10月に入り30℃を超えるような暑い日はなくなりつつあり、スポーツの秋ということもあって、10代のスポーツによるケガや故障による受診が増えてきました。
もちろん、20代以上のスポーツでのケガあるいはレジャーでの痛みの発生での受診もあります。

多くの方は土日が休み、祝日が休みということで、スポーツやレジャーは土日と祝日に行うものと思われます。

そして痛みは土日や祝日に発生していることが多いのではと思われます。

痛みが発生した場合に、患者となった皆さんは早く診断を受けて安心したい、治療の見通しを早く知りたいと思うのではないかと考えます。

休日に診療をしている整形外科という検索をして当院へ受診する方が日曜や祝日は多くなります。

そのなかには車で1時間以上かけて来院する方もいて、多くのケースは「休日は近くの整形外科が休診で受診できないので」という理由です。

ケガは急性の発症ですが、その背景には機能低下あるいは機能不足が慢性的に存在していることが多く、ケガの部位の治療だけではなく、全身的に長期にわたって治療をした方がよい場合も少なくありません。


骨折があるかないかという点に注目されがちで、それは患者さん側だけでなく、医療側も全身的に評価をすることのない施設では「骨には異常がない」「捻挫」「打撲」「湿布で様子を見て」「電気治療をして」などでお茶を濁しているケースも多いように思われます。


スポーツによる痛みは骨以外に原因があることが大変多く、レントゲン撮影はそれほど有用ではなくMRIやエコーの検査をしたり、触診や動き、力の入りやすさなどの確認、特別な名前の付いたテストを行うなど理学所見の評価が重要なことがほとんどです。

レントゲン撮影以外の画像検査もせず、理学所見も確認せずに「診断」してしまうと間違いも起こりがちです。

足関節(足首)では靱帯損傷がギプス固定が行われずに放置され、何度も同じように捻るようになると「捻挫ぐせ」などと間違ったコメントをされているケースも少なくありません。

バスケット、バレー、サッカーでは足関節を捻ることが多く、果たしてテーピングでどれほどの時間安定性が得られているのか、試合の前半の時間すら維持できているのかどうか。

スポーツに熱心に取り組んでいる選手は、もともと関節が柔らかいことが多く、運動器リハビリによる介入をしていない場合には関節がゆるいことも多く、ラケットを使うような競技やバレーボールでは、ライン際にボールが狙ったとおり打てずにアウトになるというような訴えも多いです。

スポーツ関連の症例は進路に関わる10代の選手も多いことから、慎重に診断をした方がよいのですが、「痛くなければプレーしてよい」と安易に言われることも多いようで、結果として後遺症に至る場合もあります。

最初に受診する施設が重要だったりします。
整形外科はどこも同じではありません。


整形外科の扱う領域は頸~足まで広範囲であり、また高齢者から乳児まで年齢も幅広く、得意分野と不得意分野がどうしても出てきやすいです。

スポーツ整形をアピールしている施設でも競技の偏りがあるかと思われ、待合室で待っている中学生や高校生の服装でなんとなく気配があるかもしれません。

スポーツで進学を考えている家庭の方は保護者も熱心な方が多いので、少々遠くてもよい施設といわれるところに通院をさせていることが多いです。

当院にも2軒目や3軒目の整形外科として受診される方が少なくありません。


いろいろな選手と1軒目の整形外科として出会いたいということもあって、当院は日曜や祝日の診療を行います。


現在は自分の働き方の問題もあって、土曜診療は月に2回しか行えていませんが、土曜も含めた週末と祝日の診療を休日診療とすれば、その必要性は高いと言えます。


月に2回の土曜の診療がその月によって2週連続だったり、次回は3週後だったりと一定のリズムで行えていないところもあって、当院の土曜診療は大変空いています。

土曜診療の日程は院内の掲示やホームページさらにはSNSでお知らせしていますので、ご確認のうえ予約を入れてお越し下さい。


少々待ち時間が長くても予約なしで土日の診療を受けたい方は、根気よく気分を損ねず待合室でお待ち下さい。

待ち時間がどうしても短くしたいという方は、学校を遅刻または早退して平日の16時ぐらいまでに受診をお願いいたします。

早期の適切な診断と早期治療のスタートで、競技復帰を早めるよう努めますので、どうぞ当院をご利用下さい。


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