺運動器クリニックをよろしくお願い申し上げます。
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昨年は「いちご一会とちぎ国体」が開催されたり、事務局メンバーでもある栃木県野球フェスタ2022野球フェスタ2022」に準備段階から関わるなど、例年とは違う年でした。

小山地区医師会の理事会や栃木県臨床整形外科医会の幹事にもなり、会合も毎月参加することとなって、診療外の業務も増えました。

常勤の理学療法士は昨年1月は一旦6名まで減少しましたが、4月から9名に増えました。現在は男性6名・女性3名の内訳で、さらに日曜は非常勤の理学療法士が交代で1名勤務する日があります。

リハビリはスポーツ選手の競技復帰に向けたものや、中高年の膝・肩・肘などの関節および肩こり・腰痛・殿部周囲の痛みなど体幹が関与するものが多いですが、それ以外にも、他の病院で手術を受けた後の外来リハビリのつづきを当院で行うことも可能です。

病院によっては、手術をしたものの外来通院ではリハビリを行わないというケースもあって、「自主トレをがんばって」とか「外来ではリハビリはできない」と言われてしまうこともあるようです。

また、高齢者の骨折の手術後では、介護サービスの導入を勧められるケースもあるようです。

運動器リハビリテーションは手術や発症から150日間は行うことも可能で、外来で行えないはずはありませんが、入院患者優先であったり、脳卒中後のリハビリなど運動器以外のリハビリも行わなければいけない施設は、どうしても優先順位が低いことが多いため、外来での運動器リハビリまで手が回らないという病院の事情があると思われます。

そこで外来通院での運動器リハビリを当院で行っていただけると、患者さんにとっても、病院にとっても、あるいは介護に関わる行政にとっても、いいはずです。

整形外科の診療所で当院と同等の規模で運動器リハビリを行う施設はまだまだ少なく、広くアピールできていないのが現状です。

高齢者や平日に休みを取れる職種の方は、11時台と15時台が予約を入れやすいかと思われます。

栃木県内の下野市周辺の地域からは多くの方に来院いただいていますが、県境が近いことから、距離は近いけど茨城県になる結城市と筑西市は、来院される人数が少ない状況です。
特に結城市は、小山地区夜間休日急患診療所を利用できるなど、医療圏を共有しており、もっと当院をご利用いただいてよいかと思われます。

茨城県西部からの運動器リハビリは学童野球選手が主になっており、30代以上の方のご利用もお待ちしております。



また、ベビーブーム世代が75歳になりはじめるまであと2年あまりで、「2025年問題」といわれることもありますが、これからは介護予防も重要になってきます。

平均寿命の長い女性の場合は、介護サービス導入の原因となるのが「要支援」の場合は関節疾患がトップかと思いますが、「要介護」では認知症・高齢のための衰弱・転倒骨折が上位に入ります。関節疾患と転倒骨折は言うまでもなく運動器疾患です。

認知症の一部には活動レベルの低下が関与することもあると思われます。
外出が億劫になることで筋力低下が進行し、関節痛が出現するものの、自宅でじっとしていれば何ともないというパターンから、変化の乏しい・刺激の少ない日々が続くことで徐々に物忘れが生じる可能性もあります。

高齢のための衰弱というのも、ベースには運動器の機能低下があると考えられます。
内科の先生方は「フレイル」という言葉で話をされるかもしれませんが、身体の虚弱から心身の虚弱に至ることで、社会的にも支障をきたすようになったものです。
「フレイル」の前に「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」があり、その後に「運動器不安定症」という病名がつく段階を経て「フレイル」に至るような気もします。
ですから、「ロコモ」の段階で対応が望ましいのですが、自覚症状がないためほとんどの人は気づいていません。特に栃木県のような車社会で何十年も電車に乗らない生活をしていると、「フレイル」の段階まで気づかないことが多いのではないかと思われます。

安易に「高齢のため」と言わない方がよく、ちょっとした関節の痛みや腰痛も筋力低下のサインだったりしますので、介護予防・転倒予防のリハビリの行える当院にご相談下さい。
骨折には筋力低下はもちろんですが、骨粗鬆症も関与しますので、女性は骨密度検査も行いましょう。


これからの少子高齢化の時代は、運動器疾患の早期発見と進行予防が重要になります。
少子としての高校生以下は、ケガをすると代わりの選手がいないので、少々無理をしてもスポーツをやってしまうことでひどい故障をするかもしれず、症状の軽いうちにチェックをしておく必要があります。
高齢化としては年金の支給開始を遅らせるなど国の財政の問題にも関わりますが、元気でいれば75歳でも働ける時代がやってくると思われるので、自分への投資としての運動器の健康管理をしておく必要があります。

そんなわけで、漫然とロキソニンと湿布を処方する整形外科ではなく、運動器リハビリを行える施設への受診が望ましいということになります。

問題の初めは骨ではなく筋肉の機能と負荷のバランスの乱れにあると思われます。機能低下があるのに負荷が強すぎると、軟骨の摩耗・靱帯の過緊張・筋腱の滑走障害・神経の絞扼や緊張から痛みの誘発という段階を経て骨の変形に至ります。

骨の変形が進むまでは一般的なレントゲン像はあまり有用ではありません。
エコー像やMRI 像が初期は有用ですが、動きを評価できることや診断と治療を兼ねた注射を狙い打ちできるという点で、特にエコーが重要視されるようになっています。

現状ではまだまだそういう整形外科が少ないこともあり、近くに理学療法士による運動器リハビリが受けられてエコー像をみながらの注射もできる整形外科がない方は、車で1時間かけてでも、当院を利用されることをおすすめします。

痛みの部位の特定は簡単ではなく、またひとつの場所だけとも限らないことから、整形外科医と理学療法士の協力で痛みの部位を絞り込むことが求められるようになっています。

簡単ではありませんが、そういった治療を栃木県で行っている数少ない施設です。

今年も当院は熱意を持って治療に当たります。
スポーツ選手であれば早く現場に復帰できること、目標とする試合に出場できること。
人生の進路を左右する大会で活躍できるようにすることも課題になります。

スポーツ選手でない場合は、そこまでの制約はないにしても、少しでも早く症状が改善できるよう努めます。

2023年が皆様にとってよい年となりますよう、当院がお手伝いできれば幸いです。